形成外科医のアメリカ留学計画

精密頭蓋骨模型 HUMAN BODY

■HUMAN BODY

救急参考書／ICU実践ハンドブック

ICU実践ハンドブック病態ごとの治療・管理の進め方 清水 敬樹 ／編 定価 6500円＋税 ISBN 9784758106665

壊死性筋膜炎 necrotizing fasciitis

壊死性筋膜炎 necrotizing fasciitis■定義・病態・浅筋膜（皮下組織、深筋膜周囲組織）の壊死が本態・陰部に発症した場合はフルニエ壊疽■症状・局所の疼痛・紅斑・腫脹ではじまり、水疱（血疱）・紫斑・壊死へ移行する・局所病変が急速に広がるのが特徴・重症例では敗血症，DIC，MOF，ショックへ移行■起因菌・A群溶血性連鎖球菌（溶連菌）および嫌気性・好気性菌の混合感染・A群β溶連菌は特に急速進行型であり"人食いバクテリア"と呼ばれる■診断・CT・MRIが有効・血液培養、創部培養・溶連菌迅速診断検査■治療・切開排膿、デブリードマン・抗菌剤投与（グラム染色でグラム陽性の連鎖球菌→ペニシリン系抗菌薬，確認できなかった場合→広域スペクトルの抗菌薬）・重症例ではガンマグロブリンも※抗生剤の具体例１．溶血性連鎖球菌の場合処方例（下記のいずれか）１）ビクシリン 注　1日4－8g　3－4回に分けて点滴静注２）ペントシリン 注　1日4－8g　3－4回に分けて点滴静注　あるいは，1）ないし2）の常用量（1日4g）に3）を併用する３）ダラシンS 注　1日1,200mg　2回に分けて点滴静注２．溶血性連鎖球菌以外の場合処方例（下記のいずれか）．１）カルベニン 注　1日1－2g　3－4回に分けて点滴静注２）メロペン 注　1日1－2g　3－4回に分けて点滴静注　あるいは，1）ないし2）の常用量（1g/日）に3），4）のいずれかを併用する．３）ペントシリン 注　1日3－4g　3－4回に分けて点滴静注４）ダラシンS 注　1日1,200mg　2回に分けて点滴静注■まとめ・壊死性筋膜炎は浅筋膜壊死がその本態・局所の疼痛・紅斑・腫脹が水疱（血疱）・紫斑・壊死になり、急速に広がる・治療は外科的デブリードマンが基本・抗生剤選択：G染色でG+連鎖球菌→PC系抗菌薬，そうでなければ広域スペクトルの抗菌薬

15th International Course on Perforator Flaps

15th International Course on Perforator Flaps■November 29-December 2, 2012■New York: NYU Langone Medical Center

12/03/23　医局の歓迎食事会

今晩は長庚大学形成外科による歓迎食事会。長庚大学から車で5分の距離にあるグランドホテルのレストラン。■THE GRAND HOTEL KAOHSIUNG　　

12/03/23　UM-ID

KCCに交渉してUofMのIDを維持することができることになった。UM-IDがあればミシガン大学の電子図書館にアクセスできるため、論文のPDFが今まで通り入手することが可能になる。

12/03/22　高雄長庚大学でプレゼンテーション

今日は、高雄長庚大学形成外科の朝カンファレンスで穿通枝プロペラ皮弁に関してプレゼンテーションをした。同医局の教授であるDr Kuoは世界のTop medical schoolとの医局間交流、講演依頼、若手Drの留学を通して自分の医局のWeak Pointsを強くしていこうという意識が非常に高い。午後はDr Linが美容外科手術（重瞼術）をするとのことで美容外科施設、手術を見学させてもらった。台湾のDrは美容外科手術の技術を勉強するために韓国まで講習を受けにいくとのこと。1つのコース（例えば隆鼻術）が約2000＄するため、医局のなかで美容外科を専門にしたい英語のできるDrが韓国まで勉強しに行き、それを医局のスタッフに教えているそうだ。若手Drは頭頚部再建手術で忙しいため、美容外科手術に携わるのは講師以上のDrが多いとのこと。大学病院における美容外科の教育システムをどうするか日本でも時々話題になるが、現実的且つ有益な方法と思う。

