1980129 ランダム
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灯台

灯台

実験

  


しろい ね

あの人の部屋


  さみし い さみし い 奥の部屋

赤蕃茄の死骸が見える


    ―――偶然帰り道で通りがかった人は

お前の名を口にする。電信柱でもない、窓でも

ない。い。夕陽でもない。いい。出来損ないの

人間のことだから、eのart


( 行 方 不 明 に な る 吹 雪 )


しろい ね

あの人の部屋


  ―――さようなら、お手紙書くわ、・・・

ヤギにあげないで


 明るくなる   ・・・・・・・・・消えた。

   ちぶさ     ・・・・・・・・・眼が眠る


    ―――悲しみよ、白いシーツよりも白

く、まどろめ。悲しみよ、こんにちは、時間の

ない影のなか・・・、休息をおしえてくれた、白い

ヴェールのあかり・・・、さようなら、さようなら、、


 ・・・お前の名を口にする。・・・

  ぼくがこれから一緒に暮らそうと思っている女


( そ れ か ら 彼 は 死 ん だ )


老人のむしばまれた心臓 を

締め付ける の は


  景色にも酔っ て 乙 女 の 合 唱 の

笑い声 きいろいハンカチーフ・・・、


    ―――半額以下のサンドウィッチに

男はよろこべない、でも、守る、・・・・・・守る

よ。混乱した耳に、たえまないつぶやきをく

ださい、悲しみを、・・・ください


 ・・・青。あるいは、紫・・・

  それは鏡の中の部屋の模様でありました


( フ ル ウ ト ・ フ ル ル ー ト )


 くすんだかけら   ・・・・・・・・・ひとつのまなざし


  しろい ね しろ い ね

あの人の部屋―――


  


おいしそうな果物 が ベッド に

 な る

 五感に迫って

  音みたいな映像で


見慣れたオブジェ も 

 寝 ぐ せ

 秋、オーディオの

  ボリュームをあげた


言葉の力を借り て

 ま た 少 し

 好き ・・・に な る

  朝、彼の秘密を知る


それか ら それか ら 

 笑 っ た 

 軽くあしらわれたい

  太陽でもえる木の枝のような・・・


   ・・・わたしは何も知らな。・・・


  


道幅が狭くなってきているというのに

、住宅街の狭い路地をぬける

かすかに ゆれている洗濯物、不器用そうな犬の首輪

根刮ぎどこかへ運ばれていった


 ぶ ら ん こ


あたしという耳のなか、

―――瞳のなかへ


晴れあがった日、海へ出掛けるように

庭樹がほそぼそとささやいている

ひびきあって葉むらの濃淡に吸いこまれてゆく

オーロラのきらめき


 ぶ ら ん こ


あたしという鳥の翼、

―――地平線へ


 ( ひろがってゆくその果てしのない夢は、

産声をあげている。キスしたい、キスしたい、

キスしたい、―――もっと、キスしたい )


太陽に黴がはえはじめるころ

静かに重なってゆく落葉 

・・・線路もないのに終点だけ知っている・・・

電線が景色を汚して、

―――まるで教室の掃除箱にしかない希望

そしてBlack box 菜種油の行灯でもともりそうな街に

ーいまはなつかしい、祭りの提灯・・・、


   ぶ り り あ ん と


 あたしという耳のなか、

  ―――瞳のなかへ


初秋のある日、ひとりぼっちのあたしを残して

弱々しいまなざしが

高層ビルの死角にまで届くころ、


   ぷ り ぺ い ど ・ か あ ど

  No no no・・・ぶ ら ん こ


 あたしという鳥の翼、

  ―――地平線へ


あわくも咲いた青空のしろい蓮

ーかすかなひびきを聴け、

あたしは目に光る涙のなかにもっとまっしろな

ましろな綿菓子を食べている


  は る か な 底 か ら


   どんなやわらかいイメージ・・・、


遠い異国の地で、

季節の匂いをうまく嗅ぎわけること

それはほとんど眼に火花をとびちらせ 

永遠を待っている少女


  


