熊野神社
東京都葛飾区立石8-44-31
(2013年2月2日 撮影)
前回日記はこちら 葛西神社
社伝によると
創祠は平安時代中期の長保年間(999~1003)
陰陽師阿部晴明の勧請によると伝えられている
江戸時代の地誌「四神地名録」によると
御神体は「神代の石剣」で極めて珍しいものと記されているらしい
この辺り一帯には
古墳群をはじめ霊石として知られる「立石」等があり
葛飾区内で最も古い神社の一つ
平安時代の熊野信仰は盛んで
花山法王が那智の滝で
一千日の修行中邪魔をする天狗を同行した安部晴明が
封じ込めて助けたと言われ
勧請した安部晴明と熊野の深い関係を知ることができる
鎌倉時代
葛飾に縁りある御家人壱岐守葛西三郎清重の崇敬を経て
江戸時代には三大将軍義光や八代将軍吉宗が
鷹狩りに当地にお成りの際や
徳川御三卿のひとつ田安家の度々の参拝の折には
金烏の守護 を献上したと伝えられている
金烏守護 は
安部晴明が著したとされる陰陽道の秘伝書
「金烏玉兎集」によるもの
この安倍晴明は
平安時代の最も有名な陰陽師の1人
鎌倉時代から明治時代初めまで
陰陽寮を統括した安倍氏の祖ということ
入口にも付けられていた熊野神社の御神紋
中央には八咫烏がいて
その周囲を五角形が囲んでいる紋
これは 安倍晴明の陰陽五行説からきているもの
(万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説)
この熊野神社の境内そのものが
一辺が三十間(54.57m)の五角形をかたどっている所らしい
熊野神社の大鳥居信史宮司は
神田明神の宮司でもあり
菅原道真の後裔なんだそう
ご祭神
伊邪那岐大神 速玉男大神 事解雄大神