12/03/21　義大医院 Prof Tu

今日は、友人の誘いで義大医院整形外科の食事会に参加させてもらった。整形外科／外傷／マイクロの分野で世界的に有名なProf Yuan-Kun Tuにお会いすることができた。突然の訪問にも関わらず教授・医局員は皆とてもフレンドリーで、明るく勢いのある医局という印象を受けた。ちなみに台湾、中国では整形外科のことを"骨科"といい、形成外科のことを"整形外科"という。日本人から見るととてもややこしい。

12/03/21　台湾高雄の景色

左奥に見えるのが高雄85ビル。高雄市で最も高い建造物。高雄は台湾最大のコンテナ港であり、多くの大型船が往来する。なぜか日本人に人気があるという寺院。龍の口から入って、寅の口から出ると運気が上がるとのこと。世界で2番目に綺麗な地下鉄駅。1番はフランスにあるとのこと。牛肉麺。

Can I eat this ?

12/03/19　高雄長庚大学のドミトリー

高雄長庚大学は病院のすぐ隣に宿泊施設を有しており、訪問者が宿泊できるシステムになっている。（職員も住居として使用している。）施設はとても綺麗で、必要なもの（冷蔵庫、寝具、インターネットなど）はすべて揃っており、ホテルというよりは長期滞在型のコンドミニアムといった感じ。敷地内にコンビニ、カフェ、フードコート、パン屋なども入っており、病院から1歩も外にでることなく生活することができる。長庚大学でマイクロサージャリーを研修する場合にはこの宿泊施設に長期滞在することになる。日本人が留学する場合、環境は全く問題ないと思う。

極鮮火鍋 in 高雄

■極鮮火鍋(1) スープを選ぶ（昆布、火鍋など）(2) 自分の好きな肉・海鮮・野菜をバイキングスタイルでとってきて鍋にする左にあるのが鍋。1人1つずつあり火加減も自分で調節。ラーメンをつくるブースもある。

12/03/19　台湾高雄のセブンイレブン

台湾高雄では多くの日本の商品がコンビニなどで簡単に入手できるので、日常生活では全く困らない。日本にあるようなコンビニおにぎり...ただ中身の具材がわからない。珈琲緑茶...けっこうオイシイ。

12/03/19 高雄長庚記念医院

今日は高雄滞在2日目。■午前形成外科の主任教授（Dr Kuo）にご挨拶した。Dr Kuoとは1年前にミシガンでお会いしてからちょうど1年ぶりの再会だ。今年9月に横浜で開催される世界創傷治癒学会にも出席されるとのこと。■午後午後はALT, AMT flapの手術を見学した。Kaohsiung Chang Gung Memorial Hospitalでは年間遊離皮弁数が300（うち250がALT）とのこと。多くの外国人Drがマイクロサージャリーの勉強をしている。（現在はニカラグアとグアテマラからDrが研修に来ている。）手術を見学しているとおもしろいことに多くのDrが1人で皮弁を挙上している。機械出しのNsもいるが、全く手伝う様子はない。金属フックに輪ゴムを付けて皮弁を引っ張って術野を確保している。

CROCS Specialist Vent／院内用サンダル

CROCSのサンダル（医療者向け）足背に通気穴の空いているタイプはよく見かけるが針を落としたりすると危険なので側面の通気穴はいいアイデアと思う。

12/03/18　今日から台湾高雄へ

今日から台湾高雄に1週間滞在する。元同僚の勤務先であるChang Gung Memorial Hospitalで同僚に会い、手術を見学させてもらう予定。滞在中にプレゼンをすることになり、今、成田でプレゼン資料を作成している。

12/03/06 帰国

帰国。

12/03/01 Farewell Parties

今週は留学の最終週。行く場所、イベント、会う人、すべてがファイナルだ。そして、月～日まで、ほぼ毎日、farewell partiesの予定が入っている。それだけ多くの人に支えられて生活してきたのを実感する。

12/02/29　米国で車のタイトルを変更する

今日、愛車 VW New beetleのTitle（＝車の所有者の証明書）を後任のInternational Fellowにtransferするための手続きをおこなった。■dmv.org→詳細はこのURLに記載されている。手続きは拍子抜けするぐらい簡単だった。■STEP 1: 購入時にCar dealerでもらったTitle certificationの紙にSeller（自分）とBuyer（後任）のサインをする■STEP 2: それをSecretary of State (SOS)の受付の人に渡す。→誰が車を所有しているかミシガン州に申告して登録する必要がある→SOSは車の免許を発行・更新する場所と同じ■STEP 3: 税金600＄ちょっと（ミシガン州に支払う車の税金）支払う。以上3ステップ。計1分で完了した。それにしても、人生ではじめて購入・所有した車を手放すのは本当に寂しい。。。

