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2010.03.08
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カテゴリ:サッカー
 プロのサッカーゲームにおいて、0-2からゲームをひっくり返すことほど難しいことはない。相手側は守備を固めて、カウンター狙いに絞る。味方の攻撃は不発の終わり、カウンターを食らって惨敗になるケースに陥る。ゲームの流れを変えるには、闘争心を失ったメンバーを鼓舞して、全員を引っ張る選手が必要になる。それがこの試合のCロナウドの役割だった。チャンスを見つけると飛び出して、シュートを叩きこむ。それが枠外に外れても、激しい闘志が同僚たちの熱気を呼び起こす。
 スペインに移籍したCロナウド、カカ、イブラヒモビッチなどは、いずれも不適応症に悩まされている。チャンスをつくりあげたり、シュートを打ちぬく機会さえもめぐってこない。クラブ側の戦術と自分のサッカーを重ね合わせることは、このクラスの選手でも難しいらしい。同僚も得意技や癖を熟知していないので、なかなか息が合わない。練習だけを重ねても解決が難しい。そこで、Cロナウドがとった作戦は、自分流のサッカーを大胆に遠慮せずにやりきることだった。
 これだけのメンバーを集めたリアル・マドリードが機能しないことは、不思議に思える。しかし、あまりに個性の強烈な選手を集めると、接着剤を果たす選手が必要になってくる。個性的な選手がばらばらに攻撃していたのでは、サッカーはつながらない。といって、つなぐばかりの選手では、攻撃の矛先が鈍る。解決策は相手側の壁を崩すことに集中するしかない。
 世界トップクラスのメンバーを集めても、それが戦力の強化につながるわけではないことは歴然としている。先発メンバーの構成や試合の戦術も重要な項目になる。普段は地味なファン・デル・ファールトも、こういう豪華メンバーだと接着剤の役割を果たすことができる。「おれが、おれが」とボールを要求するばかりの選手を制御するには、地味に起点になる選手が欠かせない。つなぎ役が出てくれば、自由奔放なCロナウドやラモスにもボールが回り、決定的な場面を演出できる。この日のCロナウドの気迫はすごかった。その気迫が同僚たちに伝わり、3-2で逆転するエネルギーを生み出した。悩んではいても、Cロナウドは貴重な存在の選手なのである。
 現在のバルセロナを超えるクラブは、世界に存在しない。瞬間的とはいえ、それを超えて首位に立ったマドリードのサッカーには、価値がある。安定さや熟達には無縁でも、破壊力とパワーはさすがだろう。チェルシーはイングランド式の方法論でバルセロナに対抗しようとしたが、スペイン流にやるとなれば、マドリードしかない。スペインのサッカーは確かに魅力がある。





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Last updated  2010.03.08 08:12:18
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