1979630 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

灯台

灯台

ゲルニカ

 山奥に閉鎖された病院。

 その単語で、

 意識が――――――そこで・・・

 (もういい・・・に・・・逃げ・・・・・・逃げて――

 眼やにをため、その眼光、蝋燭さながら蒼ざめ、

 片目がえぐれたような猫の雰囲気は不平不満、

 皮肉、滑稽、暴力、貧乏、―――。


 ぐちゃぐちゃっ・・・

 ゲボッ――

 耳について、離れない・・


 [とても苦しげな表情で、自分の胸を押さえる女・・]


 心臓の拍動が、遠のく。
 
 狼狽を見せながらもその言葉に従うため立ちすくむ。

 す、・・素晴らしい!と――何処かで声が聞こえる。

 でもそれは、空耳としか思えなかった。

 亡骸はさらさらと風に舞い、雲散霧消した。

 どす黒い悪寒に魂がつつまれ、いつわりもなしに不安。

 樹々のねじくれたの、痩せたの、腹が出たものに、

 人間の仮面をかむせる。おお、規則正しい足取りで靴が話!

 くぎの頭に金槌。・・・ここはどこだったのでしょう?

 地図はない、・・・でもそれをいれているのは、

 樹の枝の巣窟。

 女客が耳を悉く煩わす忌まわしさを引き摺ってわたしはあるく。

 このさみしき光のいたみにたえ、わたしの心はまさぐりしずむ。

 重い足を引きずり、踝が痛い、、

 ・・・それでも、足音はこだまする


         Narration]始まりは・・いつも――雨だ・・・
    attraction and repulsionーtensile strength・・・
      カウボーイハットを被った奴等が登場する!恐竜みたいな改造バイクに!
    治安を守るロボット達・・アンドロイドがそれに《警戒》――[通報
    光って動き出すトロフィー/実績/シャンデリア
     ――すぐに警察・・反社会組織鎮圧への連絡-しかしすぐに、ぐしゃっ、
     とロボット達、アンドロイド達が破壊される。
      鉄パイプ!・・日本刀――そしてライフルを持った数十人たちに!

       ――――――「brute force! 」
     ・・・・・・・・・《整理・加工前の》原始社会の模倣;退化する人類の脳
     ・・・混凝土に鉄パイプを引きずり、ライフルを面白半分で撃つイカレた野郎共!
      「うひゃひゃ!うひゃひゃ!うひゃひゃ!」――毒々しい、笑い声・・



  夜―― 
    ポタポタと血を垂らす・・

     ガードレールにぶつかったボンネットバスの中で見ました!・・
      ああ、お母ちゃん・・なんかよくわからない――



   グッ・・・・・・ググググ・・・・・・

   ゴアッ!

   ガアアアア-----っっ!!



  ――凍えるようにたじろいでいた、瞼の裏の、液体。・・

 ぷすっ、と突然変な音が鳴った。

 昔話からいい加減に思いついた着想が、

 轟音、地響き――

 「・・・・・・ナ・・・何だ。何がどうなったんだ」

 アリアリと眼の前に浮かぶ、交番。

 胃潰瘍か癌になっているかいないかを調べるレントゲンのようだ、

 自転車がパンクしたので、あわよくばパンク道具を貸してもらい、

 直そうと――ヒヤリヒヤリと頬に触れる、ソーダ水

    巨漢がノシノシと近付いて来る・・スパイクシューズの映像

    黒 で・・ビショビショに濡れた 爆音――

  キキイイイーッ! 突然、疾走してくる車。

  横腹がザワザワと粟立って、何かしら悲痛な熱いものが、

  胸先へコミ上げて来る。横隔膜がフライパンになり豆を煎る、ザワツキ

 「暴走族かなあ・・」

  村人である青年な僕は物騒な世の中を憂う。嫌悪の墜落・・

    バサアッ!と・・樹の蔭――生きている油・・影――


 *


 「あの、もしもし、警察ですか?・・警察ですか――」

 電話がつながらない、・・

 彼女の背後に、人影――


 *


 
    筋肉の発達・・筋肉注射・・収縮・・盛りあがった筋肉・・弛緩・・青筋・・
    (・・市民の皆様、お逃げ下さい――お逃げ下さい)とスピーカーの声。
    老人が言った・・「おお・・、地面から血が吹き出ているようだ――」

      時は2100年・・・強力な支配者のいない国の非日常的な風景

  「回想表現-画面の中をモノクロにする」(Music start)
                      ・・・永遠の中の十字、夜の子宮、糞尿の噴出
 声が上がった――生殖力と磁力――推進力に伝導力――

         (換気装置などの)a twisting force-組み換え DNA
   生活と感情の最大公約数・・風通しのよい穴――魔の手

  多額の軍資金が必要だった! 納税促進のCMには賛成できない!
  (でも紙は燃える――神も、そうだ、物質欲の象徴的な紙幣も・・)
      (凶悪な偏頭痛・・電磁波――自販機のノイズ、街燈の不協和音・・)
  日夜のマインドコントロオル、権力への服従!原発!

   [法の力/警察力]他力本願・・勢力範囲に群がる汚い金!背後に暴力団!


 *


     ――加速する 飛び火

   ギュッ!・・ブオオオオオッ!・・・・・・

   次の瞬間「カチッ」

    (プラスティック爆弾――)

    ――炎上!

