キャリー・ジョージ・フクナガ「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」OSシネマズミントno11
キャリー・ジョージ・フクナガ「No Time to Die」OSシネマズミント神戸 普段はこういう人が集まりそうな映画はあまり見ません。このご時世ですから、お客さんが多いというのがまずネックです。 ショーン・コネリーがジェームス・ボンドの頃は(古い話で申し訳ありません)、名画座でまとめてみました。イアン・フレミングの原作も一時はまって読みました。最近、そういう企画にお目にかからないというか、3本立て4本立てをやるような名画座そのものがなくなっってしまいました。原作もフレミングとはかかわりない感じで、感心もわきません。007から遠く離れた感じで、本当にご無沙汰です。 ところが、「ダニエル・クレイグのボンドはこれが最後」と聞いて、「見ておこう」と思いました。実は「スカイ・フォール」という、この人のボンドの二作目を同じOSシネマズミントで見たことを思い出したからです。 もう10年ほども前の話ですが、学生の頃から映画とかお芝居とか、いろいろ教えてもらってきた友人に誘われてみました。 で、記憶に残ったのが、始まってすぐのカー・チェイスのシーンと、M役だったジュディ・デンチという女優さん、そして、何処から見てもロシアのスパイにしか見えなかったダニエル・クレイグというボンド役の、なんというか、愛想の悪さでした。 数年前から、映画館を徘徊しはじめて、ジュディ・デンチは、すっかりお気に入りになりましたが、ダニエル・クレイグとは一度も出会いませんでした。「ダニエル・クレイグをもう一度見ておいてもいいな。」 まあ、そんな気分で、あんまり来ないミントにやってきました。 最初のサスペンス・シーンからカー・チェイス・シーンまで、やっぱり、結構どきどきしました。風景もさすがです。007の懐かしいテーマも流れてきますし、アストン・マーチンのヘッドライトの機関銃も炸裂して実に楽しい展開でした。 ヒロインのマドレーヌ役のレア・セドゥーという女優さんが案外地味だなとか、勝手なことを思いながら、一方で、ボンド役のダニエル・クレイグさんを見て「ああ、あれから10年たったんだな。」とかしみじみしながら見ました。当たり前のことですが、役者さんの生身も年を取るのですよね。 まあ、最後の作品らしいラストで、「ええ、ホントにそれでいいの?」とか思っていると、字幕かなんかで「ボンドはまた帰ってくる」とかなんとか出てきて、笑ってしまいました。 なんといっても、客を飽きさせないし、流行りの病原体ホラーだし、ホント、うまいものですね。まあ、なんといっても、ちょっとイギリスのスパイっぽくなったダニエル・クレイグに、ごくろうさん!の拍手!でした。監督 キャリー・ジョージ・フクナガ脚本 ニール・パービス ロバート・ウェイド キャリー・ジョージ・フクナガ フィービー・ウォーラー=ブリッジ撮影 リヌス・サンドグレン美術 マーク・ティルデスリー衣装 スティラット・アン・ラーラーブ音楽 ハンス・ジマー主題歌 ビリー・アイリッシュキャストダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)ラミ・マレック(リュートシファー・サフィン)レア・セドゥー(マドレーヌ・スワン)ラシャーナ・リンチ(ノーミ)ベン・ウィショー(Q)ナオミ・ハリス(マネーペニー)ジェフリー・ライト(フィリックス・ライター)クリストフ・ワルツ(ブロフェルド)レイフ・ファインズ(M)アナ・デ・アルマス(パロマ)ビリー・マグヌッセン(ローガン・アッシュ)ロリー・キニア(タナー)デビッド・デンシック(ヴァルド・オブルチェフ)ダリ・ベンサーラ(プリモ)リサ=ドラ・ソネット(マチルド)2021年・164分・G・アメリカ原題「No Time to Die」2021・10・15‐no94・OSシネマズno11