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2010.01.24
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カテゴリ:国際経済
 ノートパソコンが故障することは、どうやら避けられそうもない。細かい部品がぎっしりと詰め込まれている電子製品の宿命だろう。それでも、液晶交換という深刻な出来事は初めてだった。10か月という使用期間が幸いして、無償で修理してもらえたので助かった。QOSMIOはデジタル放送の受信と録画ができるから、2台目のPCとして便利この上ない。しかし、今回の液晶交換という出来事はいろいろなことを考えさせてくれる。
 急成長したネットブックが、PC価格の変動を生み出したことは間違いない。実働するPCが5万円以下で大量に流通しては、日本のPCメーカーが干上がってしまう。暴風雨対策として、東芝自身もネットブックを生産し始めている。さらに、TXなどの中級PC価格も暴落している。15万円を超えていたTXは、10万円以下で買える時代になった。20万円以上していたQOSMIOも、今では12万円程度で入手できる。この激烈な価格競争に耐えるために、PCメーカーは無理なコストダウンを強いられるらしい。ノートパソコンの信頼性が低下した原因だろう。
 メーカー保証は1年間限りなので、ビックカメラなどの量販店で買う時には、ポイントで延長保証を付ける習慣が生まれている。東芝には、2年間の延長保証制度もあり、購入12か月以内ならば加入できる。ネット通販でQOSMIOを購入した身としては好都合な制度だった。保証が切れたノートパソコンの修理費用は高額だから、延長保証制度はPCの必需品になってくる。
 ブルーレイも必需品であることを自覚した。QOSMIOで不便なのは、東芝が反ブルーレイの首謀者だったから、QOSMIOにブルーレイが搭載されていないことに尽きる。2010年度モデルになって、ようやくブルーレイの搭載が始まっているが、これでは遅すぎる。デジタルTVはHD録画なので、DVDではデータが収まらない。大容量のハードディスクとブルーレイは、次世代高機能PCの標準規格になるだろう。TVなどの映像を扱うには、PCのスペックの進化も重要だが、周辺機器の整備が進まないと使えないPCになってしまう。ブルーレイがないPCは、HDを変換してDVDに録画するのに10時間以上もかかる。
 ネットブックの激安価格に耐え、デジタルTVなどをフル完備した高性能PCをお手頃価格で製品化できるかが、日本PCメーカーの盛衰に影響を与える。海外市場では、日本製ノートパソコンの地位が危うい。台湾メーカーなどの価格攻勢で撤退を迫られているのが現実になる。東芝がブルーレイを搭載しないことは、破滅につながると考えていたが、何とか実用化にこぎつけて幸いだった。あまり取り柄のない東芝製ノートPCも、海外市場では価格競争を乗り越えつつある。それでも、暴風雨に耐えて生き残れるかは不透明になる。





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Last updated  2010.01.29 19:23:50
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