   交番前に黒服の男。スキューバーダイビングするような格好をしている。

   ――もっとマシな描写ないのか、僕・・。

    バサバサ、バサバサと鴉どもが舞う・・・中空に貼付。

     ――地図の上の秩序


  それで――目が合った。・・直線と三角形・・・

  碧眼金髪。ジャックという名前つけたい感じだ。


 *


 市街――

 相も変わらぬ小気味のいい音。を。たてて。むくんで。

 力をうしなって。おろおろしながら、色褪せた、、

 森のなかを手探りで。ま。る・・・で、突然部屋に何者かが、

 ノックもなく、押し入ってきたような奇妙な感覚。

 それが声を詰まらせる。それが彼の咽喉を刺激する。

 それが彼の唇を紫いろにする。

 がらんがらんとこだまするばかり

 酔っ払い共の浮かれ。電磁触覚。

 頭痛になやまされ――る・・・

 風の具合で湿った苔の匂いが鼻先に掠める。

 耳が痛い。

 光源。の。類がまるでなくなったように、

 眩暈――。


 *


 そう慌てないで下さいよ、

 ・・・あは、・・・あは、・・・あはあはは、

 漠然とした蓋然性を出でず、・・・


 *


  僕-は-眺-め-る。眺める。その奥に何か在りそうな気がしたので、

  「あ、あの、」(真鍮・・)

 と、耳の傍で突然に奇妙な声・・

  ゴム風船のように膨れ上りはじめる、呼吸器、咽喉――。

  と、交番の中から警官が出てくる。が、いきなり、拳銃を出し、

   ピシャンと背後から、大きくずれ――差異・異和・異常

  構え、ザラリ――ブッ放す!・・

    男、躱わす。――ズサアッと横に転がる〈からだ〉

   刻々と濃密な吐息、恋情に近い《からだ》

  「か、カッコいい――」

    (絶対に何か間違えている感想・・)

    警官撃つ!・・さらにゴロゴロとアクション映画みたいに転がる。

    しかし転がりがてら懐から銃を抜き、――ブッパナ!


 *


 道の水たまりにうつった月の光で、

 そう、時の流れがジリジリと身を焦がしてゆくような、

 豊かで、いかにも冷たそうに見えるゼリー状宇宙。

 食物の呑み込む合間々々のように。

 蛇の赤き舌を連想させる、こまかい水音。
 フルウト
 横笛。

 まるでそこでなら誰もがボートでわたれる水苔をつけた水底に、

 鰭や鰓蓋をみせ、おそろしい想像という衣装も化粧も剥ぎ取られ、、魚影。

 ドビュッシーの印象。琥珀、

 水に触れる生きものの命を奪わずにはおかないような魔性の力。

 星、・・・つみとがのしるし。

 (あ、あ、あ、と十五回くりかえした。

 暫く間をおいて気が狂れたように、

 お、お、お、とまた百二十五回くりかえした、、、)


 *


   死が間近に存在しているモノスゴサ・・

  死体。・・脳卒中よりも迅速な斃れ。

  ス-タ-ン-ガ-ン

  『殺人者』・・ハラハラとオズオズと――

  ・・「おい、来るぞ」

  ああ、ニホンジンだったのですかあ!

  ズルッ、死んだはずの警察官が、ピクピクし始める。

  死後硬直――魂が肉体から離れたような気持ちでそれを見ていたが、
 
  違う・・ゾンビだあ!・・・

  
     デジタルビデオテープにノイズが映っているような感じ。

     鍵が開かなくて金槌で叩き壊すような――

     睾丸の皺も伸びるような・・・・・・。


    ゴソゴソ・・カチッ・・・・

     フウウウウウっ――


 いやアンタ、何!・・煙草喫って落ち着いてんの、

 それにしてもその銘柄なに? ――

   「おいお前・・名前は?」

  かちん・・よく見ると、腰にさしていた時代錯誤な武器。

  日本刀が、カチンと音を立てる。「妖刀だ・・名は聞くな」

   ・・あ、・・あの、井上、と言います。

    「イノウエか。・・イノウエ、いきなりで驚いているだろうが、

    ――いち度しか言わないから、よく聞け」

     ガアアアア!・・ズサッ!・・・

      カチン――鞘におさまる。瞬殺。・・加速重

   「いま、この町一帯は狂犬病に汚染されてる。

    と言っても――突然変異で名前はまだつけられていないがな・・」

   ・・ドクンドクン。でも冷静になるんだ。防腐剤を塗りたくるイメージ

    どんなことがあっても騒いじゃいけない――沈みながら よぎっていく

  ザ・ザ・ザとコンクリートが現れる、自動販売機が呑まれる・・

  口・・チャックになる――魚・・・刺青になる・・・・

   「お前、根性あるなあ・・ふつう、こういう時、泣き叫ばないか?・・・」

    半笑いの男を一瞬絞め殺してやりたくなったが、仕事と思えばいい――

   「カシワギだ。ひとつよろしく頼む」

     カシワギは、交番の中へ入り、鍵を持って戻ってくる。
 
  そして懐から封筒を取り出す。

    「おい、とっとけ」・・封筒を開ける、ぎっしりした札束・・・

    (つまり、僕は、臨時に雇われた彼の手足ということになるのだろう

   パトカーのドアロックを解除し、――乗り込む。


 *


 咽喉部への負担。発汗。

 怪我だらけで衣服はぼろぼろだ。

 連鎖反応。迂闊に報告。秒針が動いている。

 一時三十七分三十九秒。四十秒。四十一秒・・・、


 誰もが遠い日、意味ある物語と訣別をした。

 空から降ってくる眩しいむんむんとする熱気、太陽、

 全身の血の恍惚のなかで、痛い、・・・片頭痛、、

 ・・・途切れなく行き交うくらさとあかるさの交錯するふしぎな森、、、

 発作は急激で、・・・しかも束の間、、
       やいば
 ・・・手に軽き薄刃は下げられたり

 くらあかの森

 毛細血管。磯巾着のよう――

 しろい霧のなかで数メートル離れた人影にさえ、

 演出の手をいれようとした。雪の日も霜の日も、

 はげしい雨の日も、旱天の日もわたしは、

 病院内のベンチに座っていた。


 (水道・ガス・電気は止められているだろう、ぱたん、

 壁伝いに、よろよろ、と進んでいく。わずかな風にも土煙りが立つように、

 梅干しを二つ三つ食べたような顔、、、)


 唯一の光源は、右手にもたれた懐中電灯。

 影は調子っぱずれな歌をうたっている。

 そこに蝿の音、ぶうむ、ぶうむ、、ぶうん、、、

 ・・・口髭をはやした猫よ!


