カテゴリ:愛 妻
高校の時の仲間で卒業してからもグループを作ってしょっちゅう集まっていた。しかし最近はお互いに忙しくあまり会う機会がなかった。たまたまその仲間のA君から仕事の依頼があり、10年ぶり位に経堂の彼の家を訪ねたら、余りの様変わりにびっくりしてしまった。
まず、小田急線が高架になっていた。なかった道が出来ている。彼の家も平屋だったのがマンションになり、最上階にオーナーとして住んでいた。 そして仕事の話が終わると当然のように仲間のうわさ話になる。 聞くと、K君の奥さんが家出をして半年家に帰っていないとのこと。 「またかよ」思わず僕は口走る。前回会った10年前位にもそんな話があり、向こうの両親に土下座して連れ戻して何とか元の鞘に収まったのだ。 しばらくはK君の悪口で盛り上がる。 「だいたいあいつは付かなくても良い嘘をつきたがる所があっていけない」 「そうそう、一度嘘をつくとその上塗りで、そのうちどうしようもなくなってくる」 「他の連中は誰かの親のお通夜の時には会うんだが、あいつは・・・」 「そうそう、黒い服を着て家は出るそうだがお通夜にはやってこない」 「我々だけじゃなくて、どこのお通夜もすっぽかしてるようだよ」 「おまえなんか10年もあいつに会ってないって言ってたけど、奥さんに言わせるとしょっちゅう旦那を誘い出す悪者になってたぞ」 などなどであった。 そのことを家に帰ってウチの奥さんに話すと、 家出と言っても実家でしょ。 もうお兄さんの代とかじゃないのかしら。 やだな、そんなの。 ご両親健在なのかな。 いたとしてもうちと同じ位だろうからかなりぼけてんじゃないかしら。 うちだって、もうぼけてるからたまに帰るのもいやなのに、 やだな、ずっといっしょにいるなんて。耐えられない。 とのこと。 ウチの奥さんは家出出来そうもない。 ニヤニヤ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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