1508898 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ゴジラ老人シマクマ君の日々

ゴジラ老人シマクマ君の日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

シマクマ君

シマクマ君

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(1)

読書案内「日本語・教育」

(21)

週刊マンガ便「コミック」

(88)

演劇「ナショナルシアターライブ」でお昼寝

(33)

徘徊日記「日帰りでお出かけ」

(58)

演劇「劇場」でお昼寝

(2)

映画「元町映画館」でお昼寝

(103)

映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝

(13)

映画「シネリーブル神戸」でお昼寝

(107)

読書案内「映画館で出会った本」

(16)

読書案内「翻訳小説・詩・他」

(49)

読書案内「漱石・鴎外・露伴・龍之介・百閒・その他」

(19)

徘徊日記「垂水・舞子・明石」あたり

(51)

読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」

(24)

読書案内「現代の作家」

(106)

徘徊日記「お泊りでお出かけ」

(63)

徘徊日記「神戸・元町・三宮」あたり

(84)

読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ

(46)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」

(67)

読書案内 「芸術:音楽・美術・写真・装幀 他」

(30)

読書案内「近・現代詩歌」

(50)

徘徊「港めぐり」

(4)

バカ猫 百態

(21)

読書案内「橋本治・加藤典洋・内田樹・高橋源一郎・他」

(17)

読書案内「水俣・沖縄・アフガニスタン 石牟礼道子・渡辺京二・中村哲 他」

(20)

読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」

(15)

映画「OSミント・ハーバーランド」でお昼寝

(3)

映画「こたつシネマ」でお昼寝

(14)

映画「パルシネマ」でお昼寝

(41)

読書案内「昭和の文学」

(23)

読書案内「BookCoverChallenge」2020・05

(16)

読書案内「くいしんぼう」

(9)

映画「Cinema Kobe」でお昼寝

(6)

週刊マンガ便「ちばてつや・ちばあきお」

(8)

週刊マンガ便「石塚真一・浦沢直樹・ハロルド作石」

(33)

週刊マンガ便「原泰久・鈴ノ木ユウ・野田サトル」

(32)

ベランダだより

(130)

徘徊日記 団地界隈

(108)

徘徊日記 兵庫区・長田区あたり

(24)

徘徊日記 須磨区あたり

(26)

徘徊日記 西区・北区あたり

(8)

徘徊日記 灘区・東灘区あたり

(37)

徘徊日記 美術館・博物館・Etc

(4)

週刊マンガ便「吉田秋生・高野文子・やまだ紫」

(7)

徘徊日記 芦屋・西宮あたり

(7)

読書案内「大江健三郎・井上ひさし・開高健 他」

(12)

読書案内「古井由吉・後藤明生・他 内向の世代あたり」

(3)

読書案内「谷川俊太郎・茨木のり子・大岡信 あたり」

(19)

読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」

(4)

読書案内「丸谷才一・和田誠・池澤夏樹」

(9)

読書案内「吉本隆明・鮎川信夫・黒田三郎・荒地あたり」

(13)

週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」

(13)

読書案内「リービ英雄・多和田葉子・カズオイシグロ」国境を越えて

(5)

読書案内「村上春樹・川上未映子」

(13)

映画 パレスチナ・中東の監督

(6)

読書案内「近代詩 賢治・中也・光太郎 あたり」

(7)

映画 韓国の監督

(22)

映画 香港・中国・台湾の監督

(29)

映画 アニメーション

(13)

映画 日本の監督 ア行・カ行・サ行 是枝・黒沢

(47)

映画 日本の監督 タ行・ナ行・ハ行 鄭

(25)

映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行

(14)

映画 イギリス・アイルランド・アイスランドの監督

(36)

映画 イタリアの監督

(18)

映画 ドイツ・ポーランド他の監督

(14)

映画 ソビエト・ロシアの監督

(6)

映画 アメリカの監督

(79)

震災をめぐって 東北・神戸・原発

(5)

読書案内「旅行・冒険」

(3)

読書案内「本・読書・書評・図書館・古本屋」

(11)

映画 オーストラリア・ニュージーランドの監督

(4)

映画 フランスの監督

(42)

映画 スペイン・ポルトガルの監督

(10)

映画 カナダの監督

(3)

映画 グルジア(ジョージア)の監督

(9)

映画 ウクライナ・リトアニアの監督

(6)

映画 イスラエルの監督

(3)

映画 マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロベニアの監督

(3)

映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督

(7)

映画 フィンランド・スウェーデン・ノルウェイの監督

(5)

映画 トルコ・イランの映画監督

(8)

映画 ギリシアの監督

(2)

映画 アルゼンチン・ブラジル・ペルーの監督

(2)

映画 ハンガリーの監督

(4)

映画 セネガルの監督

(1)

映画 スイス・オーストリアの監督

(3)

読書案内 戯曲 シナリオ 劇作家

(1)

読書案内 ジブリの本とマンガ

(5)