 *


             ソアーヴェ
それらしい言葉だ ・・気持ちいい

そもそも やけに そらぞらしく響くな

           やま
やかましい台詞 ・・疾しい台詞だ

やれやれ 本や雑誌や何やかや

――投げ槍競技みたいに 聞こえるな


初めからハヌマーン このごろ(は、)・・当今は

はらはらして 次はどんな生贄?・・・


交われない感覚だ!

(Oh...まとまりのないさまざまな感想)

巻き込まれてゆく――とまれ!


愛だの恋だの だぶだぶのズボン・・

――消滅したのだ! 片方だけの 靴・・


「さしたる友もいない、・・私のあとは誰の番だ?

さらば人生よ!か・・ものを言えるのは、

さみしい俺を!か――Who's knocking? 」


 *


    ――ストロボフラッシュ

    Who's knocking?

  壊れたバイクのライト、民家、バス停・・燻製卵・・・

  乾物に、カップラーメン、菓子類、雑誌、殺虫剤、花火、金物・・

  東北から、時折吹く風が冷たい・・夏だというのに、

 身を凍らせるようだ・・

   「おおイノウエ、そういえば、これも、持っとけよ」

    半笑いで膝に投げてくる――パスッ、警察手帳・・

   

   「御苦労さまです、巡査長殿!ハッハッハ・・・」

     ・・・ほんとに、この人、頭おかしいんじゃないか――


     サイレンの聞こえない街・・いま、ニュースは、日本は、義理や人情は、

     わびさびは――どう捉えているんだろう・・・・

       生きたままの・・赤い眼――

   《段差》・・車内についた灰皿が山盛りになっていて、落ちる・・・

  コンビニにキキッと停める。既に――狂犬病突然変異・・・

   数人の男たちが、顔を真っ赤にして太股を喰らっていた・・

    「(美味しいのかな、それ?・・)」・・《モラトリアムの恩恵》

    (どんどん、感覚が麻痺していく、自分・・)

 「死の証人って知っているか? 実は・・この国にもいる――

   ウィルスのモデルケースとして、選ばれた。

  でも、それだけじゃない、私服を肥やした豚達の趣味だ・・・」

    (一体、この人・・どういう人なんだろう――それに、

    ・・・・どうして、こんなことになったんだろう)

   数人の男たちを、パトカーがつき飛ばす――国家権力粉砕!

    人形やマネキンのような浮遊・・

     グオオオオオオオオオオオ!!!!

    ぎゅるる、・・もう一度Uターンして、更にふっ飛ばす。 


 *



     ・・・反社会的組織のリーダーは言った。「俺には理屈も何もない
   肥えた土地のスケイプゴオ・・尊い教えも、罪ある考えも一緒だ・・・
      ーさあ、血も涙もない殺し合いを演じようぜ! 完全な無能力者!
        use force-impersonal forces・・
      さあ、ブッ殺そうぜ! ブッ殺! ブッ殺!

    (スポット部が明るすぎて滲んだ画面になる)
                 ぼやけ-焦点が合わない、殺し合いの現場

  煉瓦の壁に女の顔を押し付け――蹴りをかまし! 蹴りをかまし! 
  服を破り・・強 姦――盛大に飛び散る白濁液・・・
  その傍で男の尻に鉄パイプを突っ込み、その傍らで頭が半分に裂けた人間の頭部・・
  a 世を憐れんで二階の窓から飛び降りる市民 b それでも行きたいと逃げ惑う集団
     横行する暴力――無力な法律・・力のない声――救いのない胸糞の悪い世界・・・
     そこへ辿りつく警察――《号令》控え銃!――もはや軍隊・・・・・・

    ア・・・突出した加工物の覆い!


 *


 人間に意識がなくなってくると

 思想の危機の叫びのうちに

 人間は嵩の増した川みたいに

 本能的な行動をとり始める

 たとえば、すすだの黒いほこりだの、

 と いった物質は、軽いでしょ?・・

 ゆううつな木陰のしたで、

 時間を無駄に過ごしておられた経験

 が あるなら、空気より軽いでしょ-う・・

 さても沼地の静穏より

 激流の噴出を

 受け入れるような一瞬

 心のいち番 奥底にしまいこまれている

 何か・・「駄目よ、」

 ―――何かが聞こえてくる

 「駄目よ、」

 (一体何について、だ・・何に、おいて、

 この女の声は否定的な。こうした間隙や間隔を、

 いや、まだある、反省を促すような優しい声なのだ

 母胎を離れて、殆どのことはしなければならない、

 そうだ、一つの独自な秩序世界を展開する―――私に、

 何を言おうとしているのだ?)

 徹底的な懐疑的自覚!

 頭脳の血流のちょっとした過剰や不足!

