二代目経営塾
私が社長になりたての頃 よく相談に乗っていただいたのが当時一橋大学の教授だった関満広さん 彼のおかげで 社員に承継できるんじゃないか・・・っていう承継はかなりハードルの高いことなんだ・・・と教えていただいて その後の事業承継準備の際 必ず数字にして 承継負担に耐えられる候補者はいるだろうか?・・・って事業承継者は決してバラ色ではないことを前提にしたシミュレーションをするようになったんです。 もちろん 自分自身がかなり負担の大きな事業承継を経験していましたからそれが 理論的にも裏付けられた・・・っていうところでしょうか二代目経営塾 posted by (C)acb その関満広さんがお書きになった「二代目経営塾」を再読しましたがサラリーマンはリスクを取れないって 確かにトヨタ時代の私がサラリーマンとして中小企業の承継ができたか?と問われれば ホント 疑問なんですが 先生が体験したというケースにそれが凝縮しているんです。 ある中小企業経営者が 同族承継は悪だと社員の中から後継者を選びますその彼は 能力も人望もあり社長にうってつけそこで社長は彼を呼んで「明日からは君が社長をやってくれ」と伝えたとしよう彼は当然のごとく「ありがとうございます。あとはお任せください。」といって家に帰り奥さんに「今日はお祝いだ」 「明日から俺は社長だ」と告げる当然喜んでくれると思っていた奥さんの反応は・・・「あなた何を言ってるの? うちは専務まででいいのよ。中小企業の社長になれば この家も担保に取られるんでしょう?私はいやです。 あなた断っていらっしゃい」ポチッ!っと応援お願いします。Facebookの いいね! のノリでこの文字列の上をクリック お願いします まさにマンガのような話なのですが これが現実 私もトヨタを辞めて天竜精機に来た時 社員からは「いいなぁ 突然来て社長かよ」・・・という視線に悩まされたのですが 実際は 事業に失敗したら人生はお終い・・・っていう感覚で相続税を払い 個人補償をして 更に家族はバラバラ・・・っていうスタートでしたからこの漫画のような話 良く解るんです。 ちなみに 一般のサラリーマンにアンケートを採って「いくらまでだったら 会社の借金に対しての個人保証ができるか?」聞いたところ平均は100万円・・・と会社の借金にしては小さすぎて役に立たない金額 これが取れるリスクの限界・・・っていうところなんでしょうね。 経営者の子供はそういう矛盾の塊のような姿を見てきてそれなりの覚悟がある・・・っていうことで 関先生は子供が継ぐのが一番とおっしゃるんですが・・・これも一概には言えませんよね。 ただ・・・この本のいいのは そういう子息たちが立派に承継し会社を時代に即して変え 第二創業のような形にした事例を中心にしていること まさに二代目経営塾なんです。 表紙にも 21世紀ニッポンの製造業は二代目が救う!って元気が出ちゃいますよね。 駒ヶ根の製造業でも 多くの会社でお子さんが戻ってきていてケイモクのメンバーなんか 間違いなくいい会社を作るだろう・・・っていうメンバーがいっぱい。ポジティブな気持ちで承継しよう posted by (C)acb まずは彼らが 自分たちがやりたいことをやるんだ・・・というポジティブな気持ちで承継することを応援して行きますよ ←このバナーをポチッ!っと応援クリックしてくださいね。人気ブログランキングでの順位に反映されます。