1980309 ランダム
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灯台

灯台

深い闇




雲が

導いて――くれた・・


大空へと遁れゆく

・・・


いつはてるともなく続いた喘ぎは

どれだけ多くあった?


と――滑空飛行を繰返す鳥が


陽射しの中で堅い羽をとがらせている鳥が

・・・教えてくれ――た

――音が止まる・・

 進行中の作業――

 プレゼンス/雰囲気

建物全体が揺れているように騒々しい――

  認めない 言葉 さえぎって・・

   そそがれて来る うすやみ

    「長い髪は 僕にとっての 噴水・・」


   声が・・どこからともなく聞こえてくる・・

        「君の声が・・・

        遠くなった――ここから・・・」


    、、、、、、、、、、、
    誰もが背を向けたことに、
    、、、、、、、、、、、、、、、、
    僕が付き合う義務なんて本当はない――


ねえ、ひとりになって、孤独になって・・

泣いて、怒って、


・・・得たものって何だい?

取るに足らない詩人たちの笑い声かい

結局何もしない大衆の無知でゲスな、


褒め言葉かい?・・


     ――たくさん・・僕は失くした・・・


   それなのに 目をあけない 

   消えてなんかいない  

     ・・・そそがれて来る うすやみ

  (この街に この道に

    窓が焔の色で燃え・・

    倦怠を感じる



    冷たくなって動かない耳は

    閉ざされて開かない瞼のようだったけど・・


   それでも、いま、神の鼓動を感じる・・


    愛することに疲れた時・・

    誰かを信じることに疲れてしまった時――


   ――古ぼけた・・家を思い出すよ・・


    いらない――よ・・

    君も、君も、そこにいる君も、そうして、

    自分から何も始めようとしない君も――

    、、 、、、
    ああ、けれど
    、、、、、、、、、、   、
    太陽の純真さに呆れて――る・・


     もう永いこと 祈っている 

     白く染める あなたの罪――


  灰の上を匐い廻っている

  死の気配だ・・


    ひっそりと戸を閉めつづけている無気味さ・・

  スタンダードジャズに

  イージーリスニング・・



    ・・・僕が聞きたかった音楽は

    腹の底にあたった ごつごつ岩

    背びれにあたる――銀色の光・・


   蝶の飛びたわむれている

   午後の日ざしの終わり


    ――小さな子供のための場所・・

    そして また ぼくを かくした

   そそがれて来る うすやみ

  虫の声が昂まる――
  驟雨が襲って来る
  破れた日本の滴りのようなもの・・


 浮雲たちは知らない

 ゆうやけがはじまっているから

  (はじまって いる から・・

 森の中から

 穏やかでない、重苦しい足音――

  (はじまって いる から・・


  他人の心の奥底をこっそり覗きたいと思う

   覗き窓みたいに・・夜の街は明るく――

  テールランプが幻影のようにたゆたう 

  心情を・・想像する――


    (失った時間は戻らない――のに・・

    そこで味わったこと・・は、

    波のように戻ってくる――



    なぜ自分はここにいる?