 たとえば 歪んだ月が桃色の頬を隠すように、

 しんからの感興と情熱とを動かされる瞬間のうちに、

 私は見た、宿命的な酩酊に陥りながら、

 細胞が、この前すりむいた手の付け根の傷口という

 細胞から、超常的な価値や重要性というファクタから

 眼を閉じている、私に

 声のようなものが聞こえ・・

 また、聞こ え るのを―――

 私はホイットマンの『脅威』と思った、

 力強い筆致、力強い肉体を形成する、

 そのホイットマンに『畏怖』と思った・・

 彼は既に真相を手に入れていた、

 そして真相は常に、語らなければ、

 見つからないものであることを

 私に思いがけない場面を見せることで

 そっと教えたのだ


 *


     「さて、・・腹ごしらえでもするかイノウエ・・・・」

   《警戒》が解け・・る――しかし、コンビニが食堂というのも変な話だ。

  店内には誰もいない――明るすぎるコンビニは反感以外の何もない、

   無性に腹が減った。・・籠のなかに、弁当だの、おにぎりだの、サンドウィッチだの、

    パンダのを、・・がっさがっさ入れていく。

     (こんな状況だというのに、ちょっと、楽しかった・・)

   カシワギさんは地図を見ている、まだ真夜中・・夜更かし――

    すっぱりと切られている日常、笑えない活字・・面白くない鉄路――

     ――からんからん、よく響く缶の音・・

    コンビニの外は荒涼としていた。・・足下に鉄パイプが転がっている。

     (多分、彼等は暴走族で、・・粋がっていたんだろうな――)

   掴-む。掴むと・・前方から襲いかかって来る奴を思い切り殴りつけた。

    からん・・血はしたたる。――見て見ぬふりをしていた、僕

  息絶える・・途絶える――闇・・両の手から――乱れる色彩・・

     ・・・ぐつぐつ、と鍋の中で煮込まれてゆく靴を何故だか思い描く。

      ――猿のような手、鋭く動くことのできる、本能の覚醒。

    「それでいい――長い夜になるぞ・・」

   肉持つ点。足下にスパナが落ちていて、シルバーなインテリジェンスだ。

     ブーメランのように僕は投げる・・切実な肉の発見!

     鞴の勢いで、卵が腐っていく。痒い。痒い。汗いろをした涙が。痒い・・

    グオオオオオオオオオオオ!!!!

     ――何だか、本当に悲しくなってきた。


 *


 これが命綱だ。たとえ彼が蝶ネクタイをしていようと、

 スポーツ刈りであろうと、オメガの時計をしていようと、

 アタッシュケースを持っていようと、一切の客観性を拒否する闇。

 すみぞめの雨のなか、彼は大股で歩く。腰で歩く。

 ・・・・泣き声に下剤だ。

 夜間外出禁止、・・・貼り紙とろおりかすんでいく、、

 ピンクいろに彩られていく病院、、、

 ぼくの妹、・・・ああ、妹、・・・へんな人、、へんな人ね、、、

 ぢぢぢ また線香花火する

 黒い影 人の姿 ああ身体が痒い

 ウずく ごめんなさい うずらの卵があるんです

 ああ それが折り紙のように

 わたしの手をつかまえる 棚の上からわたしの

 ちいさなリュックをつかみあげながら

 いや、彼は主観だ。目の前で時間がながれていく。

 しかしそれを看取するには数字を読み上げるしかない。 

 じゅくじゅくしたぬめりや、てらてらぬるぬるとした蛞蝓。、

 ぱちぱち爆ぜて散る火の粉、

 内臓を抜かれる・・・秒針が動いている。

 ぢぢぢ、どこかで記憶が線香花火

 FLASH つかのまのあいだ、またたきをしないで、わたしはべつな生き物

 ・・・みゃあ、みゃあ、、みゃあ、、、
 
 ここは忘れの河、ここは底知れないくらい鏡、、

 (まるで不自然に切り取られたように見える窓。

 そっと降り敷く天鵞絨。

 悪魔のような窓。

 おびただしい硝子の破片が廊下へと落ち、悪夢に呵責まれた浅い眠り。

 かろうじて窓にとどめられた幾つかは様々なあらぬものを見せる。

 差し向けた懐中電灯が緑のフェンスに精彩をあたえる。

 椎茸、湿地茸、、

 そこには金網がある。ぎざぎざの有刺鉄線がある、

 悲しみや悔恨の、、失った或る自分の、、、姿の匂いが、、、、)

 窓の下の極彩色の悪戯。壁。

 ・・・木造の床をぎしぎし軋ませながら、

 把手のそのうえに鍵穴という暗号がつくられ、不山戯ている。

 おなじ場所のおなじ時間、そこには真っ青な空があった。

 さわやかな白い壁。水飛沫をあげた噴水。


 だるそうな口元にダルとユルがいた

 平和な朝。

 みどりの掲示板には病院の外のもよおしが紹介されていた。

 じっとりと汗が滲んでくる。

 帽子を手に取ってその準備をみつめた。

 枯れた蔓が蛇のように巻きついていた。

 まるで黒い手が幾本もぬうと出てきたように感じた。

 足指が急に動かなくなったように感じた。

 手が痺れていた。

 いつまでも、とれなかった――


 *

      ・・・いつの間にか、眠ってしまったらしい。

     飯喰って安心したからだろうか、・・けれど、すごく嫌な夢を見た。

     ――だが、パトカーを運転するカシワギさんは消えていない。
   
    どれくらい走ったのだろう・・工場が見えてくる。

   門があったが、ちらりと傍らの柵を見るなり柵強制突破しようと

   アクセルを踏みこむ――バコン・・

    (ワイルドすぎる――

     エレベーターにそのまま乗りこむ・・

 
 *   



   「やめろ!」(事故のニュースは聞きましたか?)――武力による鎮圧・・
         Narration]彼等は・・数百人を――殺害し・・・
    
attraction and repulsionーtensile strength・・・
      どうして?と問うても・・答えは得られない――
      リーダーが言うように!・・彼等の目的は――無目的な殺し合いなのだから!

