うちの弟怪獣は夜だけまだおむつだ
昼は兄怪獣よりもずっとおトイレの間隔が長い
しかも大の方は滅多に出ない
そんなトイレに手のかからない弟怪獣なのだが
どうも夜だけはだめ
ほぼ100%夜中に無意識におしっこが出てしまう
だからおむつはまだまだはずせない
なのに、なのに
母が恐れていた日が来てしまった
昨晩のこと
お風呂から出てきた弟怪獣に
「さぁ、おむつはいて」という母に対して
「やだーーーーーー!!!」と叫んだ弟怪獣
ちぇっ、気づかれたか
どうやら夜だけおむつというのがちーとばかし赤ちゃんちっくだということに気がついてしまったらしい
ふぅ、困った
「パンツ、パンツ、夜もパンツはくーーーー!」と泣き叫ぶ弟怪獣
あーあ、めんどくさ
仕方が無いのでパンツをはかせて寝かす
そんでもって夜中にこっそりとおむつにはきかえさせる
夜中、私はなんだか知らないけど、ゴルファーの片山シンゴとアーニー・エルスが出て来る夢を見ていた
ほっぺたをつんつんされたので、シンゴかしら?アーニーかしら?と思ってみると弟怪獣だった
「喉が渇いた」と言うので麦茶を一杯飲ませた
私はそそくさと夢の続きへと戻ろうと目を閉じた
ところが
「なんでおむつなの?」と泣き声で訴える弟怪獣
ちぇっ、ばれたか
でも、なんとなーくあったかい匂いが弟怪獣の方から漂ってくる
手を伸ばして確認するとやっぱりおむつにおしっこをしてしまっていた
「おしっこしちゃってるでしょ、だからお母さんがおむつにかえておいたのよ」と言うと
「やだやだやだやだやだやだやだやだーーーーーー、パンツはくーーーーーー」とだだをこねる
母としてはそれどころじゃない
このまま目がさえてしまったら夢の続きが見られいどころか、
2-3時間眠りにつけなくなる可能性だってでてきてしまう
「パンツはく、パンツはくーーー」とごねる弟怪獣
1秒でもいいから早く眠りに戻りたい母
うーー、この際どうでもいいや
「好きにしていいよ」と目を閉じたまま答えて母は寝てしまった
その後も弟怪獣からちょっとした嗚咽が聞こえたりしていたけれど、
もう最悪下半身丸出しで寝ちゃっててもいいや!と思って母は薄情にも寝てしまった
朝、目覚めるときちんとおむつをはいて、パジャマのずぼんを裏っかえしにはいてる弟怪獣が隣で寝ていた
なんだかんだ言ってもちゃんと母の気持ちをくんでくれてたのね、うふ、なんて思って弟怪獣の顔を覗き込むと
プーーーン
下半身からあたたかいにおい
当分、おむつは卒業できそうもない
母と弟怪獣のおむつ戦争ははじまったばかり
今日のランチ:母の実家で出前すし