    よろめいては立ち止まる

    ――頬にあたる風が・・

    僕の涙を・・・・・・教えるんだ――

       、、、、、、、、、、
       ここからそう遠くない
       、、、 、、、、、、
       けれど、もう戻れない


     ――でも、振り返ったりはしない・・


      火から散らばる灰

      空虚なまっ暗闇

      ――埃を抜けて歩くメインストリート


    うまく みつけられなかった ものは

    うまく こたえられなかった もの・・

  
    凍り付いてる・・大きなキャビネット、テレビ、

    テーブル、照明――

   
   あれから どれくらいの時間が 流れただろう・・

   間抜けで みじめな 気持ちだ――


    触れると高い澄んだ音色がする 水音は・・

    あの一匹の魚は 

    砂絵のような深海に?・・

    いや・・違う・・・

    言葉はもう海を離れてしまった――

    そしてそのことが・・

    多分詩における真実なんだ・・


  生きていくことは容易いことじゃない

  ――人に抗議するともなれば殊更だ


    まして全体の流れを変えようとすれば

    おそろしいほどの結果が待ち受けてる


      ・・・僕は、人の弱さを知り尽くしてるんだよ

    そうでなければ、人に強く言うことなんて出来るだろうか


    特に――本来は、保守的な僕・・


   (でも栄光は、信念で作り上げるもの

   ――嘘から始めるべきじゃない


   ・・・真実が人を強くする――んだ、一歩ずつ、

   僕はかがやかしい道へと歩き続けている――


 
     ・・・僕はそれほどに戦った

     それほどに、僕は――前へと進んだ・・


    息切れしても休めず

    人の顔は、どんどん無表情に近づく

      日まで、暮れて来て、


     何だか迷路を歩いてるような気がする

     ・・・そうこうしている内に、気遅れする、


    歩くから、――長引くんだ・・


    わかっていることは――人の堕落だけだ・・


  「多くの人の真実らしいその嘘を、

  真実と思わねばならぬ、嘘・・」


  ・・・優秀な僕等に

  グレー/ダーク

   捻じまがっているかのように・・
     めくるたびに右に左に揺れ動く――

     、、、、、、、、、
     雲ひとつない大空へ


     ・・・大空では 

      ――白い雪と

      ・・・白い花


       常にそこに、

       いつも優しい誰かを持っている――・・



      砂時計の・・砂が落ちる・・・・・・

      蝉の抜け殻が・・蟻に運ばれてゆく・・・・・・


    歩けなくなった瞬間――

    猜疑心でいっぱいだ・・

    人って、救いを求めるよりも


     諦める方が簡単だって言う――

    そんな時に人は、風の中に氷があると気付く・・

    この雑沓は、


    ――せつな・・くて・・・

    遅れ――る・・

    何かに逆らってまでするようなことかい?・・と、


    幸せ、悲しみ・・・を、ふるい落としながら――


      (ねえ、長く険しい人生が、

      狡い大人たちを増やしていき――


        君の笑顔や、君の夢や、

        君の人生まで汚して――しまう・・



    ねえ、鳥・・

    もう一度、


    もう一度――だけ・・

    この僕を導いて――くれ・・

      、、、、、、、、
      世間話を耳にして
      、、、、、、、、、、
      いろんなことがわかる


   どこの誰が駄目で、どこのどういう人が腐っていて、

   どこのどういう考え方が――という風に続くけど・・


   ・・・今日はそれでもいい


   逃げない心が

   笑顔や涙をかがやかせていく

   ――真っ直ぐな言葉も・・


   雪の破片に混じって

   嘘が咲き乱れながら散ることの潔さに輝く

   こんな真っ黒な世界の・・・太陽は、


     未知の記憶とともに

     ひどく乱れた

     時の渦巻・・


   無口になりながらいつか――と思った・・

   陽があたる時が来るかも知れない

   ちょっと面倒なことをしすぎてるんだ

     、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
     誰が一体一番傷付いていると思うんだい?・・


   ねえ、ネットの詩人かい?


   誰だい――ねえ、誰なんだい・・

   傷付かないふりをするのが


   ――巧くなったことを・・知る・・・僕のように、

   君が傷付かないようなことで、

   どうして僕が傷付かなきゃいけないんだ・・い?・・・


    (愛や夢や希望が

    励まして――くれた、と思いながら、

    自分が選んでいた時代を


    忘れ――て・・

    君たちは生きてしまう・・から――

    僕は君たちに人の強さを教える



      人はよわいものだよ、

      何が正しいかわかっていたって、

      それを選べずに黙っている愚か者だよ――


     分かり合える・・かい・・・


     ねえそれでも感じ合えると言えるかい、

     ことばの嘘や、

     誰かの奇跡を繰返す臆病な君よ・・


       話せないんじゃなくて

       心に鍵をかけられてるんだよ、

       君が気づかない限り、抜けだせ――ない・・


      この、悪夢を終わらせてよ、

       明日を始めてよ、平和と争いのない国へ――と・・

     いま、君が君なしに続く世界の始まりを


    終わらせるんだ、

    君は認めるんだよ――始めるんだよ・・

    本当の勇気で、この世界を変えるんだ・・


    何処にも行くことはできないよ、

    それでも歩き続けなければならないよ

   ――愛する人を見つけて・・おくれ・・・


    本当に優しくなるために、

    この過ちを、二度と繰り返さないために、


     ・・・きっと、いつか、

     僕の言っていることがわかる――



       ――可能性はそんな小さなものじゃない・・


    風よ、だからいまは、

    魂が軋むほど霊的な流れをこすりあわせてくれ――


    ・・・この魂、もっと強くさせてくれ――


     ――ほら・・夜が明ける

     鳥よ・・

     ――見知らぬ鳥よ・・


    人にもし翼があったら、もし、言葉が・・
  
    美しい羽根のようであった――なら・・


    
     ・・・人は何を探して生きていただろう?


      ――人は・・人は・・・


    鳥は――何事もなかったかのように飛び去ってゆき・・

    僕は、ちゃぽん、と一匹の魚に戻る――・・

    まるでそこには何者もいなかったかのように――しずかな・・

    沈黙だけが、この世の空虚しさを語って――いる・・


     「ここは・・何処?・・

 
        かすかな・・それも、かおりのようにほのかな――

        はっきりしない――ほたるのようなこえが・・

        何千年も・・・きこえている――

        名を持たないものが・・みじかいひびきのなかに・・・

        完全な夜を作った――愛のように・・くちづけのように・・・

        ほしの――またたきのように・・・






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