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カテゴリ:本国配信ドラマ
遇龙 Miss The Dragon 第34話 …当時、私は三十六天将のひとりで、冷心冷面な天孤星だった… 天孤星はある日、天界に侵入した魔精の追捕を命じられた 人間界で魔精を発見、天孤星は退治したが、運悪く近くにいた鳥妖を巻き込んでしまう 天孤星は水溜りに落ちた美しい鳥を助け、川で汚れた羽根をきれい洗った すると意識が戻った鳥妖が人形(ヒトガタ)に戻り、男に猛抗議する 「私は天界で最も美しい青玄鳥よ?そんな私を泥へ落とすなんて!見てよ!こんなに泥だら… あら?どうしてキレイなのかしら?(はっ!)まさか!あなた!私の身体を?」 「私の責任だ、だからやるべきことをしたまで、礼なら入らぬ」 「つまり私の身体を触りまくったってこと?!」 「それは…触ったのではなく洗っただけで…」 しかし天孤星は確かに失礼だったと気づいた そこで直立不動になり、気が晴れるまで好きにしろと言う 「…絶対に動かないのね?」 青玄鳥はいたずらっぽく笑うと、自分の羽で天孤星をくすぐりはじめた やがて天孤星は耐え切れず吹き出し、そのまま尻餅をついて笑い転げてしまう 天孤星は青玄鳥のおかげでこの三千年で初めて笑った 本来、天孤星とは孤絶の運命、しかし青玄鳥が自分は一人ではないと感じさせてくれる 二人は意気投合し、親交を深めた 三界を旅するのが好きだという青玄鳥、その霊力は低いが不平には立ち向かう そこで天孤星は青玄鳥が困った時のため、″三喚呪″を教えておいた ある日、青玄鳥は天網から脱走した丑八怪魔精を発見、すぐ天孤星を呼ぶことにした 「天孤星、天孤星、天…(はっ!)そうだ、この時間は女媧(ジョカ)台の守衛だわ」 青玄鳥は三喚呪を中断し、ひとまず丑八怪を尾行して巣穴を見つけてから知らせようと決める しかしすでに鳥妖に気づいていた丑八怪にいきなり襲われ、息も絶え絶えに三喚呪を唱えた 女媧台にいた天孤星は青玄鳥の助けに気づいた 持ち場を離れるわけにいかなかったが、青玄鳥の声の様子で大事だと気づく 天孤星は迷わず駆けつけ丑八怪を粉砕、しかし青玄鳥はすでに虫の息だった すると深傷を負った青玄鳥は天孤星の腕の中で息絶えてしまう しかし愛する人を失うことに耐えられず、天孤星は自分の本命星を授けて生き返らせた 天孤星は青玄鳥を連れて女媧台へ戻った これからは全て上手く行く、そう思っていた矢先、女媧石が消えていることに気づく 青ざめる天孤星、そこへ命格星君が天兵たちと共に現れた 天孤星と青玄鳥は天帝の前に引っ立てられた 天孤星は持ち場を離れた怠慢を認め、天規に従って″九天玄雷の刑″が言い渡される 一方、青玄鳥は天孤星を誘惑したと追及されたが、自分たちは愛し合っていると訴えた これに天帝は激怒、二度と二人が相まみえることはないと命じる すると早速、天孤星に天雷が落ちた 何とか8道まで持ちこたえた天孤星、しかし青玄鳥はもはや限界だと気づく そこで最後の一道が落ちて来た時、咄嗟に天孤星を突き飛ばした 天雷は青玄鳥のおでこに直撃、天孤星は衝撃で吹き飛んだ青玄鳥を何とか抱きとめたが、霊力が低い青玄鳥が天雷に耐えられるはずがない 結局、青玄鳥は天玄星の腕の中で息絶えた 虚しくも離散してしまう青玄鳥の身体、すると天孤星が与えた本命星が元神を守っている そこで天帝は悪霊洞を開き、青玄鳥を落とすことにした 「だめだーっ!やめろーっ!」 天孤星は最後の霊力を振り絞り、青玄鳥の元神を人間界へ送ることに成功、そこで倒れてしまう その後、天孤星は記憶を失くし、雪阡尋(シュェチェンシュン)と改名して羅酆(ラホウ)閣の閣主になった 一方、人間界へ落ちた青玄鳥は1000年の修練を積んで青青(チィンチィン)となる… 龍王・尉遲龍炎(ユーチーロンイェン)は萬歴通鑒(マンレキツガン)を読んでようやく知った 自分が女媧台に落下して罰を受けた時、持ち場を離れていた天将とは雪阡尋だったのだ そこへ雪阡尋が現れる 龍炎はちょうど会いに行くところだったと言ったが、雪阡尋の表情は硬かった 「…青青が突然、昏迷し、霊力が虚弱になった、お前と関係があるのでは? 