ブログを書くいうこと

留学も残りあと9日間。留学が決定したのを機に開始したこのブログももうすぐ3年が経過しようとしている。もともとは誰かにメッセージを発信するつもりは全くなく、自分の備忘録代わりに開始し、将来後輩が留学するときに情報提供できれば、ぐらいに考えていた。ただ、考えたこと、学んだことを文章にすることは自分の考えをクリアにするうえでとても役立つことを実感した。同時にブログを通じて知り合いになった人も数多く、自分が思っていた以上に多くの副次効果があった。帰国して、どれぐらい更新できるかわからないが更なる副次効果を期待して、もう少し継続してみようと思っている。Ann Arbor の日曜午後の風景

12/02/27 Operative Techniques: Hand and Wrist Surgery, 2nd Edition

Operative Techniques: Hand and Wrist Surgery, 2nd Edition By Kevin C. Chung, MD, MS KCCの手外科手術書第2版が先日出版された。留学1年目にこのプロジェクトに関わったので、こうして完成した本が世界中で販売されるととても感慨深い。（全93chaptersのうち9chaptersを執筆した。）1st editionに比べ、すべての面（文章、写真、ビデオ）でQualityが上がっていると思う。また、約70の手術ビデオを含むのが大きな特徴。■Amazon.com

12/02/22 JHSにEPL reconstruction with ECRLの論文がアクセプト

JHS (Am) にEPL reconstruction with ECRLの論文がアクセプトされた。レジデントとのプロジェクトで2nd authorとして執筆に参加した。RAのEPL断裂症例で・PL tendon graft・EIPがいずれも使用できなかったため、ECRL tendon transferを用いてEPLを再建した。ECRLによるEPL再建は昔からある手術法だが、EPL 断裂部位が通常（Lister）よりもずっと遠位だったためECRL half-slipをturn-overしてEPL遠位断裂部の再建を可能にした。話は変わるが、最近 JHS(Am)のChief editorが交代になり、JHS(Am)の査読システムが大幅に変更になった。Journal formatに関して細部にわたるまで決まり事があり、Nativeでさえ、投稿・査読返事作成に苦労している。Non-nativeが論文を通すには、かなりハードルが高くなったと感じる。

12/02/21　引っ越し準備中

帰国まであとちょうど2週間。アパートの荷物もだいぶ片付いてきた。Drになってからずっと使っている鞄。今年で9年目。

12/02/21　レジデントの論文指導から学ぶこと

留学1年目は自分の仕事だけしていればよかったが、留学2年目はレジデントのpaper writingを指導する機会が度々あった。（現在も2編進行中）KCC's research teamはいわゆる"屋根瓦方式の教育システム"なので、KCCがpaper writingを手取り足取り指導することはない。チームの上級生が下級生（新人）に指導するのが通常だ。このpaper writingの指導経験は自分にとって思った以上に収穫が多かった。他人の論文をeditngtする際にはReviewerと立ち位置が同じになるので、"Reviewerとしての視力"を鍛えることができる。これは自分が論文を書く際に自分の論文を客観的に評価する能力に繋がった。今は、著者の個性を残しながらeditingするように心がけている。Writing styleにはそれぞれの個性が出る。完全に書き直すのは楽だが、それだともはや誰の論文だかわからなくなるし、何よりも執筆者がやる気をなくしてしまう可能性がある。Paper writing 指導からはまだまだ学ぶことが多そうだ。

外国人のための横浜観光案内

Yokohama-areaの情報をまとめた。■URL□ Yokohama Visitor's Guide■Restaurant (Red)□ Shin-Yokohama Raumen Museum ★★★□ Yokohama Nodaiwa ★★★□ TESSHO- Japanese "Yakitori" (grilled chicken)□ Ginza Isomura ★★★- Japanese "Kushi-age" (fried foods)□ Uotora Honten ★★★- Japanese "Izakaya" style sea food restaurant■Amusement (Yellow)□ San-kei-en□ Yokohama Minato Mirai 21 ★★★(1) Cap noodles museum　★★★(2) Manyo club(3) Yokohama cosmo world(4) Yokohama red brick warehouse□ Yokohama bay cruising□ Yokohama sea paradice□ Mitsubishi Industrial Museum