     ――――――「brute force! 」

      厚い因習の壁、常識の壁(に、)権力闘争の実態がある!
    正義の味方のふり?・・おお、嘆かわしい天使があなたを殺し始める!
 c 検索語入力欄-ニュース-情報取得する d それを元に音楽を作るアーティスト
  e 入力文字列の圧倒的なおぞましさ・・書いている人が、第三者になっている状況・・・。
  f 世界にエイズを! いっそ核兵器を! できるなら、地球の滅亡を!


    [餓えてゆく子供が一瞬浮かべた笑顔が次の瞬間、えぐられ-血まみれになる]
  誰も助けない――誰も守らない――誰もかれもが自分のことを考えた結果の世界!
  窓から建物の中に入り、ベッドの中へと入り夢中で犯し続けるスキンヘッド!
       insistent hunger-popular thought-subdued lighting・・・

    異常な考え――有害な考え――


 *


 (おそろしい呪いをかけられたように思う、・・・突撃!

 理科室の咒文。

 灰色の壁、・・・うらぶれた風景、、骸骨の標本、、、)


 扉絵のように思えてくる病院。

 バリバリーン! ・・・また何処かの窓が風に破られた、

 両手で押し開くと湿っていた入口のドアのことを思い出した。

 闇の奥で底光りする。

 接客用のスリッパと、サンダルを思い出した。

 少女がオレンジ色の物体を口にはこんでいる。

 ぽんかん、ニューサマーオレンジ、、伊予柑、、、


 (あれは何かに似ている、・・・

 無機的な冷たさ。鳥の鋭い鳴き声

 硝子液、硝子液、、硝子液、、、

 ごみごみした通りや、広い誰もいないような街をぬけて、

 頭上にたたきこわしをやっているような高架線・・・

 ターコイズ・ブルー
 土耳古碧、
 ターコイズ・ブルー
 土耳古碧

 図書館、窓際、、

 窓際、、、・・・)


 歩き続けていくと、待合室があった。

 テレビはどこにもなく、台だけがある。

 座っている人もいなかった。すこし凹んだ円椅子。

 止まったまま動く柱時計。

 ふんわりと幼ない少年を包んだ剥がれそうな上辺のスクリーン。

 びゅるるるうと風が流離っている。

 おそらく階段の方へ、、四方壁の入口のわずかな隙間のほうへ、、、

 そこにくたびれて体臭のしみついた、

 けだる気な、、どことなく疲れた、、、くらい生活の男、、、、


 (煙草の火が紅く冷冽たる獣の瞳のように光った。

 枯枝や落ち葉。

 ホルマリン漬けの蛙、木乃伊にされた蛇・・・、

 咀嚼音、、咀嚼音、、、)



 *


 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶


 *


 無人の部屋には壁のしみ。

 ポスターもしくはカレンダーなどを貼りつけて色が変色している。

 酸素、酸素、、酸素、、、寝ていた患者の生活。

 しっかりと締めていない蛇口からぽたぽたと水滴がかすかな音をたてて落ちていた。

 氷がとけた。罅割れた。

 一滴一滴ぽたぽたと仰向けに倒れた血だらけの男の腕。


 彼女(看護婦!)の。いつも決定的なやりとり

 点滴、点滴、、点滴、、、

 画鋲の穴。覗き穴。洗面台には無数の髪の毛もなく、

 眼玉も、血の一滴もなかった。ただ埃をかぶっている。

 つかわれていない階段の手すりにふれたように、

 注意深く観察すれば、チョコレートが絹のドレスを着ていた。

 無果木のようにしなびていた。

 マットレスの真ん中に少し窪んだ部分があった。

 糸がほつれていた。

 そしてそこにインクの飛沫。

 小石を撒く、黒曜石を撒く、、

 羊羹、キャラメル、、飴玉、、、


 (L字型に建設された建物。山奥。

 波頭のつらなりのような稜線。

 ヘリポート、、、)


 ひび割れた破片がおはじきのように見えた。

 残酷でいて窮屈に巻き付いている呪い、・・・薬箱にそれはあった。

 包帯にもあった。それは注射器にもあった。

 エレベーターにもあった。


 (引きちぎられたのか電灯のコードが剥き出し、

 刑の執行の最終的な命令。スウィッチ。

 は、二度と、、点こうとはしない、、、)


 ・・・生爪が剥がれている

 はらはら落つる白雪、・・・部屋全体は黴臭い、

 こまかな埃のにおい。フランス人形が転がっている気がした。

 DOLL、と口走ってみる。だが、BIRDという発音をする。

 僕は幻を見るように記憶を遡及する鷹/急浮上する。

 ・・・そこは実験室の臭い
 
 映画館からでてくる観客の人波、

 ・・・こぼされたジュースのしみ、菓子類のかす、

 常軌を逸している必要があったのだ。

 目や耳や鼻でさえ、道具となる必要があったのだ、、


 *


   ――研究施設
    ポタポタと血を垂らす・・

   客間ー待合室-自動ドア前 我々は進む・・

     「これ以上は時間の無駄ね。・・」
 
         「油断大敵、でございませんか・・・」

     繊維質。よだれのしたたる口。ちぎれてはくっつきあう皮膚細胞。

      テレビのスウイッチが消されるように・・男と女の声。

      クリームとパウダを、皮膚にタタキ付けるような・・・

    カタン――カシワギさんが踏み行った。
  
     「・・動かないでいてもらおうか・・」

      (どうやら、研究者で、今回のことに関係してるらしい二人・・)

