咎狗の血の第9話を見ました。
第9話 薬束/bond
「よぉ。何だよ、そんな顔して。そんなに恐がらなくていいのに」
「ずっと探してた。会いたかったんだ、お前に。ケイスケ」
「アキラってさ、本当に自分勝手だよな。でも、やっぱりそうだ。俺が強くなったらアキラは俺を見てくれるって思ってた。この間は楽しかったな…あの時初めて見たよ。アキラ、俺強くなったんだよ、アキラのために強くなった」
「違う、ケイスケ。それは強さなんかじゃない!!」
「なぁアキラ、俺さ…どうしても見てみたいアキラの顔があるんだ。アキラ、お前が苦痛に悶えて死んでいく時の顔だよ!!俺に見せろよ、なぁアキラァァ!!」
雨が降る人気のない路上で、
アキラは対峙した
ケイスケからラインによって力を手に入れたと誇らしげに語られる。
変わってしまった
ケイスケに、
アキラは自分の思いを伝えようとする。
「俺は今までずっと生きるってことがよく分からなかった。ただ死なないから生きてるだけなんじゃないかって」
「へぇ、それで?だから何だって言うんだよ!?」
「お前がホテルから出ていった時、思ったんだ。あんなこというつもりじゃなかったのにって。でも、上手く伝えられなかった。気付いた時にはお前はいなくなってた」
「黙れよ!!」
「ケイスケ、俺がお前のこと嫌がってるってそう思ってたんだろ?」
「当たり前だろ、俺は弱くてお前の後に付いていくばっかりだったからな。お前はそんな俺を笑ってたんだろ?」
「俺はお前を嫌だと思ったことなんて一度もない。でも俺はお前のこと何にも知らなかった…ずっと一緒にいたのに何も」
「そりゃそうだ、だって俺はお前のペットみたいなもんだったんだろ?たまに気まぐれで俺の相手して、嫌になったら突き放して…楽しかったか?」
「どうしてそんな風に自分を貶めるんだ!?俺はお前をそんな風に思ったことなんて一度もない。いつもお前は『俺なんか』って口癖でいってた。俺はそれがすごく嫌だった。お前のそういうところだけは嫌だったんだ!!誰とも比べる必要なんてない、ありのままでいればいいってそう思ってた。俺はお前に何かを求めてたわけじゃない、強さなんて関係ない、ケイスケはケイスケのままでいいんだってホントはそう伝えたかったんだ!!けど、これまではいつも一緒にいるのが当たり前でお前のこと何も分かってなかった」
「嘘だ、嘘だ!!言ってなかったか?俺はお前が憎いんだよ、アキラ。だからさ、気付いたとか気付いてなかったとか舐めたこと言ってんなよ」
「ケイスケ、お前がいなくなって初めて分かったことがある。人は何か譲れないモノのために生きたいと思うんだ。守りたいもの、欲しいもの、何でもいい。俺はお前と一緒にここから出たい!!だから、死ぬわけにはいかない!!」
説得もむなしく
アキラのナイフを弾き飛ばした
ケイスケのナイフを
アキラは素手で受け止めることとなり、血が溢れ出してしまう。
そのぬめりを拭った
ケイスケの顔には、
アキラの血がべっとりと付き、拒絶反応が起こり、苦しみ転がる
ケイスケは
アキラの名を呼びながら力尽きてしまうのだった。
だが、どうやら
ケイスケがまだ意識があることに気付いた
アキラは部屋へ連れて行く。
ケイスケは薬の禁断症状と同じようにラインを求め暴れ回るが、
アキラは身体を張って
ケイスケを助けようとする。
そして、ラインの呪縛から逃れることができた
ケイスケは元に戻れ、
源泉の元へ行こうと肩を支えて部屋を出ようとしたふたりの前に
リンが現れ、ナイフを突き付けてタグを奪おうと襲ってくる。
ケイスケを人質に取られた
アキラに反抗する手段はなくタグを渡すしかない。
タグを揃えた
リンは、
アルビトロの元へタグを持って、挑戦状を叩きつけたことで、ついにイル・レ戦の開催が決まるのだった。
次回、「結脈/ilre」
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