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2012年01月31日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
いつものブログから少々脱線します。

これは自己葛藤について書かれたものですが

小説の中の1ページです。小説ですのでこのままお読み下さるのが

嫌な方はスルーするか、この場から離れるか、どちらかご選択のうえ

お進み下さい。記事のつづきは、のちほど最下部にて…

 四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉


順子は・・・今でも、そう言ってくれるだろうか

「瞳の為に、何処へでも行って証言してあげるから」

当時、親友の順子が言ってくれた言葉を思い出す

月日が経ち、あれから、5年が過ぎようとしている・・・。

あの頃を引きずっているのは、自分だけかも知れない

それほど・・・月日は経ったというのに・・・。

瞳を動かしてくれた竹内玲奈、そして

踏み出す勇気を与えてくれた、順子の力強い言葉

これがあれば、歩いて行けると誓った、あの時の

思いの数々を拾い集めながら瞳は、ある手紙をしたためようとしていた。


職場を変え、環境を変えての再スタートを始めた瞳に、新しい人達との出会い

新しい生活は5年という歳月を経て、それなりの平穏さを瞳に与えてくれた。

新しい職場は、何処にでもある普通の雰囲気だったのかもしれないが

3階病棟から来た瞳にとって、この上なく安らかで新鮮に感じられる場所だった。

だが、何処にでも、怒鳴ったり、怒りの感情を剥き出しにする人はいるものだ。

時に出くわす、そんな場面だけが苦手だった。その度、心臓がバクバクと

高鳴り、膝が震えだし途端にモノクロの風景に、引き込まれていく。

そんな時、瞳はいつも思ってしまう・・・

「私は、この人に又、裏切られてしまうのではないか」

「あの時のような想いを、又、味わう羽目になるのではないか」

瞳に向けられるものでなくても、そういう場面に出会うと小早川が重なり

極端に反応してしまう自分がいた。自分が思っていた以上に、3階病棟で

受けた心の痛手は、深いトラウマとなって瞳を苦しめたが常時、耳にしていた

3階病棟の、威圧的な態度や表現のものとは、明らかに違う類のものであり

滅多にある事でもなかったのが、救いとなって傷ついた心は、5年という

たおやかな時間を掛けて、ゆっくりと立て直されていった。


あれから“命”というものを、より以上慈しむようになった瞳。

鳥とか、花とか、小さな虫達に至るまで、目を向けると色んな命があり

とりわけ、瞳のそれは自然の物に向けられた。

山や海・・・そこにも色々な命が息づいている。そんな中でも、確実に

命が在ったと存在する物・・・姿は残っているけれど、その内、それさえ

朽ち果ててしまうような物に対し、心を惹かれ黙って通り過ぎてしまう事が

出来なかった。無くなった命に対する愛おしさを手に取り、形のある

今を生かした、別の姿に生まれ変わらせてあげる事が、いつしか

生きがいになっていた。アクセサリーや、小物として蘇らせ、側に置いたり

身に付ける事で、肌の温もりを感じてもらえたら・・・そんな想いから

始まったのも、消えていったままどうする事も出来なかった“あの子達”に

繋ぎ合わせた、瞳自身への慰めだったかもしれない。

裏切らない自然を相手にした、瞳の日常は徐々に心を癒し、時折

頭を過ぎっていたあの子達の姿も、遠い過去の物となりつつあった。

このままの時間が保てていたら、あの悪夢の出来事も

時の彼方に、そっと置いてゆける…瞳の元にもそんな穏やかな日々が訪れていた。


でも、ほんの一時の寛いだ時間も忘れていた神様の、シナリオの一部でしか

なかった事など、この時の瞳はまだ知らない。

あの時、罠の仕組まれたレールとは知らず、仕向けられるまま

乗り込んだ列車から瞳はまだ、降りる事を許されてはなかったのか。

長い休憩地点を過ぎた、列車は、再び緩やかに動き始めた…。

間もなく訪れるひとつの偶然は、再び苦悩と葛藤の中へと瞳を引き戻してしまうが…

「其処に真実がある限り、扉は開かれるそれは自ずと開かれる」

釈然としないまま、そんな思いと引き換えに身を引いた瞳の目の前に

5年の時を経てようやく『真実を開く扉』が現れようとしていた。

四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉 四つ葉

この小説は【真実の行方】の最新更新ページ第3章(ひと時の安らぎ)を
UPしたものですが、小説に関する詳細記事は又、後日改めさせて頂きます。

ご興味を持って下さった方は、第1章から順にご覧になれます。
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最終更新日  2012年01月31日 15時05分00秒
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