外国人のための東京観光案内

4月にKCCが来日するの準備でTokyo-areaの簡単な情報をまとめた。■URL□Tokyo Tourism Information■Hotel reservation (English page available)(1) Jalan ★★★(2) Rakuten Travel■ Amusement (Yellow)□ Ueno park ★★★-National Museum of Nature and Science-Shitamachi Museum□ Sensouji Temple (Asakusa) ★★★□ The Edo-Tokyo Museum (Ryo-goku)□ Tsukiji Fish Market□ Ooedo-onsen□ Tokyo-Dome City LaQua□ Odaiba■Restaurant (Red)□ GONPACHI ★★★□ Tora-fuku (Omotesando)□ Benkei (Ginza)□ Tofu-Ukai (Siba)□ Japanese style ramen□ Unagi (See eel)- 初小川（浅草）

12/02/09 Dropboxのupgrade

今日、Dropboxをupgradeした。KCCが新規プロジェクト用にfundしてくれることになった。50GBが1年で100＄程度なので、かなりリーズナブルだと思う。1TBが100～200＄／年で使用できるようになったら、外付けHDDのすべてのデータをonline storageに移行しようと思う。■Pro 50: 99$/1year■Pro 100: 199$/1year

12/01/28 Wang夫妻AnnArborに到着

昨晩遅くに、後任のInternational fellows（IF）であるDr.Wang夫妻（中国人の形成外科夫妻）が到着した。北京で1番大きい形成外科病院から（形成外科医が100人以上いる病院とのこと!）2年間の予定でUofMに留学することになっている。　KCCの元には世界中から多くの留学依頼が来る。昨年1年だけでも7～8件の問い合わせがあった。来年、シンガポールの手外科医が1人、イギリスから形成外科医が1人留学にくることが内定している。KCCが国際舞台で有名になったのは最近7～8年の話（彼自身も40代後半なのでまだ若い）。KCCが有名になるのに比例して留学希望者が急増している。KCCの門下生が増えるのは個人的にもとても嬉しい。世界各国の形成・整形・手外科医の仲間ができる。同時に、現在米国で最も勢いのある形成外科医局の1つであるUofMに留学できたのは、とてもラッキーだったと思う。Google searchで今の留学先を探していた頃が懐かしい。

12/01/27 Office Depot

帰国準備を進めている。Office Depotで段ボールを購入してきた。引越業者、引越プランによっては段ボールを含めた梱包資材を送ってくれるところが多いが、単身の場合、自分で準備した方が圧倒的に割安だ。ちなみに船便は安いというイメージがあるが、それでも1箱100～120＄かかる（日通）。当たり前だが箱数が増えれば増えるほど箱単価が下がる。あと箱の大きさと重さに制限があるので注意が必要。（日通：3辺の和が150cm

12/01/26 シリコンインプラント豊胸術の安全性(6)

本日のYahoo NEWSより"2010年に倒産したフランスのポリ・アンプラン・プロテーズ（PIP）社が製造した豊胸用シリコンバッグが体内で破れる恐れがあるとされる問題で、同社創業者が拘束された"とのこと。■問題点・同社はシリコンバッグの材料として医療用ではなく"工業用シリコン"を使用していたこと・PIP製バッグは他社製品よりも破裂しやすい→漏れたシリコンが炎症を惹起・2011 Nov 25 PIP製バッグで豊胸手術を受けた女性が、胸部の「未分化大細胞型リンパ腫（ALCL）」で死亡・日本の医師が個人でフランスから輸入し使用している可能性がある■未だ不明な点・PIP製バッグとALCLとの関連（発がん率を高めるリスクは確認されていない）■PIP製バッグ豊胸術を受けた患者さんへの対応・バッグの摘出を勧める（予防的措置として）・摘出を希望しない場合→乳房と腋窩部分の超音波検査（6か月ごと）

12/01/26　PRS論文／PubMedに掲載

UMでの仕事の１つであるアウトカム論文がPubMedに掲載された。最近のPRSは緊急性の高い論文はアクセプトした直後にPubMedに掲載する。アクセプトから掲載までのタイムラグを短縮するのが目的。Ono S, Shauver MJ, Chang KW, Chung KC. Outcomes of Pyrolytic Carbon Arthroplasty for the Proximal Interphalangeal Joint at 44 Months Mean Follow-up. Plast Reconstr Surg 2012 Jan 18.

