薄桜鬼の第12話を見ました。
最終話 剣戟の彼方
銃創を負った
近藤と病身の
沖田が大坂城に護送されてまもなく、旧幕府軍と新政府軍との間で争いが勃発し、新選組の待機する伏見奉行所も砲撃される。
新選組はすぐに応戦し、決死隊に志願した
永倉が二番組を率いて敵本陣のある御香宮神社に斬り込んでいく。
「皆悪いな、命知らずな組長を持ったせいで地獄の底まで付き合わせることになっちまって」
「今更、何を言ってるんですか。そんなしおらしい言葉、組長には似合いませんよ」
原田率いる十番組は二番組の援護にまわり、
斎藤率いる三番組は砲台の置かれた龍雲寺に攻め込む。
しかし、彼らの刀では新政府軍が扱う射程の長い銃には対抗できない。
重傷の
近藤に代わり新選組を指揮していた
土方は不利を悟り、伏見奉行所からの撤退を決断する。
六番組組長の
井上源三郎と
千鶴が淀城まで援軍要請に赴くことになる。
だが、淀城は固く城門が閉ざされたままであったため、
井上はそこで大声で幕命を受けてきた事を話していると、城内から
千鶴達を狙撃する者が現れてしまう。
無念なものの、
千鶴を新選組の元へと送り届けなければならない
井上は待ち合わせ場所へ後少しという所で身体を張って
千鶴を庇って撃たれてしまう。
幕府軍の裏切り者は幕府が劣勢と分かると薩長へ寝返るために、手土産に新選組の首を持って行こうとしているようであった。
「
逃げなさい、雪村君。歳さんに伝えてくれ。力不足で申し訳ない、最後まで共にあれなかった事を許して欲しい。最後の夢を見せてくれて、感謝しても、しきれないとね」
井上は
千鶴を一人で行かせようと盾になり、倒れてしまうのだった。
最後まで
千鶴の心配をしていた
井上の姿を見た
千鶴は刀を抜き、男達武士の風上にも置けないと叫ぶ。
襲いかかってきた彼らを止めに
風間が現れ、京にいる各藩に朝廷が密書を送ったという事を教えてくれる。
「俺達は守るものがあるから戦っている」
そこに現れた
土方は
井上を殺したのかと詰め寄り、挑発してくる
風間に刀を抜く。
「やれやれ、また無駄死にが増えるか。何故そう死に急ぐ」
「無駄死にって言いやがったか?今!!」
怒りを抑えられない
土方は容赦なく戦いを仕掛け、そのあまりの気迫に
風間が遂に『鬼』の姿を現す。
「所詮お前達は一人では何の力も持たぬ腰抜けの集まりだ。そのお前達に何が守れる?片腹痛いわ!!」
それでも抗う事をやめない
土方は変若水の入った瓶を握りしめる。
「変若水か、どこまでも愚かな真似を…」
「愚か…それがどうしたってんだ。俺達は元から愚か者達の集団だ。馬鹿げた夢を見て、それだけをひたすら追いかけてここまで来た。今はまだ、坂道を上ってる途中なんだ。こんな所でぶっ倒れて、転げ落ちちまうわけにはいかねぇんだよ!!」
「例え羅刹となったとしても所詮紛い物、真の鬼の敵ではない」
「いい加減我慢ならねえ…腰抜けの幕府も、邪魔臭ぇてめえら鬼も。紛い物だと?それが一体どうした?俺達は今までも散々武士の紛い物として扱われてきたんじゃねえか。だけどな、何があっても信念だけは曲げねえ。紛い物だろうが何だろうが、貫きゃ誠になるはずだ!!羅刹の俺がお前を倒せば、俺は…俺達は本物になれるってこったろ!!」
土方の勢いに頬に傷を付けられた
風間は怒りを爆発させるのだが、
山崎と
天寿が現れ、戦いを止める。
風間が姿を消すと、そこへようやく
斎藤が合流し、今までのことを説明する。
そして、
井上を葬るための穴を掘り、
千鶴は
井上の身体に土をかけ、最期の言葉を
土方に伝えるのだった。
そして、
近藤の待つ大坂城へ向かった新選組だが、将軍が現場放棄したために劣勢となり、既に武器も食料も乏しい状態で羅刹にとって致命傷にあたる傷を負わせる事が出来る銀製の弾が相手方は用意していた。
切り札である羅刹も使えない今は、新選組はひとまず江戸へ戻るしか道はなく、苦しい息の元、
山崎は
千鶴に自分の書いた医学の帳面を持っているかと尋ね、
千鶴にしかできない事をなせと言い残し、眼はもう開かれる事はないまま長い眠りに就く。
船の上、仲間が見守る中、
山崎の遺体は海へ還される。
「大勢の仲間が幕府のために戦ったって死んだってのにこれじゃ犬死じゃねえか」
「…犬死なんかじゃないですよね…?無駄に死んだ人なんか一人もいませんよね?」
「当たり前だ。俺達は元々徳川の殿様のために戦ってきたんじゃねえ。いくら上にやる気がなかろうが俺達には関係ねえことだ。江戸には伝習隊がいる。幕府の軍艦だって無傷のまま残ってる。江戸に戻ったら喧嘩のやり直しだな」
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