 ね、のんびり話をしよう よ


   秋 の ゆ ふ ぐ れ


 さよおなら さよおなら


   ま た・・・ 花が咲きました


    ふかふかの絨毯まあぶる

     ・ちよこれえとのかおりがする


 ね、コオヒイのみたいね


   ああ、秋だね


    「憐れみたまえ、慈しみたまえ、

     ―――り、り、りん・・・。」


 きょうは、月みえるかな


   ああ、さみしいね、くるしいね


    秋 の ゆ ふ ぐ れ

は、きっと何も知らないのでした

。こほろぎ、すゞむしのこと・・・、


 ね(だれのむねにどんなひびく・・・?


   ね・・・。


  


もう一度振り返ったら消えていてる・・・、

それは彼を待つ時のジュモン


   だらだらだらだら・・・・・・・・・。


あいすくりうむの棒からしろうい液がいやらしくとけて、

背中にふれ・・・、腕にふれ・・・、髪に―――



  あうい空 ・・・遠くから の 雨音

  ( 茹 だ る よ う な 夏 で し た 。)


    ドクドク鉛の味するあたしの心臓≪ポンプ≫


バニラばにら すぐ溶け て

 Stationh 白昼夢、すぐ溶け て、すぐ 


    あ た し は ま わ ら な く な る

―――すぐ、立ち行かなくなる恋、


  舌 、 し た / ば に  ら、


    ばら ・・・ ピエール・ドゥロンサール ・・・


     ふわりと一瞬花のかおりがして、

―――ぼんやり、と押し戻される肉体、
  

 <どうしてあたしは腐敗しないのか、―――気付く>


  あうい空 ・・・あうい、あう い、、あ う い

   こそばゆいアンニュイ、 ペペロンチーノのやふな触手


     ・・・愛すべき八月の完璧な懈怠≪けたい≫


 <ゆ ふ た ひ り だ つ、・・・・・・・・・>


     定点にとどまることなく電線のコードに

―――引っ掛かって揺れて、は ね、羽 根 


 <ああ、みんなこの世界で天使になる、―――悪魔のため>


     口腔のにほひがして、蛇がはひつてくる

―――なすがまま、・・・されるがまま


 <ア イ ボ リ ー な 感 じ 。>


    夏の夕暮れ/夕立ち・・・?

  いえ、ただ、いろいろな雲がふわふわ流れてゆきます・・・・・・・・・。


  


       して、

とおねだりしてみる


  銃口を向けていたらどうしよう

―――餓え死にしたらどうしよう


ピーチクパーチクカルヴァーニ 

 忘れたいのに思い出せない


    この国は死なない、

―――そのとき、すでに死んでいたから


   ルチードバルコニオングレーテ

ボニファツィウス


  ヘレネー、ルクレツィア

―――もはや望みを絶たれた


    本当にそうだろうか・・・?


  メルテンフェリクス、uum・・・


       して、


  


あたしの咽喉にご飯が通らなくなって

もしどんどん痩せていって、

部屋から一歩も出られなくなったら


 どんな風に、瞬きをしながら

  涙を流すんだろう。


あたしがもし、胸がおっきくて

誰でも誘うようなところがあって、

もし、あなたと出逢ったら・・・


  ―――あなたに 抱かれたい、

 こうしてほしい、そうしてほしい


   ・・・でもそれを煽情的とあなたは言うのかも。


 いままで素直に言えた試しがない、勇気がない、

  ほんのちょっぴりのウソのスパイスが


   ・・・よけい、みじめにさせる。


もっと 左の耳から入るようだったら、

ねえ、もっと、沸騰した水が気体になるように

じぶんの身の丈いじょうのこと、

「ひどい答えだ。」


   それ以外のこと・・・、言えないの?


でもあなたはいつでも正しい・・・、

だってあなたは教師、

明かりを消し忘れることがない。






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