全て
| カテゴリ未分類
| 目次
| シックライフ
| シックハウス症候群
| 化学物質過敏症
| シックハウス症候群と化学物質過敏症の違い
| 室内濃度指針値
| 建築基準法に基づくシックハウス対策
| リンク
| 関連法令
| 日常生活用品
| ご案内
カテゴリ:カテゴリ未分類
『カビの生育条件』
カビの生育のためには、栄養源、酸素、温度、水分が必要で、どの一つも欠かすことができない要素です。 【生育の条件】 ■ 栄養源 カビは葉緑素を持っていないために、自分で有機物を合成することができず、他の動物や植物、さらに食品や建材、日常生活 用品など有機物を含む物質に寄生し、それらから栄養分を吸収します。 栄養源 ・炭水化物 単糖類、二糖類のほかデンプンがあり、このほか繊維素やべクチンを分解してエネルギーを得る菌もあります ・窒素化合物 タンパク質やアミノ酸、ペプチド、アンモニア、硝酸などがあります ・無機塩類 カビの代謝触媒として不可欠なもので、生育にとってはごく少量の無機質で十分 マグネシウムや硫黄、リン、亜鉛、鉄、カリウム、カルシウムなどの塩類があります カビは、特殊な酵素を分泌し、その酵素によって栄養源を分解、吸収します。 これらの栄養源は、 ・木材、合板、布、紙、畳 ・天然繊維、皮革類など ・合成樹脂を主成分とするプラスチック製品、塗料、塩化ビニールクロス、接着剤、シャワー用カーテン ・有機素材と無機素材の混合物である石膏ボード、塗り壁 ・ガラス、タイル、コンクリート、鉄・銅などの金属 ・岩石、電子部品 などから摂取します。 鉄やガラスなどの無機質材料のように有機化合物を含まない材料でも、その材料の表面に手垢、塵埃、毛屑、石けん水など のカビの栄養源が付着していれば、それらに寄生するので無機質材料にカビが生えているような状態に見えます。 ■ 温度 カビは種類によって、低温域または高温域を得意とするものがあります。 大部分のカビは生育のために25~35度くらいが最適で、最低温度は0度、最高温度は45度内外といわれます。 生育に対する温度の作用は、温度が上がれば、細胞内の生理作用が活発となり細胞質の合成やエネルギーの生成が盛ん になり、逆に温度が低くなると増殖がゆっくりとなり活動も鈍ることになります。 ■ 湿度(水分) カビの種類によって異なりますが、相対湿度に関しては共通しておおよそ65%以上が必要となります。 さらに微生物の分野では、好乾性(65~80%)、耐乾性(80~90%)、好湿性(90~100%)の3つのカテゴリーに分類され ます。 住宅内のどこにどのようなカビが生えやすいかは、先に述べた温度の特性と合わせて湿度の特性からも推察できます。 では、住宅内に生えるカビは建材の表面の水分(結露水)だけを摂取しているのでしょうか? これについては、「建材とカビ」をご覧ください。 ■ 酸素 カビの大部分は好気性細菌に属するので酸素を必要とします。 この4つの要素がそれぞれ最も好ましい条件のときに生育も速やかに進みます。 逆に言えば、この4条件の一つを欠くことによってカビの発生並びに生育を阻止することが可能といえます。 さらに、この4つの条件以外にカビの繁殖に影響を与える因子として、水素イオン濃度(pH)と光線があります。 ■ カビが繁殖できる水素イオン濃度指数(pH)の範囲 最低pHは2.5~3.0 最適pHは4.0~6.0の弱酸性側 最高pHは9.3~11.0 ■ 光線 カビは光合成を行なわないので必要がなく、逆にかえって生育に対し有害となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月08日 08時27分52秒
|