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2010.01.21
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カテゴリ:モータースポーツ
 マクラーレンのテストドライバーだったペドロ・デラロサが、ザウバーと契約を交わしたことが衝撃を与えている。今シーズンのドライバー市場は、予想外の展開が続いていて、混乱を極めている。残されている有力シートは、ルノーとザウバーの二つだった。当然ながら、シート争いは過熱している。契約の手助けになるのは、スポンサーの持ち込み資金が一番になる。支援するスポンサーがいないと、現在のF1シート争奪戦を生き残ることはできない。
 ザウバーがデ・ラ・ロサを獲得した背景は相当複雑だろう。実績のあるハイドフェルドも残されているから、微妙な選択になる。しかし、デ・ラ・ロサを選んだ第一の理由が、マシン開発にあることは間違いない。現在のF1は、シーズン中のサーキット合同テストが禁止されている。冬の期間も自由なテストはできない。そこで、多くのチームはシュミレーションによって、設計の変更や足回りのセットアップを行っている。いくら優秀なマシンを開発しても、バージョンアップが遅れたり、セットアップに失敗すると戦うことは困難になる。
 デ・ラ・ロサがマクラーレン開発部門のノウハウを身につけていることは間違いない。マシンの方向性や新型パーツの効果などを判定するには、欠かせない人材になる。昨シーズン、ザウバーは新型車の開発に後れを取っている。その強い反省が、デ・ラ・ロサとの契約に見えている。風洞とシュミレーション技術がF1マシンの性能を左右するならば、それを熟知している人間をスカウトするのは不思議ではない。新人で経験不足の小林の弱点を補うにも、最適の人材だろう。
 とはいっても、F1は勝負の世界だから、数字を残さないと幸運は続かない。レースシーズンが始まれば、ライバルよりも1ポイントでも多くポイントを獲得するように全力を挙げるしかない。小林にとっても、長いF1経験を持つデ・ラ・ロサの加入は、大きなプラスになる。日本でチャンピオンになったことのあるデ・ラ・ロサは、遅いドライバーではない。これで、有力チームに残っている正式シートは、ルノーの一つだけになっている。最後のシートを手にすることができるのは、誰になるだろうか。





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Last updated  2010.01.21 16:18:41
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