テーマ:夏目漱石(54)
カテゴリ:夏目漱石
彼は胃弱で皮膚の色が淡黄色を帯びて弾力のない不活発な徴候をあらわしている。
その癖に大飯を食う。 大飯を食った後でタカジヤスターゼを飲む。 飲んだ後で書物をひろげる。(『吾輩は猫である』より) 【上記の感想】 漱石の『吾輩は猫である』を読み始めた。 高校生時代に読もうとしたが、数ページ読んで中止にした記憶がある。 さて、上記の一節である。 「彼」は漱石と共通点の多い人物なので、漱石も「彼」と同様に、タカジヤスターゼを飲んでいたと想像する。 このタカジヤスターゼというのは胃薬だが、かつて、この胃薬を発明した高峰譲吉(1854~1922年)に関する本を読んだことがある。 その時の日記は、こちら。 もう3年5ヶ月前の日記になる。 計算すると、高峰譲吉は漱石よりも13歳年長になる。 『吾輩は猫である』が発表されたのは1905年だが、当時は既にタカジヤスターゼが販売されていたようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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