観測ロケット、一夜に2機を連続打ち上げ成功
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は20日夜、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から観測ロケット2機(S―310―42号機、S―520―27号機)を相次いで打ち上げました。打ち上げは成功し、大気上層部にある電離圏の電場や磁場、電子密度などを観測したそうです。S―310で高度約140kmまで、S―520で同約320kmまでの電離圏を観測しました。今後、観測結果を基に、両電離圏の関連性などを調べます。S―310はトリメチルアルミニウムの液体を放出し、化学反応によってできた発光雲を地上から観測しました。S―520はリチウム蒸気を3回放出し、ガスが月明かりに照らされてできる発光雲の変化をJAXAの飛行機から撮影しています。一夜で連続成功というのは、あまり聞いた記憶がありません。ずいぶん信頼性も高まったといえそうです。