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2009.12.27
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カテゴリ:サッカー
 バルセロナのグアルディオラ監督が、精神的な疲労のために退任するという噂が流れている。バルセロナを深く知る者でないと、バルセロナの指揮をすることは不可能だろう。すべての可能なタイトルを獲得したグアルディオラが、どれだけの精神的な疲労を積み重ねていたかを他人は知ることができない。すべてのタイトルを獲得するには、重要な試合に一つも負けられないことを意味する。その重圧が精神をおしつぶすのならば、監督を辞めることが選択肢の一つになる。退任が事実ならば惜しいけれど、満開の花はいずれ散ることになる。勝負の世界において勝ち続けるほど難しいことはなく、グアルディオラは負けることが許されないクラブの監督の生きざまを見せてくれた。未来は不透明になっている
 マンチェスターシティのヒューズ監督が解任されて、インテル出身のマンチーニに交代した。金満クラブ側の期待した結果を出せない監督は、辞めさせるしかないと経営陣は割り切っている。補強した戦力を生かせず、強いシティを見せることができなかったことが解任の理由だろう。この無慈悲な解任に批判が集まるのも当然になる。金満クラブの監督評価は、勝率だけに集約されてしまう。指揮官としての能力や選手からの信頼などを計算されることはない。数字だけを評価の基盤にする経営陣に、すぐれた監督が高い勝率を残すとは限らないと説得しても無駄だろう。
 日本では、横浜マリノスの節操のない監督交代劇が話題になった。マリノスに期待される勝率とシーズンの実績を比較されると、マリノスの監督は無能呼ばわりをされて辞めるしかない。さすがにこれだけ交代劇が連続すると、方法論や戦術論はめちゃくちゃにならざるを得ない。煩雑な交代によって、選手たちは何をやってよいか判断できなくなっている。新監督の戦術や方法論を学習したころには、別の人間が現場にやってきて指揮を執っている。これでは、勝てる試合も勝てなくなる。なぜか、マリノスは日本人監督にこだわる。それも実績のない人間を抜擢している。日本人にも、サッカー哲学や信念を持つ人材は存在するけれど、マリノスの契約書にはサインしないだろう。欧州からフランス人でも呼ぶほうがずっとましと痛感させられる。
 川崎の関塚監督も退任している。周囲からの期待と重圧に押しつぶされた人間の悲劇になる。選手を育てることのできる手腕と戦いの場の勝負度胸は別の次元の話であり、求められる要素が違っている。川崎フロンターレの攻撃力は、Jリーグの中では卓越している。その攻撃力を生かせずに、肝心なところで敗北を続けている。川崎がタイトルに縁遠いというのは七不思議の一つだろう。戦力の劣る鹿島に3連覇されたのだから言い訳ができない。重圧を押しのけて、勝負に勝ち残るには、どうやら特有の才能が必要らしい。それが何かを計算できれば、問題は片付く。しかし、何百ある糸をすべて正確に結びつけないと優勝に到達しないという現実は厳しい。
 





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Last updated  2009.12.27 15:16:53
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