|
カテゴリ:■アウトカム研究&臨床統計
来年UMに留学する予定の
シンガポールのDrの論文を手伝っている。 ■Handの整容的な軟部組織再建 にフォーカスを絞ったReview paperである。 今までに同様な論文がほとんどなく 非常におもしろいテーマだと思う。 手の皮膚軟部組織欠損を皮弁再建する際に 従来は機能面重視で、整容面のpriorityは低く見られていた。 機能再建が最優先なことに異論はないが、 同時に整容面にも配慮した再建が求められている。 さらに個人的には 手の整容的再建は機能面にも好影響を与えると考えている。 ここで問題になるのが "美しい再建"をどのように評価するか?ということ。 そもそも 整容面の評価はは主観的要素が大きいため 客観的評価(=数値化すること)が難しい。 現に、過去の文献を調べてみると ■VAS scale ■Number scale (0 = normal; 1-3 = good; 4-6 = average; 7-9 = poor; 10 = intolerable) が使用されることが多く、 これらの評価法は便利だがやや信頼性に欠ける。 (VAS scale:もともとは痛みの評価に使用される) さらに、Questionnaireとしては ■MHQ(Michigan Hand Outcome Questionnaire) がAestheticのドメイン(評価項目)を持っている。 現状としてはMHQでの評価するか、 または顔面再建、乳房再建で使用されている評価ツール(Questionnaire)を 手に応用して使用するのが最適と考えられる。 また、手の再建、手の美容治療では 評価法を別々に考えた方が良いかもしれない。 さらに手のaesthetic outcomeを獲得するうえで 重要なPredictors(色調? 皮膚の厚さ? 毛の有無?)を 今後明らかにする必要がある。 この分野はまだまだ未開拓であり、興味のあるところだ。 ■まとめ ・現状における手の再建の整容評価ツールはVAS scale, Number scale, MHQ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.04 17:18:23
コメント(0) | コメントを書く
[■アウトカム研究&臨床統計] カテゴリの最新記事
|