   元気に元気に、暗い所を辷ってゆく女の声・・・

    硝子の歯、金色の歯、思想の歯、抒情の歯――

  噛み砕けば噛み砕くほど、都会のスケールにコンセントは必要になる、

   洞窟あり。劇場あり・・まるで瀬戸物のような声・・熱を忘れた声――

      いいわ・・あなたの言うとおりにしましょう――

    「・・・あなたの気持ちはわかる――でも、

      本当の所・・・わたし達すでに・・・・

       ――切り捨てられていたんじゃないかしら?」
    
      ・・・やがて鳴る、異常警報、――女は笑う、アハハ、

       死になさい、死になさい、笑う。笑-う。
 
        誰も救えやしないこの地獄!――


 *


 
 ーすばらしい朝陽

 ――すばらしい、影


 ーすばらしい海

 ――すばらしい、鳥


 ーすばらしい陶磁器と水晶

 ――すばらしい人の腕-関節-手、指


 ーすばらしい天気

 ――すば-ラバラ・・・


 ーすばらしい食器類

 ――すばらしい、骨


 ーすばらしい鳥たちはいただくのよ」

 ――すばらしいごちそうなのよ、よろこぶのよ」


 ーすばらしいトランペット

 ――すばらしくうるさいハアモニカ


 ーすばらしい魚
 
 ――すばらしい鯨はマンボウの顔


 ーすばらしい人生の感傷(だわ、)

 ――すばらしいミス・マーダー


 ーすばらしい天国これから死ぬのね

 ――すばらしくうつくしい涙!(など、)


 ーすばらしい人ほど人を傷つける

 ――すばらしい心ほど人をいためつめる


 ーすばらしい機械的家族

 ――すばらしい自動車の展示


 * 


 あおむさらき色の唇をゆがめ、尿意をおぼえる。

 身体から血液が抜けたような心地がし、急激に部屋は寒くなる。

 彼は往ったり来たりしながら廊下をあるく。

 彼は針金のように、ぷらちなのようにかわいた髪を

 なびかせてひとつの流れをつくる。

 そこに最初の猫がゆっくりと横切った、、、

 セピア色のふるい男の写真、・・・だれだ? 

 (なんだってそんなに薄気味悪く写っている、と問い掛けた)

 たぶん お父さん

 きょうはシルクハットな気分ね

 けれど 影男さんはわたしの冗談をきいてくれない

 いやな人 手をつかんだまま

 はしっている非常階段もはしっている白い影はしっている

 白く欠けた月が、・・・はまぐりが、、目の前、、、・・・

 錆びた階段をおりながら

 ひゅるひゅると空気の抜ける

 (・・・トイレに行きたくなって廊下へと出てみた、

 僕は見取り図をポケットから取り出す、取り出す、、取り出す、、、

 手術室、左に曲がれば病棟、・・・暗くてよく見えない、見えない、、

 ・・・点いたり消えたりを繰り返す、・・・おかしい、おかしい、、

 むらむらとうずたかくもりあがる不安の瘤、、、

 無表情に見取り図を畳む/懐中電灯/死、・・・)

 慚愧の念をおぼえながら焦燥と保身が程良くこわれ、

 時の風化がしずかに襲う。陳列収蔵。潔癖器具。

 そしてステンレス製の書架にあった本の名前。

 フラスコをのせたアルコール・ランプがチロチロ燃える暗い室内。

 くしゃくしゃになった衣装、・・・ボイラー室 火葬場

 わたしは服を脱がされる

 でもわたしはよろこんで服を脱いでいる

 たぶん薬のせい アはは おどる ウふふ わらう

 昔から犬を一ぴきもちたかったの

 手紙をかいていたらなんだか泣けてきたのよ

 あたしはつぎの瞬間ン

 魔法使いさんの腕にひかれて

 4WDのACTION


 *


 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶


 *


58695 2010-09-22 22:50:56 *.ucom.ne.jp
58694 2010-09-22 22:49:06 正心行処さん
58693 2010-09-22 22:48:34 モンクレール専門店さん
58692 2010-09-22 22:47:55 パピヨン22さん
58691 2010-09-22 22:46:59 ***.twobytes.jp
58690 2010-09-22 22:45:54 Jinkaz-0-0さん
58689 2010-09-22 22:44:19 EZweb
58688 2010-09-22 22:42:54 H2OH2OH2Oさん
58687 2010-09-22 22:39:50 porsche997Sさん
58686 2010-09-22 22:33:26 ***.yahoo-net.jp
58685 2010-09-22 22:27:32 ミッキー7630さん
58684 2010-09-22 22:25:24 *.yahoo.co.jp
58683 2010-09-22 22:13:43 ***.spinn3r.com
58682 2010-09-22 21:57:18 ***.amazonaws.com
58681 2010-09-22 21:48:52 ぶりとの1806さん
58680 2010-09-22 21:47:30 luice,loveさん
58679 2010-09-22 21:32:55 ***.bitcat.net
58678 2010-09-22 21:23:30 EZweb
58677 2010-09-22 21:00:11 luice,loveさん
58676 2010-09-22 20:50:35 *.ucom.ne.jp
58675 2010-09-22 20:48:43 たけ8367さん
58674 2010-09-22 20:48:37 ***.twobytes.jp
58673 2010-09-22 20:35:02 どどんぱ41さん
58672 2010-09-22 20:30:19 zakuzaku2010さん
58671 2010-09-22 20:20:33 H・ひろやすさん
58670 2010-09-22 20:19:01 Shincoooさん
58669 2010-09-22 20:16:57 ***.twobytes.jp
58668 2010-09-22 20:16:35 レヽナニちゃさん
58667 2010-09-22 20:15:44 *.ucom.ne.jp
58666 2010-09-22 20:14:42 モンクレール専門店さん
58665 2010-09-22 20:14:30 *.ocn.ne.jp
58664 2010-09-22 20:14:14 *.panda-world.ne.jp
58663 2010-09-22 20:09:36 店長 micaちゃんさん
58662 2010-09-22 20:08:46 ***.yahoo.net
58661 2010-09-22 20:08:27 *.ocn.ne.jp
58660 2010-09-22 20:03:16 lovely(・ω・)もこちゃんさん
58659 2010-09-22 20:01:37 ブログの宣伝屋さん
58658 2010-09-22 19:59:25 ***.yahoo-net.jp
58657 2010-09-22 19:54:48 レヽナニちゃさん
58656 2010-09-22 19:50:32 *.yahoo.co.jp
58655 2010-09-22 19:50:10 lovely(・ω・)もこちゃんさん
58654 2010-09-22 19:48:51 *.ucom.ne.jp
58653 2010-09-22 19:47:01 ***.twobytes.jp
58652 2010-09-22 19:45:09 モンクレール専門店さん
58651 2010-09-22 19:39:55 fan20064386さん
58650 2010-09-22 19:38:32 *.ocn.ne.jp
58649 2010-09-22 19:34:53 zakuzaku2010さん
58648 2010-09-22 19:31:05 (*゜ー゜) ミミさん
58647 2010-09-22 19:27:16 202.131.*.*
58646 2010-09-22 19:23:11 店長 micaちゃんさん


