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カテゴリ:成功者が導く超簡単な成功法
今日は日曜日ですが、W杯について書いてみます。
≪W杯、2本のフリーキックが歴史の扉を開いた!≫ <無回転フリーキック> 決勝トーナメント(T)進出が決まる1次リーグ最終デンマーク戦の前半17分、本田圭佑選手が、衝撃的な無回転フリーキックを決めました。 このフリーキックの特徴は、ゴール・キーパーの前で急激な変化をする、キーパーは意表を突かれて動けないことが多い、回転しないため、普通のキックと空気抵抗が違うため、急に落ちたり、曲がったりするので、誰も予想できないキックである。 蹴り方はボールの芯をインステップでとらえるそうです。 本田選手は、この無回転フリーキックの説明で、ボールをすくう感じで、ボールと足がくっ付いて行くようなイメージでボールをとらえ、足の甲の内側に、ボールの芯を命中するポイントがある!と、話しています。 ユーチューブの画像などを見ると、弾道が極端に曲がったり、落ちたりするので、ゴール・キーパーがキヤッチできないのは無理もありません。 大きなサッカーボールが、野球のボール以上にカーブするのですから、すごい魔球です。 ボールの中心の芯に命中することは、ボールが神秘的な軌道になり、相手のゴール・キーパー(GK)を惑わせて、思いの通りにゴールできるのですから、意識の働きも大きく左右していると思います。 本田選手は、前半17分、ゴールに向かい仁王立ちし、助走に入り、無心でボールを蹴りました。 相手デフェンスの3枚の壁を越えたシュートは、一度右に揺れた後、左に曲がりながら急激に落下したのです。 ボールの揺れに惑わされた相手GKのソーレンセンの重心が一瞬、左足に乗った時点で勝負は決したのです。 日本サッカーの歴史を変える無回転フリーキックが左隅のゴールに命中して吸い込まれたのです。 「世界一のサッカー選手」を目指す本田選手は、その左足の“魔球”で世界に強烈なインパクトを与えたのです。 会場は標高1500メートルの高地。従来より軽い公式球ジャブラニに空気抵抗の少なさが加わり、各国のフリーキックの名手がキックの微調整に苦しむ中、本田選手が決めた今大会初の無回転フリーキック。その一撃は世界中から称賛を浴びています。 実況中継した英国BBC放送はゴールの瞬間に「まるでC・ロナウドのようだ」と絶叫し、デンマーク紙ポリティケンは「悪魔のボール」とその威力を表現しています。 世界の一流選手がフリーキックを決められない中で、本田選手がここ一番の大舞台で、みごとに決めるのですから、命中の極意を感じました。 ========== 本田も、日本も、半月前まではどん底にいた。慣れないFWを任され、W杯直前のイングランド戦、コートジボワール戦は前を向くことすらできなかった。 「これほど個で通用しないのか。オレのサッカー人生はどうなるのか」 日本も国際Aマッチ4連敗。すべてを失いかけたが、本田はどん底からはい上がるすべを知っていた。 幼少時代から倒されても、倒されても、何度も起き上がってきた。祖父満さん(78)は「気は強かった。とにかく負けず嫌い。兄と腕相撲して負けそうになると、勝とうとして涙をポロポロ流して泣いた」という。 今も昔も、負けず嫌いは変わらない。優勝を公言しながら、簡単にあきらめるわけにはいかなかった。自分の実力を受け止めた時、本田は「オレが世界に通用する可能性があるのは、飛び道具(FK)しかない」と割り切ることができた。 ニュースの解説より ========== 制球が困難な無回転フリーキックを、本田選手は名古屋時代からの豊富な練習量で自らのものにしたそうです。 この時も彼の練習日誌が役立ったと思います。 本田選手のフリーキックを研究する名古屋大の布目寛幸准教授は「けるポイントから2センチ以上外れればボールに回転がかかってしまうが、本田はその範囲で調整している」と説明しています。 これは、自分の中心の軸がしっかり固定し、イメージの力で調節する以外にない精度になります。 ましてや、ワールドカップの大舞台ですから、心の動揺が的を外してしまいます。心の安定が何よりも大切になります。 彼は、直接フリーキックへのこだわりは強く、昨年9月のオランダ戦では、中村俊選手に「けらせてください」と主張し、後に“不仲説”がささやかれる要因にもなったそうです。 この日も、遠藤選手が2点目のフリーキックを決めた際、名乗り出ていたそうですから、心が安らぎ自信があったのだと思います。 無回転フリーキックを決めた本田選手の言葉があります。 “自分が信じたことを貫け、そして泣いて、泣いて、強くなれ!” 