メールで送られてきた"LOL"の意味は？

こっちで同僚とメールのやり取りをしているといろんな略語が送られてくる。■ LOL=laugh out loudly / laughing out loud / lots of laugh=日本で言うところの　"笑" "w"■参考URL・英語の7つ星レストラン

じゃらん　英語版

ホテル予約サイトの"じゃらん"が英語版ホームページを開設している（2011年4月～）。海外の先生を日本に招待するときなどに便利だ。■Jalan.nethttp://www.jalan.net/en/japan_hotels_ryokan/

12/01/23 論文用イラスト作成

今日は朝から大学で、同僚から依頼された論文用イラストを作成している。気付けばUMに来てから自分の論文だけでなく、多くの同僚にイラストを提供してきた。特に外科系論文において、効果的なイラストは論文の質を大幅に向上させる。UMに来てKCCに引き出してもらった能力の1つなので帰国後も仕事に生かしていきたいと思う。　　　　手関節のイラスト

12/01/21 BBQグリルを購入する

米国から帰国するにあたり名残惜しいものの１つがBBQ。米国ではBBQをしながらスポーツ観戦をするのが完全に1つの文化になっている。■BBQグリルの種類・"本格派の炭火"と"お手軽派のガス"に分かれる・"炭火"は遠赤外線効果で肉がおいしく焼けるが、炭の火おこしや後片付けが面倒■BBQグリルを販売している会社・WeberとColemanの2社が有名■BBQグリル（炭火用）の購入条件・蓋付き・そんなに大きくないもの（持ち運びが便利）■BBQ3種の神器・チムニースターター（下の写真）：火おこしが簡単に・水鉄砲：火の調節・火消し壺：使用した炭の処理用■参考URL・日本バーベキュー協会■候補□WEBER CHAR Q GRILL□Coleman スクエアムーバブルグリルII

12/01/21　米国から日本に荷物を送る (2)

■STEP 1 持って帰る荷物・処分する荷物を分ける→日本に送るもの or 知人や後任に譲るもの or 処分するもの→インターネットで売る（http://lansing.craigslist.org/）→チャリティーに寄付をする（http://salvationarmyusa.org/usn/www_usn_2.nsf）■STEP 2 引越業者に見積もりを依頼する→日通、クロネコヤマト、OCSの3社が代表的■STEP 3 船便・航空便・携帯品に荷物を選別する→航空便の所要日数は7～10日、船便は30～40日程度→航空便は船便より割高で重さで料金が決まるので重いものを送るのには向いていない■STEP 4 渡航・荷物の受け取り→日本での荷物の受け取り日時の調整→引越業者が倉庫に荷物を一時保管してくれる場合が多い■引越タイムライン□3ヶ月前：・帰国後の住居探し・引越業者のリサーチ（日系3社：日通、クロネコ、OCS）□2ヶ月前：・引越業者への見積もり依頼（3社ともメール対応してくれる）・荷造り・航空券の予約・住居の解約通知・ユーティリティー解約・銀行口座の保留／解約・保険解約・郵便物の転送手続き・自動車の売却・家財の譲り先を探す・学校の転出／転入手続き□1ヶ月前・家具の売却／処分■参考・Jangle 391号 Dec 3rd week, 2011■まとめ・日系の引越業者は日通、クロネコ、OCS・航空便は重さで料金が決まるので重い物は船便がベター　(定額パックではなく箱単位で輸送する場合）・2ヶ月ぐらい前から準備を進める・荷物が少ないほど1箱価格が割高、航空便と船便はそれほど価格がかわらない

12/01/19　これぞAnn Arborの冬

　　　吹雪で全体的に白く見える。冬は1～2月が最も寒く、-20°程度まで気温が下がる。

12/01/15 Ann Arbor Restaurant Week '12

今日からAnn Arbor Restaurant Week。早速今日、友人とWever'sに行く予定。

12/01/14　Fukase family　帰国

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お元気で！

12/01/14　ミシガン大学の手術衣

AA downtownにあるM-DENの隣の店でscrub（手術衣）を購入することができる。上下で50＄ちょっと。■University of Michigan Wolverines Official Collegiate Scrub

