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2010.03.15
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カテゴリ:モータースポーツ
 F1レースから、ブリヂストンは撤退することを宣言している。今年度末で、タイヤの供給は終わりになる。その経営判断は、世界不況に伴うコスト削減とされている。ホンダやトヨタが撤退を決めたのと同じ視点だろう。しかし、ブリヂストンの撤退が実現すると、F1世界は混乱させられる。おそらく、ミシュランが後継者になると予想されているけれど、これまでのような甘い供給体制ではなくなると予想されている。
 F1タイヤにブリヂストンが使っている年間予算は、およそ100億円程度と予想されている。これと同等の予算を認めるメーカーが世の中に存在するわけはなく、予算削減は避けられない。いちばん簡単なのは、F1レースに使用するタイヤを減らすことになる。そうでなければ、1本当たりの製造費用を削ることになる。いずれにしても、ブリヂストン以外のメーカーが供給元になると、F1レースはやりにくくなる。そこで、FIAとF1チームは総出でブリヂストン撤退を引きとめようとしている。
 日本人から見ても、ブリヂストンのF1撤退は深刻な影響を与える。地上波のTV中継を支えてきた3メーカーがすべて撤退すると、番組も終了させられる可能性が出てくる。レース番組は視聴率が取れないとの理由で、地上波から削除されてきた歴史がある。ブリヂストンが撤退すると、まずスポンサーを降りるだろう。これに代わる有力メーカーは存在しないので、FOMの要求する巨額の放映権料が払えなくなる。一巻の終わりにしないためには、どこかがF1を支えねばならず、事実上ブリヂストンしかない。
 ミシュランとのタイヤ戦争は過激すぎた。その争いを終結させるために、FIAとチーム側の政治的な思惑から、F1タイヤがワンメイクになったことが悲劇を生み出した。すべての負担をブリヂストンだけが背負うことになり、供給するF1チームが倍増すれば、予算は2倍必要になる。ワンメイクによって開発費が減っても、タイヤ本数が増えては意味がない。ブリヂストンの過重な負担を軽減するには、ワンメイクタイヤ制度を廃止するしかない。2、あるいは3のメーカーがタイヤを供給すれば、すべての問題は解決する。それ以外の選択肢があるだろうか。





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Last updated  2010.03.15 09:31:56
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