日記/記事の投稿

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.07.09
XML
​セバスティアン・マイゼ「大いなる自由」​
​​ 「希望の灯り」という、数年前に見たドイツの映画で主役をしていたフランツ・ロゴフスキという俳優が主役らしいというので、見に来ました。​​
​​ セバスティアン・マイゼという監督の「大いなる自由」という作品です。見終えて、ボンヤリ振り返っていて、最初から最後まで、画面上に女性が一人も出てこなかったんじゃあなかったかということに気づいて唖然としました。​​
​​ 映画の舞台は1945年、1957年、1969年西ドイツの刑務所でした。​​
​​​​​ 1945年ドイツ第三帝国の崩壊直後、解放軍であった連合国によって管理されていた刑務所で、偶然、同房になったハンスとマッチョの権化のようなヴィクトールの出会いです。​​​​​
​「オレに触るな!変態!」​
​​​ 象徴的なセリフで映画が動き始めました。​​
​どうなるんだろう、この二人?​​
​​ ​山積みされたナチスの軍服から鍵十字のワッペンを剥ぎ取り、黙々と仕立て直しの作業に従事する主人公ハンスが映ります。​
​​​ で、ヴィクトールが、毛嫌いしていたはずのハンスの腕に彫られた収容番号の入れ墨に気づくところから、一気に輪郭が見え始めました。​​​
​​ ハンスの腕をつかんだヴィクトールがいいました。​​
​​「消してやろうか?」​​
​​​ 隠し持った刺青の道具で番号が消されていきます。
​​​​​​​ 第三帝国のドイツ「同性愛者」「反社会分子」とみなされて、ユダヤ人、共産主義者、精神病者などとともに強制収容所への「収容」の対象であったことはボクでも知っていますが、戦後の東西ドイツ男性同性愛を禁じる刑法175条という法律があったことは知りませんでした。刑務所ではナチス時代に刑務官だった人間たちが戦後も同じ職業に在職し、いかにも官僚的な無表情で情け容赦のない暴力をふるっています。​​​​​​​
​​​ 1957年、二人が出会った日から10年以上たった、同じ刑務所です。再び収監されたハンスと、服役を続けているヴィクトールの再会です。​​​
​​​​ ヴィクトールに恩赦のチャンスが巡ってきますが、出所直前のある日、不安に駆られたヴィクトールは隠し持っていたヘロインを自ら注射して気を失い、恩赦を逃します。再び同房になった二人ですが、今度はハンスが薬物依存のヴィクトールを献身的に看病し、東ドイツへの逃亡をささやきます。​​​​​​
​​「どこにも逃げていくことはできない!」​​
​​ ​​​ヴィクトールは、そう叫びながら、戦地から帰った家で、知らない男と寝ていた妻を発見し、男と妻を殺した経緯を語ります。話を聞き終えたハンスヴィクトールを抱きしめます。​​​
​​ 実は、この年、東ドイツでは175条が失効していたのを見終えた後で知りました。​​
​​​​​​​ 1969年、刑務所の娯楽室で月面着陸のテレビ放送をみているハンスヴィクトールをはじめとした囚人たちのシーンが映ります。ハンスは娯楽室のテーブルに刑法175条の失効を大見出しにした週刊誌を発見します。1940年、ナチス時代の収容所収監に始まって以来、繰り返し罰され続けてきたハンスの「罪」が無くなったのです。​​​​​​​
​​ ハンスの二の腕には、収容番号の入れ墨を消すためにヴィクトールが彫ってくれた、まあ、ボクには意味の分からない大きな青黒い刺青が見えます。​​​​
​​「たばこの差し入れをよろしく頼むよ。」​​
​​ ​​ヴィクトールからの三度目の別れの言葉に送られて出所するハンスに行くところはあるのでしょうか。​​
 ​たった今、ガラスをぶち割ったショー・ウィンドウの薄明かりに照らされて真夜中の路上に座り込んでいる暗い影でしかないハンスが映っています。世界の真相のただ中で哀しく座り込んでいる人間の姿です。
 その姿を見ながら思い浮かんできたのは、長い同房生活で、一度だけ愛の行為に及ぶハンスとヴィクトールですが、翌朝、中庭での散歩の時間のシーンです。​
「俺は、ホントは違うんだ。」
「わかっている。」
 ヴィクトールが恥ずかしそうに言葉をかけ、ハンスが一言答えて、二人は抱き合います。チラシの抱擁のシーンです。
 ハンス・ホフマンを演じたフランツ・ロゴフスキ、刑務所で老いていくマッチョのヴィクトールを演じたゲオルク・フリードリヒ、二人ともいい俳優ですね。拍手!
 タバコに火をつけるシーンが、実に印象に残る哀しい作品でした。拍手!
監督 セバスティアン・マイゼ
脚本 トーマス・ライダー  セバスティアン・マイゼ
撮影 クリステル・フォルニエ
美術 ミヒャエル・ランデル
衣装 ターニャ・ハウスナー アンドレア・ヘルツル
編集 ジョアナ・スクリンツィ
音楽 ニルス・ペッター・モルベル ペーター・ブロッツマン
キャスト
フランツ・ロゴフスキ(ハンス・ホフマン)
ゲオルク・フリードリヒ(ヴィクトール)
アントン・フォン・ルケ(レオ)
トーマス・プレン(オスカー)
2021年・116分・R15+・オーストリア・ドイツ合作
原題「Great Freedom」
2023・07・07・no85・シネ・リーブル神戸no199 ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​


​​​​​​​​​​​​​​PVアクセスランキング にほんブログ村




ゴジラブログ - にほんブログ村​​​​​​
​​​​​

​​​​​​​​​​​​​​​
​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.07.30 14:46:34
コメント(0) | コメントを書く
[映画「シネリーブル神戸」でお昼寝] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.