2714496 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

MATRIX7

MATRIX7

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2010.01.02
XML
カテゴリ:国際経済
 日本の外貨準備高は1兆ドルを超えている。どうしてそんなに外貨を積み増ししたのかは不思議なのだが、もっと驚くべき事態が待っていた。中国の外貨準備が2兆ドルを超えてしまったのである。合わせて3兆ドルものドルを日中が保有していることは雲のような話になる。日本の為替管理のまずさを学んでいると思っていた中国当局が、同じように外貨の積み増しを続けていることに言葉もない。中国当局が元高を恐れてドル買い介入を続けていることは間違いなく、さらに外貨準備は増えていくだろう。考えてみれば、1兆ドルの米国債の利息だけでもすごい額になる。ほかに有効な使い道はないのだろうか。
 ドル不安が将来の出来事になると仮定すれば、1兆ドルが紙くずにならないように日本政府も用心しなくてはならない。といって、米国政府の経済政策が続くとドル流出は避けられない。貿易で生まれた資金で、無限に米国債を買うというのは、血と汗で稼いだ資金を無償で米国に貢ぐことになる。収支のバランスは取れても、蓄積した米国債をどう処分するかのアイデアは浮かばない。中国人はもっと賢く外貨を運営すると考えていたのに、日本と同じ道を歩いてしまった。
 アジア共通通貨が何度も提案されながら、一度として見向きもされないのは、日中の巨額外貨準備高にある。アジア共通通貨の誕生は、即ドルの暴落を意味する。ため込んでいた米国債が紙くずになる危険を避け、なおかつアジア共通通貨を生み出すことは、矛盾する行動になる。過去のドル追随政策は日本政府のだらしなさと思われていたのに、中国も同じ道を歩いているとなると、他に有効な方法がないことを暗示している。円安ドル高を祈る日本政府、公然と元高を拒否する中国政府、ドル安定を宣言しておきながら、円高や元高を画策する米国政府の思惑が一致することは、未来永劫ありえない話だろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.01.05 08:45:55
コメント(0) | コメントを書く
[国際経済] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.