12/01/13 予後のエビデンス(2)

今日の昼過ぎ、年末からずっと執筆していた論文の1st draftが完成した。今朝9:00がKCCの提出〆切だったのでここ最近は連日の睡眠不足。。。執筆していたのは"Evidence on prognosis"といういわゆるEBM instructive paper。形成外科において-予後(prognosis)に関する文献をどのように検索し、-収集した文献の妥当性(validity)を評価し、-それを個々の症例にどのようにapplyするのかをまとめたもの。今まで書いてきた論文とは全く異なる方向性のため正直かなり苦労した。今後は共著者のresearch assistantによる英文チェック→推敲→KCCの最終チェック→投稿　という流れ。2月後半は引越準備に追われると思うので、ミシガンで仕事ができるのはあと1ヶ月ちょっと。帰国前にあと1本アウトカム論文が書けたらと思っている。次のプロジェクトは腕神経叢麻痺の二次再建に関するSystematic review。Systematic reviewはすでに同僚との共著論文で経験しているが自分自身で研究デザインから論文執筆まで完遂するのは今回がはじめて。Systematic reviewはアウトカム研究の代表的な研究手法なので是非、学んでから帰国したいと思う。

EBMを勉強するためのWebsite

EBMを勉強するためのWebsite■CEBM: Centre for Evidence-Based Medicine　　イギリスの Oxford Univ が主催しているEBMに基づく医療を推進するために必要な知識・技術を学ぶためのサービスを提供している。文献検索方法、収集した文献の妥当性評価、実際の患者への適応など具体的な手順をわかりやすく解説しており、非常に実践的だ。また普段よく目にするEvidence levelも提供している。

12/01/09 SFからMichiganに帰宅

今日は月曜日。ほぼ丸1日かけて訪問先のSFからMichiganに戻ってきた。デトロイト空港に到着するなりコートを無意識に羽織るぐらいの寒さを感じた。SFでは医局の先輩と日本の他大学から留学中の形成外科Dr3人（＝計4人）に会うことができたのが大きな収穫だった。■留学する土地（Michigan or SF ?）、■ラボ（基礎系 or 臨床系、ラボの得意分野）、■ボス（ボスの性格、面倒見のよさ）によって留学生活も全く違うものになると感じた。また Stanford Univ は想像以上の環境の良さで皆がStanford留学を希望する理由がよくわかった。研究資金面も豊富で（もちろんラボによる）先輩のラボでは"まず買えないものはない"とのこと。Palm Drive & Memorial Church留学生活最後のプチ旅行だったが医局の先輩のお陰で濃密な3日間を過ごすことができた。

12/01/08 Stanford University School of Medicine

サンフランシスコ滞在中大学医学部スタンフォードでの主要な医学業績が路面に刻印されている

12/01/08 Stanford University

サンフランシスコ滞在中大学敷地内の土産店大学のシンボルカラーは赤

12/01/08 Google本社

サンフランシスコ滞在中道路名が"Google"Street viewの撮影車。本場のはかなりカラフルだ。

12/01/08　President Herbert Hoover（フーバー大統領）

今日は Stanford Univ 見学日。大学敷地内にあるHoover Towerに立ち寄った。Stanford University Hoover TowerこのHoover Towerは、第31第大統領Herbert Hooverの名前にちなみ、1941年にStanford Univ 創立50周年を記念して立てられた。自分の曾祖父がHoover大統領にコックとして仕えていたらしくその関係で是非見学したいと思っていた。■Herbert Hoove：1874年8月アイオワ州生まれ。Stanford Univ卒。1929年～33年まで第31代米大統領（共和党）。29年10月の世界恐慌で政府の経済介入を最小限に抑える政策で景気を好転できず、32年の大統領選でFranklin Rooseveltに大敗、政界を引退した。64年、90歳で死去。■人物・業績：世界恐慌に対する対応でマイナス評価の印象が強いが、技師、経営者としての評価は高く、歴代大統領からの評価も高い。最近では彼の業績を再評価する流れがある。■真珠湾攻撃：日本軍が1941年12月8日、米ハワイの真珠湾を攻撃した際の大統領だったFranklin Rooseveltについて、「対ドイツ参戦の口実として、日本を対米戦争に追い込む陰謀を図った『狂気の男』」と批判していたことが近年明らかになった。■参考URL・ハーバート・フーヴァー - Wikipedia・【真珠湾攻撃70年】フーバー元米大統領の実績再評価を＋

