大概、こういったコラムの連載初回は
「はじめまして」的な事を書くのがセオリだとは思うのだが、
このアニメ・コミックの濫立時代にあって、
喋りたい作品の事は山ほどあるのだ。
そんな悠長な自己紹介などしていられない。

せっかくの『日替わり定食』というタイトルでもあるし、
タレントが書くブログというのは基本的に
「あのお店の●●美味しい」
「ウチの可愛いペットの」というのが主流だと聞いたので、
咲也は「あのアニメの●●美味しそう」
「それを食べてるあのキャラ可愛い」という話を
延々と書き綴りたいと思う。
……“延々”とね。

今、咲也の「全席1人目」は
『Fate stay night』のセイバーさんだ。
ああっ、ああっ！
セイバーさんっ！
あの、クラリス姫様的雰囲気漂う清楚な私服姿で、
凛としながら正座するもどこか
“ちょこんと座ってる感”が常に漂う可愛げに
もう咲也はクラクラだ。メロメロだといっても良い。
そしてあの箸の上手さ！
個人的には箸が上手く使えないのを見ると、
「百年の恋も冷める」タイプなので
あのセイバーさんの
“おハシの国の人だもの”っぷりの上手さには感激。
やや小柄なセイバーさんが箸を使って
ご飯えを口に運ぶシーンはあの
ジャッキー・チェンの昔の映画でよくあった、
菜っ葉の炒めものやごはんを
長い箸をつかって見事に食べるシーンを思い出させる。
箸を見事に使うセイバーさんの
手の繊細な動きと美しさにうっとり。
ご飯を食べるセイバーさんの
小さくてかわいい唇にドキドキ。
ああっ！
あああっ！
見ているこっちは思わずおちょこで水を入れ替える
腹筋トレーニングしちゃうって話だよ！
フン！
フン！
フン～ンンン！

しかも桜ちゃんの料理がまた、美味しそうなんだよね！
それでまた、桜ちゃんの“料理用手袋姿”。
これが、まーた、かわいいんだっ！
なんだ、あれはっ？！
古来、この国には『鬼に金棒』
『お兄ちゃんに、12人』
『軍曹にガンプラ』という格言があるけども、
この『桜に手袋』ってもの今年のイミダスにのせるべきだ！

少し、多めに作り過ぎて残ったシチューを
次の日に捨てようとしちゃった桜の手を止めて

咲也　「あ、まだまだ食べられるよ」
桜　　「え、でも、もう具はないですし……」

　　　　咲也はグラタン皿にご飯を敷き、
　　　　上に残ったシチューをかけてから
　　　　チーズを載せ、オーブンへ

　　　　軽い電子音が流れると美味しそうな香りが漂う

咲也　「じゃーん！
　　　　お手軽ドリアのできあがり～！　チーズだけだけどね～」
桜　　「わ、本当。ドリア」
咲也　「一人暮らしが長いとさ、こういう手抜き料理には長けるんだね。
　　　　誰か食べさせる相手がいればもっときちんと作るんだけどね」
桜　　（小声で）
　　　　「え、……あ、じゃぁ……わたし……毎日……たべたい……」
咲也　「なに？」
桜　　「いえっ！　なんでもありません！」

　　　　
ああっ、ああっ！
桜！　さくら～っ！！
そしてそんなほっこりとした台所のムードに
居間の凛ちゃんとセイバーさんはむっとして、
タイガ－先生はそれを見て「若いわねぇ」とニヤニヤしているのだ！
ああっ、最高っ！
居間で「む～ぅ」となる凛ちゃんとセイバーさん、
サイコーっ！！
全部、俺の妄想だけどね！
わはは！
でもきっとこれぞ
小津監督も目指したであろう、
“居間の様式美”なのだよ！