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韓国ソウル!文家の掟

韓国ソウル!文家の掟

あなたは他人の子供に注意できるか?

最近何でも大型化しつつある韓国。
もともとデカイもの好きの韓国人。
こんな小さい国だけど、国名は大韓民国だし。

で、最近シクタン(日本で言う食堂)もデカイ。
食堂と言うよりは、はっきり言ってレストラン。
駐車場もしっかり完備し、とても便利。
若者からファミリーまで、たくさんの人が利用する。

この大型レストラン、日本にはあまり見られないものがある。
それは

「子供専用遊び部屋」

韓国語ではノリバンというが、最近できたレストランには
たいていこの子供の遊び場がある。
そこには おもちゃやら韓国らしくコンピューターゲーム
やらが所狭しとおいてあり、子供たちもこの狭い部屋に
ギュウギュウに入り込んで思いっきり遊んでいる。

韓国に住んでいる方、あるいは韓国の庶民的なレストランへ
いったことのある人なら 一度は「なぜ?」と
思った経験があると思う。

韓国の親は
  
食 事 中 子 供 を 野 放 し に す る

人が圧倒的に多い。
みんなが食事してる最中に、子供たちはドタバタと
走り回り、奇声をあげ、他のテーブルに行ったり、お店の人にじゃれ付いたり、スゴイことになっている。
親は何をしてるかと言うと、
「ここに座って食べなさいよ~」と一応言ってはいるが
全く気のない感じで、ご飯を楽しく食べていたりする。
ここにこう書いてもピントこない方の方が多いと思うが
とにかく 言ってしまえば
子供をほったらかしにして食事している人が多いってこと。

これは外国人なら正直ビビる。
日本人じゃなくても、絶対に疑問に思うはずだ。

な ん で 子 供 に 注 意 し な い の ?

私も家族で食事に行くと、義姉や義母の態度に今でも
納得がいかない。
姪がドタバタ走っても何も言わない。一緒にご飯を食べないで
遊んでいても何も言わない。
さすがに他の家族の席にまで入っていったときには連れて
帰ってくるが、私から見ると疑問だらけだった。
うちの家族が特別なわけではない。他の席でもみんなそうなのだ。

ある日、私はかなり勇気を出して聞いてみた。
「なんで子供を一緒に座らせて食べさせないの?他の席の人や
お店の人に迷惑をかけてるでしょう?」
と。
義姉と義母は
「ああ、日本では注意するんだねぇ・・・」と逆に感心された。義母いわく、
「みんなよくないと思ってるよ。でも子供はじっとしていられないでしょう?」

確かに、親だっておいしいものをゆっくりと食べたい。
友達や家族と子供に煩わされずに楽しくおしゃべりしながら
食事をしたい。
韓国は日本人よりもお手伝いさんが一般的に雇われてはいるものの、食事に行くためにお手伝いさんを頼むということは
聞いたことがないし、まして庶民の私達には・・・。

そんな親の願いをかなえてくれるのが、レストランにある
ノリバンだ。
子供はそこで他の子どもたちと遊んでいる。
子供も楽しいし、親も安心。一石二鳥である。
お店もお客さんが増えて一石三鳥くらいのもんだ。

それでもやはり席と席の間を子供たちはどたどたと
走っていく。
私はまだこれに慣れていない。
一度、走ってたり、調理場の方に入っていこうとした子供に
注意したことがある。

「ダメでしょ。お店の中で走ったら危ないよ。お店の人も忙しいから 邪魔しないんだよ」

すると子供は私に叱られたと親に言いつけに言った。
親は「私の子供が何かしましたか?」
と言ったので 注意したことを話したが、ムカっとした
顔をされてそのまま行ってしまった。

それ以来、私は子供がうるさくしようが、危なかろうが
何も言わなくなった。
店の人がそれでいいなら、親がそれでいいなら仕方ないか。と。

でも昨日食事に行った店の人は違った。
そこはとても人気がある店で、行列もできるとてもおいしいところ。そこの支配人らしきおじさんは子供にマイクで
バンバン注意していた。けっこう怖く。
「走るんじゃない!危ない!お母さんところに行きなさい!」
時には 親のところに行って注意していた。
そんな人は初めて見たので感動した。(あほみたいだけど)

ノリバンのシステムが韓国に適していることはよくわかった。
韓国には必要なものだということもわかった。

でも、家族で食事するってどういうことだろう?
公共の場でのマナーってなんだろう?
子供がじっとしていられないのは、どこの国の子供でも同じ。
その時 親は、大人は子供に何を教えればいいんだろう?


2005年現在、ノリバンのあるレストランはやはり家族連れの客も
多く、人気がある様子。
野放しなのはそれほど変化なし。
それが楽だ、と言っていた日本人の奥さんもいたので
それもよし、と思う人が多いのかなと感じたりした。


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