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せんだってテレビを流してたら(テレビばかり観てすみません)気になるCMがあってね。
女の人たちがバスに乗ってて、急に揺れてみんなが一斉に「じゅんっ」てなるヤツ。サニタリー用品のコマーシャルなんだけど。 その商品を売るコピーが気になった。 「なかったことに」 じゅんってなっちゃったことを、なかったことにできる商品です、という意味ですな。 ああ、女性は本当に「なかったことに」という情報処理が好きなんだなあ。 肌のシミを「なかったことに」。 浴びた紫外線の記憶を「なかったことに」。 食べたカロリーを「なかったことに」。 腹の脂肪を「なかったことに」。 元カレと作った大事な思い出を「なかったことに」。 忌まわしい過去を「なかったことに」。 この「なかったことに」という売り文句は、男性向けの商品の宣伝ではあまり出てこない、ていうか皆無だ。 ハゲとか、歯槽膿漏とか、EDとか、男の汗臭さとか、借金とか、リストラとか、交通事故とか、「なかったことに」っていうふうには売られないでしょ。 この「なかったことに」という文句はいちおうマーケティングを通って選ばれている言葉だから、それなりの根拠はあるはずだ。 統計的に、女性は「なかったことに」という情報処理が腑に落ちるわけですよね。ぐっとくる、もっともらしく聞こえる、と。 嫌なことをとりあえずなかったことにして、問題の存在や原因を忘れて、気分を一時的に楽にする、というのが好まれるのかな。 そこには、反省とか進歩とかの可能性が見えないよね。 でも、統計的な「一般女性」は、どうやらそういう性格らしい。 これは、いい/悪いって話じゃなくて、広告の世界では、女性はそういうふうに見られてるっぽいってこと。 これ、舐められてるのではないのかな。 それとも、それでいいのかな? ということを、CMを見て思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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