司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

  Wさんの件で武富士より電話あり。

 Wさんは５年前に自己破産をしているが、 引直計算をしたら当時、過払いになっていた

ため。現在、訴訟継続中である。

 武富士　　「訴訟中のＷさんの件ですが」

　　私　　　　「珍しいですね！  　電話を頂くとは・・・・・・」

　武富士　　「方針が変わったんです、早期に和解するように・・・・・・」

　　私　　　　「それで提案額は？」

　武富士　　「答弁書に書いた通りです」

　　私　　　　「『０』ということですか？」

　武富士　　「はい、自己破産をしていますし」

　　私　　　　「それをわざわざ電話してきたんですか？」

　武富士 　　「はい」

　　私　　　　「管財事件ではないでしょう？」

　　　　　　 　「破産しても過払請求は判例でも認められていますよ」

　武富士　　「答弁書で主張したとおりです」

　　私　　　「お話ししても無駄なようですので電話を切りますよ」


　当時は「みなし弁済」に関する判例も確立していなかったため、引直し計算をすれば過

払い状態になっていたのにも関わらず、自己破産したケースが見受けられた。

Ｗさんもそんな一人である。破産債権はすべて過払いであった。

すでに２社からは過払い金を取り戻した。

　しかし全額を取り戻しても、Wさんの「自己破産をした」という傷跡は消えることはない。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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