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2010.01.23
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カテゴリ:サッカー
 プレミアリーグでは、チェルシーが2年、マンチェスターUが3年連続して優勝してきた。この間、ほかのクラブは手を出せずに圧倒されていた。ふがいないのではなく、戦力の差を黙って結果を受け入れるしかない。アーセナル全盛時代を築いたことがあるベンゲル監督が生き残っているのは、偶然というしかない。戦力強化の資金力がものをいうプレミアリーグで勝つ条件を整えることは、借金の増大を意味する。その結果、多くのクラブは海外資本の買収を受け入れる立場に立たされてしまった。
 アーセナルは、スタジアム建設の数百億円を返済せねばならない。スタジアムの自力建設が要求されるプレミアの厳しさだろう。負債返済のためにアーセナルが選んだ方法は、主力選手を売却するという屈辱になる。これを継続すると戦力は低下して、トップクラブの地位を保てなくなる。勝つためには戦力を補強する必要があり、経営のためには戦力を売却する矛盾を求められる。スタジアムの建設は、アーセナルを苦境に追い込んでしまった。
 ベンゲルの選択した道は、育成という単純な方法論になる。世界各地から才能のある無名選手を獲得して、育成していく。トップクラスに育てたならば、ほかのクラブに売却して移籍金を稼ぐ。高額な移籍金を支払う能力のないアーセナルとしては、ほかに選択肢がない。そして、無名の若い選手たちに課したのが、厳しいトレーニングとパスサッカー理論という画期的な戦術だった。
 アデバヨルまでを放出した方針には、世論の批判が集中した。トップクラスのストライカーを放出したのでは、アーセナルが勝てなくなるという危惧があった。開幕前の予想では、アーセナルを優勝候補に挙げる人間は少なかった。無名の若い選手だけで、プレミアの戦いを勝ち抜くことなど夢物語と考えられていたからになる。チェルシーに11ポイント差をつけられた時には、誰もが終わったと感じさせられたのも当然だろう。そこから、逆転するまで這い上がってこれたのは、奇跡というしかない。
 アーセナルのパスサッカー理論が流れを変えている。パスを重ねることでボールを支配し、速攻に結びつける。大胆で過激な攻撃サッカーは、ほかのクラブにはない利点を生んでいる。その分、反撃のカウンターも食らいやすく、経験不足による敗北も多い。プレミア史を変動させたのが、赤字に悩むマンチェスターUがCロナウドを売却したというのは皮肉だろう。これによって、絶対的支配力を失ったマンチェスターUに代わってアーセナルがトップに返り咲くきっかけができた。とはいっても、チェルシーやマンチェスターUの戦力は相当厚いので、簡単には優勝させてもらえないだろうが、希望が出てきた。





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Last updated  2010.01.25 08:05:30
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