 *


 ・・・すべてが濁って見える

 どうしてバスや電車はあんなに規則正しくダイヤどおり運行するのだろう。

 世界中、まるで宇宙全体の意識のように。

 サラリーマンが蟻のように歩く。釘で靴が破けるように。

 何か忘れている、何か忘れている、、

 ・・・臨終や葬式に立ち会いながら死を忘れている。

 非人間的な瞬間。風が法螺貝のように思える。

 ・・・過去より来る悲しみの烙印あり

 松任谷由美がかかっていた、

 ・・・嬉しい、うれしい、ウレシイウレシイ好きだったの

 あのチャララ、・・・あのタタタ、、ラララルル、、、・・・

 うフフ いつのまにかそうして巨大な眼がこちらを見ている

 車は何処かへ行ってしまったらしい

 森の眼だ 向こう側で星がこちらを見ている

 夕陽に追い掛けられたこと/雲さんに 逃げられたこと

 気がつくと 魔法使いさんがいない 闇のなかに吸い込まれてゆく

 ずれてゆく!おちてゆく! 耳のなかに虫の声がきこえる

 身体よりおおきな虫(たぶんそれは小さな虫ではない!)


 どこかに空洞がある。穴があいている。

 そこから間歇的に何かが洩れていく。

 そしてその空洞はこの胸にも、この胸にも、、この胸にも、、、

 どれくらいそうしていたのだろう、・・・排泄臭がするプワーンとする! 

 エレクトリア! 力も勇気もすべてすばらしい公衆の面前のウンコ!

 ことばの間のわるい歯切れの時。獰猛な嘴

 くるくると苔生したところにリボンをつけた車

 流れてゆく、・・・ようなものが、、繊細な陶酔が、、、・・・

 壜のなかに赤と黒 てふてふとスローモーションの魚

 豚が出てくる 煙草がでてくる 

 手がでてくる頬に紅できなかったところに

 石のように硬く重く いやな台詞―――

 投げ出された耳、・・・うめられて

 だれかがわたしの身体をうつしてる

 なによ、・・・これ、、なによこれ、、、・・・

 めくってもめくっても

 それでもまだめくっても血!血!血!

 床に年月という針

 壁に他人という鏡

 あれが証拠だ! もう気が気じゃない

 なあんていいながら誰かが部屋にはいってくる

 その瞳をのぞいてしまう

 老婆のしわがれた声

 笑う!笑う!笑う!


 *


58946 2010-09-24 19:04:05 *.ocn.ne.jp
58945 2010-09-24 19:03:33 ***.spinn3r.com
58944 2010-09-24 19:02:49 *.yahoo.co.jp
58943 2010-09-24 18:59:11 *.ocn.ne.jp
58942 2010-09-24 18:57:24 ***.yahoo-net.jp
58941 2010-09-24 18:53:01 スローパパさん
58940 2010-09-24 18:52:08 *.yahoo.co.jp
58939 2010-09-24 18:51:59 ***.fc2.com
58938 2010-09-24 18:42:16 たけ8367さん
58937 2010-09-24 18:36:44 温ちゃん777さん
58936 2010-09-24 18:03:41 ***.galabuzz.jp
58935 2010-09-24 17:39:52 *.panda-world.ne.jp
58934 2010-09-24 17:15:06 *.oki.co.jp
58933 2010-09-24 16:51:01 ***.yahoo.net
58932 2010-09-24 16:45:00 -1999-さん
58931 2010-09-24 16:20:46 *.panda-world.ne.jp
58930 2010-09-24 16:18:57 61.203.*.*
58929 2010-09-24 15:49:53 ***.yahoo.net
58928 2010-09-24 15:10:05 *.panda-world.ne.jp
58927 2010-09-24 14:44:59 温ちゃん777さん
58926 2010-09-24 14:09:32 ***.yahoo.net
58925 2010-09-24 13:50:41 ***.amazonaws.com
58924 2010-09-24 13:33:00 *.vectant.ne.jp
58923 2010-09-24 13:31:12 *.panda-world.ne.jp
58922 2010-09-24 13:25:56 142.166.*.*
58921 2010-09-24 13:21:47 2009楽天2009さん
58920 2010-09-24 13:15:48 激安商品発信地ムイさん
58919 2010-09-24 13:00:03 *.panda-world.ne.jp
58918 2010-09-24 12:50:04 Photo USMさん
58917 2010-09-24 12:21:24 ***.yahoo.net
58916 2010-09-24 12:12:32 Yahoo!ケータイ
58915 2010-09-24 12:12:15 Yahoo!ケータイ
58914 2010-09-24 12:12:04 Yahoo!ケータイ
58913 2010-09-24 12:03:55 *.panda-world.ne.jp
58912 2010-09-24 11:56:56 激安商品発信地ムイさん
58911 2010-09-24 11:08:07 ***.yahoo.net
58910 2010-09-24 10:51:51 ***.amazonaws.com
58909 2010-09-24 10:39:48 *.panda-world.ne.jp
58908 2010-09-24 10:35:41 ***.yahoo.net
58907 2010-09-24 10:30:45 温ちゃん777さん
58906 2010-09-24 10:02:26 Bocky Booksさん
58905 2010-09-24 09:47:54 ***.cocolog-nifty.com
58904 2010-09-24 09:47:48 seabuldogさん
58903 2010-09-24 09:29:19 ***.yahoo.net
58902 2010-09-24 09:04:18 *.panda-world.ne.jp
58901 2010-09-24 08:56:29 zakuzaku2010さん
58900 2010-09-24 08:01:43 ***.yahoo.net
58899 2010-09-24 07:46:25 ***.cocolog-nifty.com
58898 2010-09-24 07:17:20 ***.yahoo.net
58897 2010-09-24 06:53:45 izchanさん


