テーマ:海外生活(7787)
カテゴリ:エコライフ
フライブルク、大聖堂広場の青空直売市で売られていたイースターの飾り posted by (C)solar08 ヨーロッパはイースターの日々が続いています。 ドイツでは先週の金曜日(聖金曜日、受難日)から始まって、今日(日曜日)が復活祭を祝う日、翌日の月曜日も休日ですから、四連休、学校は先週と今週がお休みがふつう。 多くの人はバカンスなどに出かけてしまうので、町は静かです。 デパートにずらりと並んだLindtのチョコウサギ(隠し撮り) posted by (C)solar08 イースターと言えば、色を塗った卵とウサギや卵型のチョコレートがつきもの。 日本でチョコレートが一番売れるのがヴァレンタインデーだとすれば、ドイツではイースターなのではないかと思うほど。 イースター前の数週間は、デパートでもスーパーでもウサギ型のチョコだらけ。 上の写真(秘密でフラッシュなしで撮ったのでぶれました)のような光景がどこでも見られて、ちょっと気持ちわるくなりました。 これだけウサギがずらっと並ぶとね、ぎょっとします。 今では日本でもこの習慣があるかもしれませんが、このチョコレートを庭のあちこち、木の枝の間とか草かげとかに隠して、子どもたち(おとなも?)が探します。 今年のイースターは、ボーイフレンドがフランスにもっている古い家に、半年近くぶりに出かけたのですが、今年は雨も風も強くてものすごーく寒かったです。 この家の唯一の暖房は居間の暖炉だけ。他の部屋は暖房なし。お湯も出ません。(ちなみに、シャワーも電話もテレビもなし。) ですから、キッチンも他の部屋も、体が凍るほど寒かったです(冬の間、無人だったので、石壁が冷え切っていた上に、屋外も寒い日が続いたので、家は暖まらなかったのです)。ベッドに湯たんぽ入れても、寒かった。 やっと今日の日曜日だけは晴れたので、風が吹きすさぶなかをチョコを隠したり、見つけたりをちょっとだけしました。 今回は、寒いだけではなく、ほかにも問題がありました。 なんと、水道管の接続部分が壊れてしまい、水が噴出すので、ふだんは水道の元栓を切らなければならないことになりました。 水がどうしても必要なときだけ、壊れた部分を押さえながら元栓を開け、たらいや鍋やバケツに水を汲み置いて、これで食器などを洗い、トイレの洗浄をしました。 こうなると、なるべく元栓を開けたくないので、おのずと水を節約しながら使うことになります。 でも、やってみると慣れてくるもんで、食器を洗った水を捨てないで、次には手を洗うために使い、それをトイレに運んでバケツにため、それでトイレ洗浄するという手順にしたら、かなりうまく使いまわせました。 それでも、足りないときは、庭にためた雨水をバケツに汲んできました。 慣れてくると、それなりに工夫できておもしろいけれど、不便でしたねやっぱり。日ごろいかに便利な生活をしているかが、こういうときにわかります。 これはたまらんと、三日いただけで、そそくさとフライブルクに戻ってきました。 それでも、たった三日だから苦労はたいしたことはないけれど、こういう生活を毎日おくっている人も世界にはたくさんいらっしゃるのですね。 マダガスカルの首都アンタナナリボで知り合った運転手のジミー君の家に呼ばれたときのこと。 ジミー君の父母と五人兄弟は、二部屋の家で住んでいます。 兄弟の内、二人は大学で学ぶ家族ですから、極端に貧しいというわけではないこの家にも水道はなく、水は何百メートルも離れたところにある共同水道から毎日運んでくるそうです。その水で体も洗い、洗濯・炊事もしているようでした。 でも、家族の誰もがこざっぱりとし身なりをととのえ、そんな苦労も感じさせないほどでした。 私は水もお湯も出る、暖かい自宅に戻ったら、もうすぐに、この便利さにすぐに慣れ切って、甘えています。 なまっているんだわ。 お供え?イースターのウサギ posted by (C)solar08 ↑枝の間にちょこんとすわっていたウサギです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今の生活から何かが無くなる と思うと
それだけで不安になります 水はもちろん電気 携帯 パソコン・・・ 実際我慢できるのは携帯だけかも知れません イースターにウサギなんでしょう? (2010/04/05 06:46:03 AM)
イースターというと卵かな?と思っていました。
私も勉強不足ですね。 そうそう、水の無い生活・・1週間したことがありますが~そりゃ~大変でした。 日ごろの生活の便利さが身にしみました。 でも、帰ったら、元に戻ったけど・・・ 水道管、早く直るといいですね。 (2010/04/05 10:04:08 PM)
私も長い間、なんでウサギなのか知りませんでした。
時々、新聞やラジオで見たり聞いたりしても、すぐに忘れてしまうんです。もうイースター=うさぎ、かイースター=卵、みたいになっているので。 私も携帯はなくても生活できます。いちおう、もってはいるのですが、プリペイド式なので使うことはほとんどありません。スイッチは切ったまま。 パソコンも仕事がなければ、なくても済みますね。 (2010/04/06 12:11:56 AM)
そう、イースターというと卵なんですが、ウサギもかなりのしています。「私も勉強」なんてことはないですよ。知る必要もないほどのことですから(ドイツ人だって、ヴァレンタインのチョコレートなんて知りませんから。もっぱら花です)。
