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カテゴリ:しろくまの心理学講座
臨床催眠家として世界的に有名なアメリカのミルトン・エミルソンは、催眠をかける相手にかならず「イエス」と言わせる質問を用意して、催眠に導入していったと言います。このテクニックは、相手に「イエス」を連発させることによって、いかなるケース(質問)においても「イエス」と言ってしまう“心のかまえ(メンタル・セツト)”を徐々に作りだすというものです。
この手法をうまく使えば、例えば、転勤をいやがる社員などを納得させることもできるといいます。 まず、どうでもいい他愛のない質問をを長々と続けて、必ず答えはすべて「イエス」が返ってくるようにするわけです。 そして最後に本題にはいって 「では、今回の転勤も行ってくれるね」 「はい」 と言うようにするわけです。 こんなやり方が、はたして通用するかと疑う人もいるかもしれませんが、これがうまくいくのです。 ノーと相手を拒絶することは、誰しも気持ちがよいものではありません。こうした心理的不快感が、無意識的に「ノー」の返事を避けたいという心理を起こさせるのです。 逆に「イエス」と肯定するときは、心理的にも快適だし、リラックスできるわけですから、人間「イエス」と言いたくなるわけです。 悪用しないで下さいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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