 *


 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶


 *


 ・・・躊躇することもなく闇の中へ、闇の中へ、、闇の中へ、、、

 悪寒がした。どこかに巨大な唇がうかぶ。

 爬虫類だ。しかしその姿は迷彩服のように闇の中へとけこむ。

 しかしそれはある。それは遠ざかったように見えて微笑をつづける。

 口もとに煙草がいなざわれ、監視される。

 自然な仕草でその唇から煙が吐き出される。

 吐き出す。

 うヒヒ、うヒヒ、、・・・こおんなところにあったのね

 ぐちゅ 視界が断たれる

 看護婦、・・・棚の上のリュックおちる、、花がおちる、、、・・・

 うずくまる男性。コンパクトを取り落とす

 かちゃんと割れた拍子にうつるおさない子供

 うう香織、・・・香織、、・・・

 コップに挿した花 水の上にばらまく陽射し

 テレビ・ラジオなどのアンテナ入力の増幅器 補助アンプ

 まるで見せ金のように 結実するドラマの御都合主義

 たぐいなきグロテスク病的に顕すだけ

 「ああ 影男さん 死んじゃうの?」


 ・・・いまわたしは足音をたてながら逃れ去ろうとする。

 多段式推進ロケットの1段目。

 百年をも過ぎたらん桜の樹はびこりて庭半ばを掩ひたり。

 全力で、全力で、、全力で、、、思想も、宗教も、そして国家からも。

 その瞳の魔力に気付いたら虜となって、

 半永久的につながれるだろう、完全に心を奪われ、

 虚無の念によってカメラのシャッターの音を聞くだろう。

 往生際が悪い、・・・あがき続けてなんになる、、

 ・・・いつも厚い壁を感じたその理由が不意にわかる。

 ・・・カメラの前にすべてをさらけ出す

 
 *


 
    「異常な考え――有害な考え――」

        g 飢えた腹に、諸々の教えも、見栄を張る心もない!・・
        h 神の考えも、鍛えた鉄もない・・賢い考えも、偏った答えもない!
      力が無い、力が弱い――宗教に!政治に!日ごと訪れる悪に!
     呑むひまもなく聴覚を奪う殺傷力。潜在的重力波が可能にした
       激しい交通の流れに・・・フェラアリと・・・・・・ポルシェと・・・・・・・・・
       ・・・・・・・・・・・・よだれ て・・揉まれて・・人の涙が壊れる・・

         ・・・・・・いつか威圧的なリムジンと!

         [Narration]やがて・・リーダーが――言う・・・
    attraction and repulsionーtensile strength・・・
      お前等は全員屑だ-死刑だ・・だが地獄では俺たちの所業も褒められるだろう!
    歓喜する者たち・・万歳の声と賞賛の言葉《死を》――[悪を]
     ――正義など何処にもない・・もはや良心に従う必要はない-好きなように、殺せ、
     犯せ!・・そして自分さえよければいいと叫べ!
      病気だ!・・狂気だ――しかしもっとも正しい個人の戦争への回答だ!
       ――――――「brute force! 」
     ・・・・・・・・・《滅亡へのカウントダウン》自由の女神は真っ二つに割れ;ピラミッドは爆破される
     ・・・止まらないサイレン、血の気配・・地獄絵図の世界に響く笑い声!
      「うひゃひゃ!うひゃひゃ!うひゃひゃ!」――誰も、何も言わない・・


 *


 その先には神々しい三角塔がある。霊峰がある。

 見る者にそのとらえ所のない、不気味な威圧感を与える象徴がある。

 雲だ。霧だ。かずおおくの歴史をあいまいにしてきた靄だ。

 そしてそれは雲海のように、何処までも何処までもたなびいている。

 その雲の先には死者の国がある。黄泉の国があるに決まっているのだ。

 ・・・足音がこだまする


 *


 (そう慌てないで下さいよ、

 ・・・あは、・・・あは、・・・あはあはは、

 漠然とした蓋然性を出でず、・・・)


 *


 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶

 噛み合わない記憶


© Rakuten Group, Inc.