12/01/07　今日から3日間サンフランシスコへ

今日から3日間医局の先輩が留学しているStanford Univに遊びにいく。デトロイト空港に早めに来て、ラウンジで仕事をはじめたところだ。Star Alliance Goldを取得してから空港での待ち時間がラウンジで過ごせるのでとても楽になった。多くのラウンジはFree wireless internetも提供している。デトロイト空港にはStar Alliance系列のLufthansaのラウンジがあり出発ギリギリまで待ち時間を潰せる。

外科領域におけるRCT (Randomized controlled trial)の難しさ

RCT (Randomized controlled trial)はEBM研究のなかでも1番エビデンスレベルの高い研究手法だ。例えば、新規薬剤"ミシガンシロップ"の有効性をRCTにより調査すると仮定する。RCTとは、被験者を無作為（random）に、■A群：ミシガンシロップを内服する群■B群：プラセボを内服する群に割り付けて、後のアウトカムを比較検討する試験のこと。（http://library.downstate.edu/EBM2/2200.htm より）データの偏り（bias）を最小限にできるため最もエビデンスレベルの高い研究手法として認識されている。両群に生じたアウトカムの違いがミシガンシロップによる可能性が極めて高いことになる。このRCTは一見理想的であるが外科的手術において導入するときに多くの問題が生じる。下記に主な理由をまとめた。A. Difficult to obtain uniformity in surgical techniques?Unlike in medical trials employing standard drug preparations, surgical techniques can vary greatly from surgeon to surgeon. Surgeons also develop technical “tricks” as their experience with a procedure evolves and often personalize aspects of the procedure. These variations are difficult to quantify.B. Timing of surgical trials ?Because a number of operations are often required before a surgeon acquires ample skills in the procedure (known as a learning curve), it is difficult to decide when to start a RCT. C. Blinding difficulties?Ideally researchers and patients are "blind" to the treatment received (i.e. with drug trials a control group is given a placebo). In trials comparing medical and surgical therapies, blinding may be impossible because sham operations are generally considered unethical.D. Feasibility issues?Rare conditions and urgent and life threatening situations cause difficulties with recruitment, consent, and randomization. ?RCTs are expensive, time consuming, and logistically complex.E. Lack of funding and education in clinical epidemiology?While many medical studies are supported by pharmaceutical companies, it is difficult to obtain funding for surgical trials that are unlikely to provide these companies with financial benefits.?Surgeons' knowledge of clinical epidemiology remains poor despite relevant publications in surgical journals.■参考URL・Controlled Surgical Research Trials: Why Are They Important?■参考文献1. McCulloch P, Taylor I, Sasako M, Lovett B, Griffin D. Randomised trials in surgery: problems and possible solutions. Bmj 2002;324:1448-1451.2. McLeod RS. Issues in surgical randomized controlled trials. World J Surg 1999;23:1210-1214.3. Demange MK, Fregni F. Limits to clinical trials in surgical areas. Clinics (Sao Paulo) 2011;66:159-161.■まとめ・外科系領域においてRCTをおこなうのは難しい

Risk factorとPrognostic factorの違いは？

Risk factorとPrognostic factorの違いは？両者は混同して認識されていることが多いが明確に区別する必要がある。■Risk factor-‘Risk’ factors are those which as associated with causing a condition (like smoking for lung cancer, being premature for chronic lung disease, or soft light and wine for falling in love). →健常者がある病気になりやすい因子のこと（例：タバコは肺癌の危険因子）■Prognostic factor-‘Prognostic’ factors are those which, in people who have the condition, influence the outcome (like resectability of tumour for lung cancer, duration of intubation for CLD, or an unhealthy joint interest in home furnishings for staying in love)→すでにある病気になっている人に対し、将来のアウトカムに影響を与える因子のこと（例：肺癌の進行度は予後因子）■参考URL・Risk vs. prognostic factors■まとめ・対象は健常人：どんな因子を持っていると将来肺癌になりやすいのか？＝Risk factor・対象はすでに肺癌：将来のアウトカムに影響を与える因子は？＝Prognostic factor