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友達って何だっけ。
もうずっと長い間、そんなことを考えるのを止めていた。 きっかけは、私が「友達」と捉えている女の子の話。 彼女はふとしたことがきっかけで、友達グループと自分との間に微妙な距離を感じるようになった。 その小さな間隙に気付いてしまった瞬間、今まで「友達」と捉えていた人達の欠点が見えるようになった。 それは今まで自分が目を瞑ってきたものだった。 そいつらは、あとから溢れて、溢れて、とまらなくて。 気が付くと「友達」だったものは自分の苦手な人になっていた。 友達と狭く深く付き合うタイプだった彼女は、ひとつの拠り所を失ってしまい、ひどく落ち込んだ。 …「友達」という言葉に恐怖を抱いたのは久しぶりだった。 自分と相手が仲良しな時は、相手の良い所に目を向けようとする。 それが意識的にか無意識的にかはわからないが。 そこでは自然と欠点は無視され、相手を好意的に捉えようとする。 相手への依存度が高いなら尚更だろう。 それが「友達」と定義することでより顕著になるとしたら、これほど怖い言葉はない。 関係が揺らいだ時、今までスルーされていた相手の欠点がまとめて現れる。 そんな状態に陥ってしまったら、今までの関係を取り戻すことが果たしてできるのか。 お互いにかなりの努力を要するのは確かだ。 別に友達の欠点に目を向けましょう、などと言うつもりはない。 でも、折角自分が仲良くしている人なんだから、悪いところも受け入れた上で、それを指摘し合うくらいの付き合いはしたいと思う。 ま、そこまでの関係に至る過程が難しいんだけどね。 表も裏も受け止め合える人。 卒業までに、何人作れるかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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