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カテゴリ:今日の出来事
ほんの一昔前まで、と言うより20世紀末までは、いわゆる「デジタルデバイド」(情報技術を活用できる層と情報弱者の間に社会的・経済的格差が生じ、あるいは格差が拡大していく現象)が問題視され、「情報弱者」の救済策がしばしば議論されたものだ。
しかし、急速に社会がIT化した結果、今やそれ自体はあまり議論されなくなりつつある。 「一家に一台のPC」は今や当たり前となりつつあり、「一人に一台の携帯電話」という時代にもはやなりつつある。 「一人に一台のPC」という時代さえも、もう直ぐそこまで来ている感すらある。 そんな時代において、新たに問題になりつつあるのは、「PC(若しくはIT)弱者」の大量発生に伴う「新デジタルデバイド」ではないだろうか。 以下に、典型的な「PC弱者」である私の今日一日の経験を記してみたい。。。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今日は、久々の土曜日の休日だ。 慌しい普段の朝とは違って、9時半頃にムックリと起き上がった私は、毎朝の習慣で、愛用の○イオの電源を入れた。 家で使用しているパソコンは、3年ほど前にブレイクしたノートとデスクトップの中間のようなインテリアタイプのオシャレなヤツである。 車はもちろんのこと家電製品に至るまで、デザインから入る私らしい選択で2年半ほど前に一目惚れして購入したPCだ。 10日ほど前に、ウイルス対策ソフトを苦労しながらダウンロードで最新版に更新してからというもの、ネット接続がまた一段と遅くなったのがどうにも気になるが、いつもどおり接続され、無事「楽天広場」も確認できた。 「さて、メールでもチェックするか。」 ここ最近、いろいろな講座やセミナーに参加してきたこともあって、メーリングリストも含めてかなりの数のメールが飛び込んでくるようになった。 そのせいということでもないのだろうが、ウイルスソフトに引っ掛かるものも以前に比べると多くなったし、迷惑メールも一向に減る機会がない。 私個人を明らかに意識して送ってくれているメールというのは半分程度、というのが実態なのだから、どうにも可笑しな話である。 いろいろ放り込まれてしまう、という意味では、今や、電子メールも完全に階下のポストと変わらなくなってしまった。。 「おや、様子がおかしいぞ」 電子メールをプロバイダのサーバから受信するのにやけに時間がかかる。 これも、ウイルス対策ソフトの更新のせいだろうか。。 「ナニっ!?『時間内に受信できなかった』だと?」 ウインドウズのエラーメッセージが表示された。 こんなメッセージは今まで見たことがない。 どうやら、メールを受信してくるのに時間がかかりすぎてタイムアップしてしまったようだ。 Iモードなんかではそんなことが時々あったが、PCでこんなことは初めてだ。 一抹の不安を覚えながらも、最初は大して気にも留めず、もう一度やり直す。 ところが、何度やっても同じメッセージが繰り返されるばかり。。。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こんな調子で、自分ではどうすることも出来ず、昼過ぎには、私は迷わずプロバイダのサポートセンターに「ヘルプ!」の電話をすることにした。 対応してくれたオペレーターは、非常に丁寧かつ親身な対応で接してくれた。 一緒になってあれやこれやと試行錯誤を繰り返し、気がつくと1時間以上もやり取りをしている。 最終的に、あろうことか、オペレーターの方までも万策尽きてしまう結果となった。 「こちらではどうにもなりません。考えられることといえば、やはり最近アップされたウイルス対策ソフトに何か原因があるのかもしれません。一度、そちらの会社に問い合わせる必要があると思われます。」 「が~ん!」 今日は、妻と久しぶりに2人っきりで出掛けよう、と以前から話していた大切な1日。 PCの状態が気になりつつも、3時を過ぎてはさすがに・・・、ということで出掛けることにした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 夜になって帰宅をし、あらためて自分なりにいろいろ試してみる。 ウイルス対策ソフトの設定をいじってみたり、同社の自動サポート機能に接続してみたり。。。 どれも効果がない。。 しかも、何故か「このプログラムは応答していません」という、イヤ~なメッセージも度々現れる。。。 時間は1時を回る。。。 「もう今日はこのままにして寝てしまおう。。。」 最後に一度だけPCを完全に電源オフして再起動でもしてみるか。。。 既に昼間に何度も試みていたので、ダメモトだ。 す、するとっ! 対策ソフトのいじくり回しが功を奏したとは決して思えないのだが、なんと、無事繋がるではないか! 「良かった!」 ホッと胸を撫で下ろす。。。 し、しかし・・・冷静になって考える。 「今日の一日は一体なんだったんだ~っ!」 何が原因であったのか、全く分からずじまいであるし、同じく、何が奏功して直ったのかも皆目見当がつかない。。。 ただ唯一間違いなく分かっているのは、今日一日PCに振り回されたオレがいた、という事実だけ。。。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ というわけで、自分のPCなのに、最近何がなんだかワケが分からなくなりつつあります。 有効な情報をダウンロードするために、なんだか実態の分からないソフトまで幾つもダウンロードしていたり。 見よう見まねで無線LAN環境がなんとなく構築されてしまっていたり。 ウイルス対策ソフトをテキトーにダウンロードで更新し、PCの起動速度が気がつくと遅くなっていたりと。。。 なんだかワケ分からずに「重装備」になっていたりするので、何かトラブルが発生しても自分ひとりじゃあ、どうにも対処が出来ない! 会社のPCだったら専門の部署に問い合わせればいつでもどうにでもなる。 でも自宅のPCは、気が付いたらいつの間にか自分では手に負えない「マシン」になってしまっている。 (これってある意味、SFとかに出てくる「人間とコンピュータの捩れた関係」の「第一歩」みたい。。。) こんなことでは、仮に会社を辞めて独立でもした暁には、一体どう対応すりゃあいいってんだっ! とにかく、毎日使っているにも関わらず、今現在も自分一人の手ではちょっとしたトラブルにさえ対応できないのだ! 「PC(IT)強者」を常に自分の側に置いておかなければ不安でどうしようもないではないか・・・! 一体、一人の個人として、これからどのようにPCと向き合っていけば良いのだろう。 如何に便利であろうと、自分の力で実際には制御できないというものには、どうしても不安が付きまとう。 世の中、こうした「PC弱者」がどんどん溢れ出ていくのではないか? 「PC弱者」を救済するリーズナブルな仕組みをどうにかして構築してもらいたものである。。。 見方を変えれば、日進月歩のこの世界であらゆる変化や仕様に機動的に対応できるサービススタッフを多数取り揃えることが仮に出来るとすれば、「家庭用PCの救急車」として大々的にビジネスを展開することも夢ではないのだろう。 ******************************************************************************** (ほぼ習慣)「真夜中の4行日記」 ■(事実):受け身のPC生活が破綻しかけた。 ◆(発見):今や、PCなしの生活は考えられない! ●(教訓):慣れるより倣え(?)。 ★(宣言):私は、本質を理解してから活用する人間です。 ****************************************************************** ちょっと強引ですが^^;、 「使う側になっていると思っていたら、『使われている』だけだった」、 そういうことってあるのかもしれませんね? ******************************************************************************** ★理解なくして身にならず!?⇒「人気blogランキング」 (いつもご協力ありがとうございます。もう「ワンプッシュ」お願いします!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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