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「整体処 明響庵」は、 道具を使わず徒手のみで行う整体を、 ご希望により「はり・きゅう」施術も 受けていただくことのできる整体院です。 詳細につきましては 画面左のFreepage List
カテゴリ:明響庵月刊誌より
整体処明響庵月刊紙「からだの自然」3月号より抜粋記事をご紹介致します。
「からだの自然」は ・天然酵母パンむくのき(宇部市あすとぴあ) ・ミリーズブレッド(宇部市西岐波) ・天然酵母のパンと菓子ばくや(宇部市亀浦) ・すくすくプラザ(宇部市琴芝町) ・保育所ハッピーランド(山口市阿知須) ・量り売り専門店 F(宇部市西梶返) ・珈琲店ジヴェルニー(宇部市沖宇部) ・宇部市立図書館 (宇部市琴芝町) ・お米野産なかざわ(山口市佐山) (順不同) 是非手に取ってご覧ください。
三月のからだ ~次世代が活きる土壌を~ 今年は春が随分早くからやってきて。3月を待たず、梅は散りゆき、菜の花の黄色もそこここに。早くから暖かいと、ありがたいところもありますが、畑をしていると、必ずしも嬉しくない面も。大根やカブ、菜っ葉類、アブラナ科の野菜が早くにトウ立ちして、食べ難くなります。
アブラナ科は皆菜の花を咲かせ、種を残し、子孫に命を紡ぎます。その過程で、花芽が天に向かって伸びてゆく有り様を「トウ立ち」と呼びます。トウが立って、菜の花が咲く。
トウが立ってゆくと、葉や根の繊維化が進み、硬くなるので、食べ難くなります。エネルギーを自身の生育より、子孫を残すことに傾けることで、トウ立ちというダイナミックな変容を成し遂げるのでしょう。次の世代へ命をつながんとする、懸命なるその姿は、サケの遡上にも似て、見事なもの。
さて、便利にして、物質的に豊かな現代において、冬の間、エネルギーを持て余しがちな私たち。寒さに応じて、締まっていた身体が、春になって緩むにつれ、様々な形でエネルギーの鬱散が表されます。痛みを伴う症状も表せば、花を咲かす…ではなく、鼻をたらすこともある。
ヒトは年中、繁殖できる稀有な動物、ですが、もともとの繁殖期はやはり春。年頃であれば、そちらにエネルギーを傾けることもあるでしょう。
植物であれば、種を飛ばして、もう次世代まかせ、ですが、育ちに関しても人は特殊。動物としてのヒト、というだけならともかく、人として成熟するには長い時間の他人との関わり、社会、という土壌が必要。親、家族に始まり、学校、会社…というように、社会で育ってゆく。
しかしながら、現代のように、人それぞれを大事にするより、近視眼的な生産性や合理性を追求することに偏った社会ですと、なかなか人が健やかに成熟し難いことも。
生き物の二大欲求は「自己保存」と「種の保存」と言われていますが。近視眼的な生産性や合理性の追求、というのは、自己保存の欲求から生じています。それが社会システムの基盤となりますと、種の保存、命を紡いでいくことに問題を生じるのでは。
現実、近視眼的に生産性や合理性を追求する上で、子どもを産み、育むということは、障害以外の何ものでもない。少子化は当然、産んだはいいが、子どもは邪魔者扱い、ということすら起こってくるのも道理。
ところで、人において、「トウが立った」と言う場合、若い盛りの時期が過ぎる、と辞書にはあります。これをマイナスに受けとる方もあるかもしれません。 トウが立って、枯れゆく草々は次世代へ命をつなぐ。枯れて、次世代の舞台、土壌を豊かにしてゆきます。私たちも、人として成熟し、また次世代が健やかに育つ社会を築いてゆきたい…トウ立ちも悪くない、そう思いませんか?
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2024.03.15 07:12:11
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