広東／都市開発の裏側

2009.08.08

(12)

日本の都市開発のスピードも早いかも知れませんが、私が世界で一番早いのは「中国」だと思います。

基本的に社会主義国ですから、公共のためとなれば、問答無用で開発が進んでいけるからです。

国家の壁の立ち向かう個人の力は、あまりにも非力です。

ビル建設、高速道路、公園等の新設が決まった時、そこに住む人たちは、わずかな補償金で退去を命じられます。

抵抗しても無意味です。

転居を拒絶した人がいたとしても、予告された日時で工事が始まるので、結局、立ち去る以外の道がありません。

下の画像は、落馬州にある香港と中国国境の中国側ゲートです。

rok ma chow (2) posted by (C)skytrain

元々、この場所は市街地から外れた場所にあったのですが、出入境ゲート設置が決まった事により、ここは「一等地」に生まれ変わりました。

rok ma chow (3) posted by (C)skytrain

当然、新規開発が始まると同時に、古くて汚い建築物は、撤去されていく運命にあります。

取り壊し反対の垂れ幕が空しいですが、このビルも反対運動を行っていたのは知ってました。

rok ma chow (1) posted by (C)skytrain

でも、誰も興味を示す人はいません。

絶対に運命は変わらないからです。

その後、しばらくして、解体工事が始まりました。

rok ma chow (4) posted by (C)skytrain

人気はないのですが、まだ粘っている人もいるみたいな気もします。

rok ma chow (5) posted by (C)skytrain

でも、きっと数ヶ月後には、綺麗な新しいビルが建っているんだと思います。

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