テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:エコライフ
いやー、日本の雑誌って、高級ですねー。前にやっぱり記事を書いた「ミxス」でも驚きましたが、?十万円もするコートとかドレスが当たり前のように並んでいて、こういうのを買える人が読者の雑誌に「肩をならべる」のは、なんだか知らない人の結婚式に迷いこんだような気持ちになりますね。 いえ、これは前置きで、この雑誌で感激したのは、白神山などい日本のブナ林の紅葉の美しさ。日本にはこんなすばらしい自然が全国にあるんですよねー。 ドイツにいらした日本人観光客が丘みたいな山や運河みたいなライン川見て「きれいー」とおっしゃるけれど、日本の山や川(ただしコンクリート三面張りでない)の方がずっと本物の自然で美しいですよ。 いえ、これも前置きで、書きたかったのは、そしてお見せしたかったのは、フライブルクの家の前のカエデ並木の紅葉ならぬ黄葉。 日本の山々の紅葉にはかないませんが、町のあちこちの街路樹の紅葉・黄葉はそれなりに美しく、落ち葉をさくさくと踏みながら歩くと、秋を感じます。 ドイツは山の自然はまったく野性的ではないし、感動的ではないのですが、街のあちこちで見られる自然には感激します。つまりは町の中に自然がまだかなり見られるということ。まあ、日本よりも平らな地域、人間が使える土地が多いから、街中にも自然な部分を残せる、とも言えますが。 並木・街路樹は見て美しいだけでなく、いろいろな効用もあるそうです。夏には木陰をつくってくれるし、蒸散作用で気温をさげ、さらには排気ガスなどで汚れた空気のフィルターにもなります。 それに、鳥や昆虫の住み場所、つまりはビオトープの役割も果たしてくれます。 ある調査によると、国産の樹木、つまり昔からその地に生えていた樹木でつくられた並木の方が、外来種などその土地に合わない樹木のそれよりも、訪れる鳥の種類が多いそうです。 プラタナスの街路樹っていうと、なんだかロマンチックに聞こえますが、これはフライブルクにとっては自然ではないんだそうで、やっぱりカエデ(イタヤカエデのような葉っぱの大きい種類)とかマロニエとか菩提樹の方がより豊かな自然をもたらしてくれるらしいです。 毎日、窓の前(私の住まいは三階)いっぱいに広がる黄金色のカエデを見ると、気持ちも明るくなります。この木、一本にも春にはゴジュウカラ、キバシリ、シジュウカラ、クロウタドリなど、色々な鳥が訪れます。 ただ、一つだけ困るのは、歩道に落ちた葉の掃除や雪かきが、各家の住人に義務づけられていること。わが家は四階建ての各フロアーに1世帯ずつ住んでいるので、四ヶ月に一回は当番が回ってきます。 そして、私の当番は誰が決めたのか、毎年11月(3月、7月に続いて)! 落ち葉が一番多い月。 それに、家が角地にあるので、掃除をする区画が人一倍長いのです。雨が降ったあとの濡れ落ち葉は掃きとるのも苦労。今年は10月の今にかなり落ちたので、この分だと11月には少ないかな、と密かに願っているところ。 でも、考えてみれば、というか考えなくたって、落ち葉の掃除は健康な運動です。落ち葉の香り(私はこれを太陽の香りと呼びたい)に包まれて、さくさくとした葉を集めて、街路樹の根元の土の上や庭の隅に盛るだけなのですから。 いつも思うのですが、落ち葉はアスファルトやコンクリートの上に落ちたときだけ、わずらわしい「ゴミ」で、土の上に落ちてくれれば、土にとってのすばらしい栄養なんですよね。だから落ち葉に文句は言えないんです。 落ち葉がたくさん落ちるような大木の並木があることに、感謝しつつ、散歩や掃除を楽しむことにします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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