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せんだって、フジテレビの『ハピふる!』を横目で見てたですよ。
なにやってんの、と言われるかもしれませんが、在宅ワーカーの午前なんてそんなもんです。 メインMCの高樹沙耶のおめでたい様子を嘲笑するのが正しい鑑賞法なんだけど。 まとめはいつも「自然からの警告」「政治家は悪い」「ロハス」「ガイア仮説」。あまりに安直で短絡な物言いは「朝の古館」と言える。 でもね、せんだってはあまりのことについカッとなったんですよ。 番組中にニュースのコーナーがあって。 まずはじめにフォーブスのね、ビリオネア番付の発表が取り上げられてた。ビル・ゲイツが定番の一位から陥落、三位になった件がまずあって。 その後に、犬のニュース。 オーストラリアでピアノに合わせて歌う犬がいると。歌うっていうか単に唸ってるだけなんだけど、そのヘンな犬に寄付が集まって、飛行機で移動する医師団に寄付されてるという、沙耶好みなハートウォーミングのヒマネタ。 このあと、高樹沙耶がなんと言ったと思いますか。 「お金持ちのオジサンたちはなにやってるんでしょうね~」 まったく厭味な感じで言いやがった。なんか下品な偽善笑顔でね。 犬でさえ世の中に寄付して「善行」を成してるという意味ですよね。 直前にあった、長者番付の富豪どもに向けた当てこすりですよね。 ゲイツは、世界一寄付しまくってるっつーの! ググレカス。 今年長者番付1位になったウォーレン・バフェットもゲイツ財団に4兆3000億円寄付してる。 ヘンな歌う犬なんか比べ物にならないくらい、世界の貧困や難病撲滅に貢献している。 個人の力で富の再配分の構造を変えるほどの勢いだよ。 高樹沙耶は、無知によって、世界一の慈善家のイメージを貶めたわけです。テレビの電波を使って、間違いを流布。あるある問題。 ゲイツの財団はなんでも株式の運用によって成り立ってて、寄付することで先細りになるような脆弱なモデルではないという。年々、資産が増える構造なんだそうで。 貧乏人が寄付して貧乏人を助けるような、非効率な慈善システムではない。 高樹沙耶が夢中になってる環境や消費社会の問題ってのは、経済性を無視してはなんもできん。 なんとなくエコで、なんとなく「地球(ガイア)」。 >止まることを知らない消費連鎖、どこまで行けば地球の叫びに気がつくのか・・・ >そしていつか私たちの身に降りかかってくるのです、そのつけが・・・ 三点リーダー終わりの思わせぶりな夢語り。 くっだらねえ。寝ぼけてんじゃないぞ。 高樹沙耶のやってる趣味性の高い家庭菜園とかは、集落規模でやらん限りはかなり環境負荷が高い遊びだ。 フードマイレージ(食料の移動距離:環境負荷を表す概念)込みで考えても、都市部では集約的な大規模農業のほうがエコ(笑)なのに、雰囲気だけで自給自足ってステキ的な、おめでたい価値観を宣伝するのはよして欲しい。 地球とか環境とかをまじめに考えたら、経済面を無視できるはずがない。 問題があるとすれば、そこってけっこう根っこじゃん。 途上国の貧困を解消するだけで、斬られずに済む森があるんだし。 だいたい「(地球に負荷をかけずに)持続可能な生活スタイル」が、自給自足の百姓ってそんな。 地球の人口舐めてんのか。 世界中みんなで百姓になったらいずれ全滅だよ。農業がどんだけ土壌を痛めるか知らねえとは言わせねえ。 人間がものすごく減らないと、高樹沙耶のパーマライフ妄想は実現しない。いや、身の回り5メートルの範囲であれば可能かもな。おめでたいこってす。 いやいや。高樹沙耶の意図を深読みすれば、地球からの「つけ」の支払いを早めようということかもしれないですね。 飢えずに自給するって、政治と経済の問題だ。 高樹沙耶の夢見る甘いロハス(笑)は雰囲気だけでしょ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080309-00000915-san-soci 日本人ならイモを食え? 東北大の「自給メニュー」に反響 自給って大変なんだよ。 自給自足気分は気持ちいいだろうけどね。 だからって、世界一の慈善家についての間違った情報を流していいはずがない。 あまりにも愚かで、もうムギギギギ~! ってなったじゃん。 沙耶たんには、もっと勉強して欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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