当時、私は天雷の刑の後に記憶を消された、他にもまだ私の知らないことがあるのか?!」 すると龍炎は黙って萬歴通鑒を渡した 「命格星君がくれた、何と伝えたら良いのか分からなかったらしい、それで私から説明してくれと」 雪阡尋は早速、天孤星の罰の頁を開いた しかし以前は1頁しかなかった記録の続きがある 「この頁は…なぜお前が完整版を?!」 雪阡尋は呆然となった 次の頁には自分と青青が再び恋に落ちれば断魂し、二人の口づけが血の呪いとなるとある 雪阡尋は2頁目を龍炎が隠していたと疑った 当時、自分が原因で女媧石が消えたことを隠匿したのだろう 驚いた龍炎は持ち場を離れた天将が雪阡尋だと知らなかったと釈明したが、このままではらちが明かない そこで雪阡尋は命格星君を直接、問いただすことにした 命格星君は羅酆閣で天孤星の罰の証しである浮生琵琶を眺めていた そこへ雪阡尋が戻って来る 「…この血の呪いは本当に残酷だな、いや実に残念だね~ 千年前、君たちはお似合いの恋人同士だった、それがあの傲慢な龍炎のせいで天に引き裂かれた」 「解く方法はあるのか?…答えろ!」 苛立ちを隠せず声を荒げる雪阡尋、すると命格星君はなぜか満足そうに笑う 「この上古秘術は君が感情を取り戻してようやく完成する 君の中にある毒は怒気を引き金にして効果が現れるからね」 命格星君はもう少し時間があると言って話を続けた 命格星君は昏迷している青青の額から紐を取り上げ、雪阡尋に渡した しかし紐から漂って来たのは幽香、曼陀花香ではない 「私が密かに″曼陀織女の紐″を″地女の悲しみ″に替えていたのさ」 さらに雪阡尋の怪我が治ると言って青青に渡していたのは″三珠葉茶″ではなく″天心破″だった すると激情に駆られた雪阡尋の両目が赤く充血、次第に身体が動かなくなってくる 「なぜだ?…なぜこんな事を…」 「地女の悲しみ、天心破、天地双方の毒を常用すると身体と心の自由が利かなくなる この上古傀儡秘術を完成させるために必要なのは大きな喜びと、引き金になるのが大きな怒りだ 青玄鳥への想いが大きな喜びとなり、そして龍王に騙されと知って激昂した!」 「うわーっ!」 命格星君に騙されたと気づいた時にはすでに手遅れ、雪阡尋はついに全ての自由を奪われ、命格星君の傀儡となってしまう 「今日から私の命に従うのだ」「はい」 命格星君は天帝に陳情した この1年間、仙界で起こった事件を調査した所、尉遲龍炎が避火罩と行雨令を盗んだと分かったという 天帝は紫陽上仙にすぐ龍王を連行しろと命じたが、命格星君は龍王が狡猾なため、羅酆閣主の雪阡尋も同行させるよう進言した 紫陽上仙は天兵を連れて龍隠天池にやって来た しかし龍炎の功力には到底、敵わない そこへ雪阡尋が現れ、龍炎と激しい戦いを繰り広げた 龍炎は尋常ではない雪阡尋の様子に困惑したが、取っ組み合いになった時、雪阡尋の目が赤くなっていると気づく すると雪阡尋の激しい血気が龍炎を襲った 二人の争いを見ていた紫陽上仙は雪阡尋が繰り出す技が″七殤呪″だと気づき、唖然となる 「君は彼の元神を灰にするつもりかっ?!」 龍炎は雪阡尋が放った7つの死の呪いを受け、ボロボロになった もはやこれまでなのか しかし龍炎は最後の気力で渾身の一撃を放ち、龍となって脱出する つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.08.01 21:53:10
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