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カテゴリ:2007年 信用取引開始~暴落
2008年1月は、昔の知識でも、今の知識でも、個別株式は「十分に安かった(または十分に安い株が存在した)」と思う。ただ、借り入れの多い会社には倒産リスクがあり、倒産すればゼロになるわけで、後にリーマンショックにつながりそうな「恐怖」を株式市場の参加者全員がここで一度味わったのだと思う。 当時の私は、個別株の割安さを計算すればマクロなんて関係ないと本当に信じてました。もちろん、今でもそう思うのですが、信用取引との相性は最悪ですよね。そんなベアースターンズかなんか知らないけど、救済されたんでしょ。日本の内需の会社の業績には関係ないじゃん。そう思ってました。また実際にそうでしたしね。 ところが、株っていうのは持ち主がいて、その人が金に困ると株を売って借金を返済するものだとは、よくわかってなかったわけです。文字面ではわかっていたのですが、なんていうか、こういうことなんだと実感することになります。
小型株を主に扱っていて、すこし下がった段階で 「ちょっとした気分でナンピン」 する。そうすると、次の日には、 「売り気配。買い手ほぼゼロ」 みたいな状況が朝おきる。 気持ち悪い。 で、結局安いところで信用を調節して、また、入金。この繰り返し。昔の追証のパターンをよくわかってなかったのがやられた敗因かも。知っててもプラスにはならなかったとは思うけど。 これで2000万弱あったお金が1000強まで多分減った。持ち株自体はそんなに減ってない(なにせ勝つまで入金投資法)けど、もう本当に気持ち悪かった。 損もずいぶんしてて「持ち株が何割上がったらプラマイゼロになる?」と毎日考えていた。 2008年あたりによく見たブログは、 新興市場の株式投資さん、バリュー消費さん、あと、しんさんのブログは1から全部読み直してまだいけるぞ、となんとか精神を保たせた。 バリュー投資を掲げていたブログもいつのまにか、デイトレ道場に入門して勝てるようになったとか、有名な先生も変節したり、「え、このタイミングって一番バリューじゃないの?」と思ったけど、実際にお金が減り続けるとこんなに惨めな気持ちになるんだなあ、心の平安を保つためにバリュー投資をやめるのか、それともその理屈を追求するのか、信用をずっと損切りしながら、苦しい日々をすごしました。 (MEANINGさんは正面からぶちあたって昇天されました。それでも日記を更新するのがすごいと思いました。じつはこの「むぎゅ」も何度も読み返してます。心の平静を保つためです。リーマンショックの時とかによくよんだ。)
で、30歳になったとき 「1400万円」しかなかった。倍は入金してますよ。2008年の夏です。金額は必殺の入金投資法で少し回復?します。 でもまだくじけません。信用取引使用しているので株が5割増しになるだけで元通りです。
当時の主力株は、「3711創通エージェンシー」でした。チャートも二倍になって元に戻ってを繰り返してましたし、ずっと現金を溜め込んでいたし、無借金で自社株買いもしていました。ここを思いっきり信用で買ってました。これが一発倒産株だったら私の人生は変わってたかもしれません。リーマンショックで思いっきり損切りすることになるのですが、不思議と22万円付近で買いが出てきてくれて、損をさせてくれてありがとうという気持ちになりました。本当です。 今考えると、この程度のお金(何年か働いて稼いだ可処分所得全部)が半分になっただけだったので、まだましなのですが、それでも、数年分が一気になくなるわけですから、 頭がぐらんぐらんしてくるわけです。
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