試合を追うごとに脅威の進化を遂げている本田選手は、次の試合でもミラクルを見せてくれると思います。 <天使の右足> 次に、2本目のフリーキックを決めた遠藤選手を紹介します。 『本田の「悪魔の左足」と遠藤の「天使の右足」、名手2人の共演で、過去出場3回いずれも16強の強豪デンマークを沈めた!』と、外国のメディアにも書かれています。 その通りで、日本代表MF遠藤保仁選手の一撃が、みごとに決り、決勝トーナメント進出を決定づけました。 1点リードの前半30分、「蹴らしてください」という本田選手を制して、遠藤選手は、右足で直接フリーキックを決めました。 ========== ゴールまでの道が、クッキリと見えた。譲れない。中央27メートル地点のFK。勢いに乗る本田から「僕に蹴らしてください」と言い寄られた。 「ここはオレに蹴らして」。ゴール・キーパーはかなり左寄り。 ゆっくりとステップを踏んで、右足を振り抜いた。5枚壁の頭上を通過したボールは、落ちながらカーブしてゴール右隅に吸い込まれた。 遠藤は真っ先にサブ組が見守るベンチへと走った。 遠藤選手のコメント 相手GKはあまり動かない人だし、壁さえ越えれば、ゴールできると思っていた。感触がよかったので、シュートした瞬間、入ると分かった。ベンチに走ったのは、みんなで戦ってここまできたから、試合前から決めていた。 司令塔としてもチームをけん引した。日本はここまでの2戦とは違って4-2-3-1システムで試合に入った。しかし、何度か相手MFトマソンに飛び出しを許した。 前半10分過ぎに岡田監督に「やりづらいので元の3ボランチに戻していいですか?」と直訴した。直後に監督から指示が出され、4-3-2-1に変えてからは、中盤が落ち着き、相手に決定的な仕事をさせなかった。 ========== 遠藤選手は、W杯の直前のスイス合宿の時、岡田監督に、ワールドカップではベスト4を目指すので、チームの司令塔として中心になってやってくれ!と、言われたそうです。 彼は、司令塔の役目をみごとに果たして、日本の勝利に貢献しています。 ゴールまでの道が、クッキリと見えた。とは、これも素晴らしい確信に至るイメージ力です。 このレベルまできたら通常の流れを超越しています。 そして、この二本目の遠藤選手のゴールは、今野選手の正夢ということですので、通常の意識とは超越したところで共振しているのです。 遠藤選手のコメント 「勝てて非常にうれしい。(2点目のFKは)GKが(本田)圭佑をケアしていたので。チャンスと思ったし、あのFKをもらった時点で自分がけると言っていた。 今野が今日、僕が(ゴールを)決めると夢で見たらしく、うれしかった。ゴール後、感謝の気持ちを込めて今野の所へ行った。練習でもいい感触だった。今日勝って、チームの結束力がまた高まったかなと思っている」 ========== 外国のメディアも賞賛し、特に、対戦国でもあるデンマークのマスコミは興味深いので紹介します。 デンマークのベリンスケ・チデンデ紙は「日本のサムライによって繰り出された二太刀(2本のFK)で試合が決まった」と本田と遠藤のFKが勝負を分けたと指摘しています。 日本は、W杯史上最多の3得点を決めたデンマーク戦、「サムライ・ボーイズがバイキングの頭を切り取った」とデンマークの大衆紙の『B.T.』の新聞の見出しです。 最後に、『B.T.』紙のこの試合の採点を紹介すると、本田圭佑が「12点」で満点(「スーパースター。スーパーゴール。スーパーアシスト。まったくミスをしなかった」)を獲得したほか、闘莉王(「真の戦士。接近戦では全身全霊で対応していた」)、長谷部(「視野が広く、危険な男。デンマークDFを苦しめた」)、遠藤(「日本のレジェンド。素晴らしいFKの後も好機を演出」)の3人が「10点」の好評価を受けた。 対して、デンマークで最低だったのはもちろん、「-3点」のGKセーレンセン。「ホンダとエンドウに決められた。FKについて、全く勉強しなかったのか?」との言われようだった。 ちなみに、『B.T.』紙の採点が意味するのは以下の通りである。(7段階制…12:ずば抜けたパフォーマンス 10:優秀なパフォーマンス 7:よいパフォーマンス 4:平凡なパフォーマンス 02:まあまあのパフォーマンス 00:不十分なパフォーマンス -3:容認できないパフォーマンス) ========== 遠藤選手のレジェンドとは、偉人や伝説のことですから、日本のレジェンドですから、日本の伝説になるフリーキックということになります。 ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.27 21:36:22
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