牛乳は完全栄養食?間違っていることを、さも正しいことのように書こうとするとおかしな日本語になります
ある牛乳関連サイトから拾ってみました。>遥か昔から、牛乳は人の生活と深く関わってきました。>人類が牛や山羊や馬などの乳を飲みはじめたのは、>約1万年前頃ではないかといわれています。>ミルクは哺乳類の最初の食べ物で、>これほど完全な栄養食品はありません。>またタンパク質の一種であるグルタミン酸は、>頭の働きをよくする物質を作りだします。>牛乳を飲んだとき、かすかな甘味がありますね。>牛乳の糖質はほとんどが乳糖です。乳糖は哺乳動物の乳に特有のもので、>幼児期の脳細胞の発達に欠かせません。それでは何処がヘンなのか書いていきます。>遥か昔から、牛乳は人の生活と深く関わってきました。牛乳と深く関わってきた民族は少数派です。これだと「人類全体」と解釈されかねません。>ミルクは哺乳類の最初の食べ物で、そのとおりです。最初の食べ物なのです。牛さんだって離乳したら飲みません。それをなんで人間の(離乳後)の子どもや大人や年寄りまで飲む必要があるのでしょうか?>これほど完全な栄養食品はありません。これは乳幼児(仔牛)にとってのみに言えることです。なぜなら、離乳したあとは、牛乳だけでは仔牛も育ちません。人間もおなじですね?離乳した後は固形物を食べます。母乳はもはや必要ありません。牛でもヒトでもその他の哺乳類も同じです。>またタンパク質の一種であるグルタミン酸は、>頭の働きをよくする物質を作りだします。なんで牛さんはもっともっと知能が高くなっていないんだ?>牛乳を飲んだとき、かすかな甘味がありますね。>牛乳の糖質はほとんどが乳糖です。乳糖は哺乳動物の乳に特有のもので、その通りです。「乳糖は哺乳動物の乳に特有のもの」です。ですから、ヒトの乳にも当然乳糖は含有されています。>幼児期の脳細胞の発達に欠かせません。なにが言いたいのでしょうね?この文章は?>乳糖は哺乳動物の乳に特有のもので、>幼児期の脳細胞の発達に欠かせません。このつながりが謎です。ここでいうヒトの母乳を飲む必要が無くなった幼児期にどうしてさらに乳糖が必要なのでしょう?さて、単純に考えてみましょう。冷静になって考えてみましょう。ヒトにはヒトの母乳があります。それでヒトの子どもはある時期まで育ちます。牛には牛の母乳(牛乳)があります。それで仔牛はある時期まで育ちます。ある時期を過ぎたら、ヒトは母乳を飲まなくてもいいのです。というか母乳だけでは生きては行けないのです。そうです。乳飲み子にとって母乳は完全栄養食品ですが、ある程度成長したら不完全栄養食品となるのです。牛もそうですね?仔牛は初めは草を消化できない。だから牛の母乳で育ちます。しかし、ずうっと牛乳だけでは生きて行けないのです。だから牛乳も仔牛にとっては完全栄養食品ですが、草が食べられるようになった牛にとっては不完全栄養食品となるのです。離乳した哺乳類にその動物の母乳は不要なのです。それを無理やり飲んでいたらむしろ害になるのです。なぜなら成長すると乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が分泌されなくなるからです。このためヒトがヒトの母乳も分解できなくなるのです。これが自然の摂理なのですね?牛乳を飲むということは、他の哺乳類のお乳を飲む、ということで、さらにいけないことをしているのです。なぜなら、本来仔牛が飲むべき牛の母乳を奪っているのですからね?これは大罪ではないでしょうか?【出典】牛乳は完全栄養食品【参考にしてもらいたいサイト】「乳離れ」は終わりましたか?特集●それでも牛乳飲みますか?牛乳について:母と子の教室での相談事例【参考図書】