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2010.03.02
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カテゴリ:モータースポーツ
 新規に参戦するF1チームのタイムがどれくらいのものになるかには、さまざまな議論があった。設計技術の進歩によって、さほどのタイム差は出ないという意見と、空力設計の経験がほとんどない技術者がかかわっていることを計算すると、ミナルディ並のマシンが生まれるという意見が存在した。昨年度のF1マシンのタイムは、上位から最下位までそれほどのタイム差は生まれていない。そんなことは、心配することはないというのがFIAの立場だろう。
 ロータスチームと契約して、新型マシンに乗ったヘイキ・コバライネンは、ほとんど絶望的な発言をしている。かつて経験したミナルディよりも遅いと語っている。これが意味することは重い。ミナルディは資金不足に陥っていて、3年に1度のモデルチェンジを行った。2年間は旧型マシンを改良して使うことになる。それゆえに、年々トップクラスとのタイム差が広がり、5秒や6秒の差には驚かなくなっていた。それがロータスで再現されるというから、これは刺激的な話題になる。FIAは放置するのではなく、どうやって下位チームのマシンを進化させていくかに道筋をつけねばならない。
 コバライネンはショックを受けただろう。F1の世界に残留するために、あえて新参のロータスF1と契約した。今シーズンのトップチームには空席がなく、ロータスはましだと考えられている。苦戦は覚悟はしていても、5秒落ちのマシンで戦うのは、さすがにつらい。開発力は純粋に技術的なものだから、改善の期待は絶望的になる。経験豊富なエンジニアをロータスが確保しないと、戦闘力のアップは数年間望めなくなる。
 USF1はマシンの開発が遅れていて、開幕には間に合わない。FIAに1年間の参戦猶予を依頼している。ヴァージンは部品が不足しており、トラブルやクラッシュが続くとすべてが停止してしまう。豊富な部品のストックは期待できないから、ドライバーはつらい。カンポスF1のマシンはダラーラ社の倉庫に眠っているという。不払いになっている開発費と整備費を払わないとサーキットに届かない。開幕までに資金を準備できるかにかかってくる。
 新参チームが失格になるのを心待ちにしているのが、落ち穂拾いを狙うステハンGPになる。USF1乗っ取り計画は、拒否されて失敗した。FIAが参戦の許可を出していないのに暴走を繰り返し、強い批判に直面している。「トヨタの生き血を吸っている」とフェラーリが切り捨てたのも当然だろう。こうなると、まともにマシンを開発できた新興勢力ロータスがラップ5秒落ちというのは、実につらい情報になってくる。





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Last updated  2010.03.03 10:31:38
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