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2010年12月03日
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カテゴリ:読書
「むかし、むかし、ひとりの王子さまがおりました。その王子さまは、じぶんより、
ほんのちょっと大きい星を家にしていました。そしてお友だちをひとり、ほしがって
いらっしゃいました……」

王子さまは友達をつくるために旅に出ることにするのです。

最初出てきた時には、ちょっとうざいと思っていたのです。
この王子さまのこと。

王子さまが地球にやってきて初めて会ったのはヘビでした。

「人間たちは、どこにいるの」「砂漠って、すこしさびしいね……」

ヘビは言います「人間たちのところにいたって、やっぱりさびしいさ」
「あんたを遠くに運んでいくことにかけちゃ、船なんか、おれにかなやしないよ」
「おれがさわったやつぁ、そいつが出てきた地面にもどしてやるんだ」

王子さまは地球にたくさん咲いているバラの花が、王子さまの星のたった一輪の「めずら
しい花」のつもりだったバラと同じだったことを知り、自分は「あたりまえのバラの花を
一つ持ってるきりだった」と思い知り悲しみにくれてしまいます。

この大切にしていた幸せが崩れる悲しみって分かる気がします。
このあたりから王子さまのことが苦手じゃなくなってきたかもしれません。

そんな悲しみにくれる中、キツネと出会います。
キツネは王子さまがこの地球上の人間じゃないことを知り、彼を同等に扱ってくれる
ことが分かると友達になってくれようとしてくれます。やれやれ、良かったこと。

二人は様々なことを話し合ううちに本当に仲良くなります。
そして、別れる時間になると教えてくれるのです。

「もう一度、バラの花を見にいってごらんよ。あんたの花が、世のなかに一つしかない
ことがわかるんだから」

王子さまはもう一度さっきのバラのところにいって、
「あんたたち、ぼくのバラの花とは、まるっきりちがうよ」
「あのキツネは、はじめ、十万ものキツネとおんなじだった。だけど、いまじゃ、もう、
ぼくの友だちになってるんだから、この世に一ぴきしかいないキツネなんだよ」

王子さまは地球にきて、友だちの意味を知ったんですね。

そして、またキツネの所に戻ると、秘密の言葉を教えてくれます。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見え
ないんだよ」

こう諭されて王子さまは「あのバラの花との約束をまもらなけりゃいけない」と。

主人公に出会ったのはこの後だったのです。

飛行機が「砂漠の中で故障してから八日め、もう一しずくしか残っていない貯えの水を」
飲んでいるような危機的状況にいるのです。

それなのに、王子さまは自分の話ばかりきいてもらおうとします。
それどころではない「のどがかわいて死にそう」という”ぼく”に、
「死にそうになっても、ひとりでも友だちがいるのは、いいものだよ。ぼくはね、キツネ
と友だちになれて、ほんとにうれしいよ……」と危機感のないことを言ってます。

そんな感じで王子と主人公の不思議な会話が続くのです。

最初は王子さまのこと、なんだかあまり好きになれないと思っていました。
あんまり自分勝手なことをべらべらしゃべるのでついついうざい…と思ってしまい。
それなのに、最後自分でもびっくりする位ボロボロ泣いてしまいました。

こんな風に何もかも悟ってしまったら、もうそうなるしかないんだろうか…と。
けれども、王子さまはきっと自分の星の仲良しのバラの花の所に帰ったんだって。
思い出しても、涙がこみ上げてきますが…思うのです。





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Last updated  2010年12月04日 01時42分28秒
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