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恒例の1年のまとめです。
2023年1月~12月 塩見直紀の10個まとめ(2023.12.25選)
●コンセプト関係 「新概念創出力」ということばに出会ったのが1991年ころ。以来、そんな力をつけたいと願ってきました。今年は2つの大きなことが実現しました。 ①集中講義義「コンセプト創造論」(福知山公立大学地域経営学部、8月) 昨夏の集中講義「半農半X論」に続き、今夏はコンセプトをテーマに集中講義を担当させていただきました。 ② 『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』(京都新聞出版センター、3月) 人生の大半を京都府内で過ごしてきて、京都の地で生まれたコンセプトを時系列で88、紹介しています。「自伝×コンセプト集」です。 ③ 「1日1コンセプトの創造」 上記のコンセプト88の本でほとんど書いてしまったので、1からのスタート。「1日に1つのコンセプトを創ろう」という気持ちで再出発しました。(8月~)
●AtoZ関係 ④『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』(農文協、6月) 『京都のこころAtoZ』(2004)に出会って以来、古典的編集手法AtoZにひかれて、自己探求やまちづくりに活かせないか、京都市立芸大の博士課程で探究してきたのですが、初めてAtoZ本を書いてみました。山口県内の図書館では7館ほど、この本を置いていただいていました。みなさまのまちの図書館にもぜひよろしくお願いいたします。笑
⑤ 中国オンラインワークショップ「私の自然教育AtoZ」 縁あって、中国で自然教育をされている方の研修をオンラインでさせていただきました(通訳は東アジア地球市民村の朱恵文さん)。それぞれがめざす「私の自然教育AtoZ」にまとめていただく試みをおこない、可能性を感じました。
●海外関係 ⑥イギリスの「シューマッハ・カレッジ」出身のデラ・ダンカンさん(アメリカ)がされている「Upstream」というラジオ(ポッドキャスト)にゲスト出演。テーマは半農半X。同じくカレッジ出身で半農半Xを研究くださった古郡美香さんが通訳をしてくださいました。
⑦ その「Upstream」(ポッドキャスト)からの思いがけない展開で、ドイツ人の学生さんが半農半Xを卒論にしたいとインタビューメールをくれたり、カナダの20代が半農半Xを翻訳したいと、初夏頃より、取り組んでくれています。小さな種が世界にひろがれば幸いです。
⑧ 中国の少数民族バンドのアーティストさんが音楽TVで半農半X本を紹介くださり、中国での再版が決まりました。今年は中国大陸での翻訳本発刊からまる10年です。ありがたいことに、今年出た2冊(『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』)も中国での翻訳が決まりました。
●新領域 ⑨ 新たな教材、アイデアブックの創出 市町村や集落の魅力をAtoZで紹介するミニ冊子。「半農半Xデザインブック」や「じぶん資源とまち資源の見つけ方」「スモールビジネスの見つけ方問題集」などのワークブック。16の問いを載せた「アイデアブック(地域資源から新しいアイデアを生み出す問題集)」など、いままで作ってきました。ローカルメディア開発、教材開発も好きなことの1つではないかと自分では思っています。京都府の博物館と学校をつなぐ事業がAtoZを活用くださっている関係で、今年度は新らたな教材づくり開発をおこなっていて、今夏のミーティングで「これはなかなかいいのでは!」というアイデアが生まれました。今後の楽しみに育てていこうと思っています。
⑩ 3年ぶりに東京講演など 2023年2月、東京のNPO法人ふるさとイベント協議会」が半農半X講演を企画くださり、3年ぶりに東京へ。下関から東京は遠くなりましたが、宇部空港→羽田で参上しました。愛知県の半農半X事業(常滑、豊田、田原の3市)、「なかのほうローカル起業カレッジ」(岐阜・恵那)、「若狭ソーシャルビジネスカレッジ」(福井・若狭)、「真庭なりわい塾」(岡山・真庭)、「アルモンデ宇宙学校」(熊本・山鹿)、熊本県の「むらづくり人材育成塾」などなど、尊いお声かけに感謝であります。ちくま文庫『半農半Xという生き方【決定版】』もおかげさまでゆっくり重版中。こちらもありがとうございます。
番外編 「半農半Xマンガ」といわれる『漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件』(イナイセ)全4巻が英訳されることになりました、と原作クマガエさんからの報も、わがことのようにうれしく。
反省編 「天職観光~天職のヒントを探す旅」に関する本の原稿がまだ完成しておりません。残り数日で書けるかは?です。
以下、本と旅の観点からのまとめです。
●出会ってよかった本 2023年もいろいろ拝読させていただきました。インスパイアされた本を数冊あげます。
※現代アート、自伝の観点から ・クリスチャン・ボルタンスキー『クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生』(水声社、2010)
・川内有緒『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル、2021)
※レキシコグラファー(辞書編纂者)、古典的編集手法AtoZの観点から ・ピップ・ウィリアムズ『小さなことばたちの辞書』(小学館、2022)
・門田岳久『宮本常一〈抵抗〉の民俗学~地方からの叛逆』(慶応義塾大学出版会、2023)
※AtoZの観点から、哲学とは概念創造の観点から ・ジル・ドゥルーズ『ジル・ドゥルーズのアベセデール』(KADOKAWA、2015)
※思想史の観点から ・鈴木貞美『「生命」で読む日本近代~大正生命主義の誕生と展開』(NHK、1996)
・山下惣一『山下惣一 百姓の遺言』(家の光協会、2023)など
・倉田百三『出家とその弟子』(岩波文庫、2003)
日々読んでいる本はnoteで紹介していっていますのでぜひチェックください。
●2023年、天職観光的に訪れてよかったところ 佐渡国小木民俗博物館(新潟・佐渡)、白米千枚田(石川)、金子みすゞ記念館(山口・長門)、東後畑棚田(山口・長門)、まちライブラリー@下関(山口・下関)、摩崖仏(大分・臼杵)、カライモブックス(熊本・水俣)、知覧平和特攻記念館(鹿児島・知覧)、垂水千本イチョウ(鹿児島・垂水)など
みなさま、今年もお世話になりました。よいお年をお迎えください。塩見直紀拝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.28 08:14:04
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