「水の無い生活・・1週間」はけっこう不便でしょうね。昔、新潟の道端や富士山ろくの樹海で野宿したとき(数日)、タンクの水だけだったので、食器はトイレットペーパーでふき取っていました。この方がきれいになるみたい。 ほんと、水道も電気も冷蔵庫も洗濯機も掃除機もある生活って、便利ですが、こういう生活している人の方が世界では少数派なのでよね。 水道管、もちろん自力で直す(溶接を学んでから?)そうなので、いつになることか・・・。 ----- (2010/04/06 12:17:31 AM)
この島、よく停電するんですよね。停電するとキッチンは使えないわ、お湯は出ないわ、高層のコンドミニアムだと水さえも出ないんですよ。ウチは低層だから出ますけど。でも、普段何も意識しないで使ってるものが使えなくなったらそれはそれは不便ですよねぇ。
そうそう、世界には100人くらい、“朝日だけを浴びて暮らす人”ってゆーのがいるそーなんですよ(^_^;)朝日ってものすごいエネルギーがあって朝日さえ浴びれば飲み食いしなくても生きていけるとか。。。ウソか誠かわかりませんが。でも。。。悪天候が続いたらどーすんでしょ?と、考える時点であたしは無理笑。 (2010/04/06 07:27:05 AM)
朝日を浴びて暮らすって、言葉の上ではロマンチックですけどね、悪天候がない地域なんでしょうかね。でも、そうなると水が不足するだろうし・・・。
高層のコンドミニアムって、電気に全面的に頼っているのですね。それは危険だわー。エレベーターが止まったらどうなるんだろう、それだけでも怖い、絶対に住みたくない。 インドやマダガスカルで、よく停電を経験しました。停電はろうそくで何とかなるけれど、ある安ホテルで水道が出なくなったときは、あせりました。ちょうど部屋の前に一つだけ水が出る水道栓があるのを見つけて、そこでバケツに水を汲んでトイレに使いました。ほかのお客は見つけてないようなので、いったいトイレはどうやってたのだろうと、他人事ながら心配しました。いざとなったら、目の前の海から水を汲んでくることも考えました。海っていざとなったときに便利ですね(雨も)。 (2010/04/06 09:03:42 PM)
19階~42階なんかに住んでる友達は「軟禁された気分だった」そーですよ。しかも高層過ぎるコンドミニアムってセントラルヒーティングだけど 窓が開かない んで気分が息苦しかったんですって(^_^;)
(2010/04/07 09:26:27 AM)
イースターにチョコレートなんて、日本の商売人が目をつけてもよさそうな行事なのに、さすがに気配はないですねぇ。
ところで、水が不便な生活、お疲れ様でした。 以前、マンションの貯水槽清掃の為の断水を忘れていた時があって、そのたった数時間ですらも結構困った事があります。 滅多におこらない停電に遭遇した時も、真っ暗の部屋でパニくりました。 こういう時こそ、普段、意識しないで、いかに便利な生活をしているかが実感されますよね。 大地震が起こって、その生活が根底からくつがえされる事があったら・・と思うと、時々マジでびびります。 (2010/04/07 12:50:05 PM)
日本のホテルでも、安全のためという理由で窓が開かないところがあるでしょう?フライブルクの前市長が環境イベントで日本に招待されたとき、「日本はすばらしいけれど、窓が開かないので息苦しかった」と言っていたことを今でも覚えています。
私は三階に住んでいるのですが、これだって、火事を考えると怖いです。どうやって下まで降りるかを時々考えています(縄梯子を買うことも)。 19階以上なんて、とんでもない。 (2010/04/07 05:13:46 PM)
「イースターにチョコレートなんて、日本の商売人が目をつけてもよさそうな行事なのに、さすがに気配はないですねぇ」→あら、そうなんですか!日本のことだから、とっくにこの習慣も導入されているのかと思ってました。卵もイースター前はふだんよりもずっと売れるそうですが、チョコレートもすごいです。昨日のラジオでは「イースターで集めたチョコレートとゆで卵の利用法を視聴者から募る」というのをやってました。
水が不便な生活、たった三日でしたから、大変ではありませんでしたが、水と寒さが理由で早めに戻ってしまったのですから、自分たちがどれほど便利な生活に慣れきっているかがわかります。 「停電」、インドとマダガスカルで毎日のように遭遇したので、子どもの頃に戻った気分になりました。ドイツではやっぱり起こらないですねえ。まともな懐中電灯も備えてないです。買わなくてはと思いながら。 大地震は日本ではいつ起こってもおかしくないのでしょうから、ときどき練習しておいた方がよいかも。 (2010/04/07 05:22:49 PM)
はじめてこちらのブログに訪問させていただきました。
RyutaKと申します。 フライブルクが大好きで、仕事の長期休暇を利用しては訪れておりました。 最後に訪れたのが2008年10月、ということで、「しばらく行ってないなぁ、行きたいなぁ~」と思いながら solar08さんのブログに行き着いた次第です。 私の今の生活から、どのようにしたらフライブルクで余生を過ごせるか、を最近真剣に考え始めました。これからもブログの更新楽しみにしています! (2010/04/08 05:20:58 PM)
はじめまして、ようこそ。
私もフライブルクが好きで、暮らした期間は生まれ育った東京よりも長くなり、まさに故郷となってしまいました。 「余生をフライブルク」、私はもうこれしか道がなくなりました。ドイツで一番暖かくて、暮らしやすい町ですよ。 これからもどうぞよろしく。 (2010/04/08 10:09:00 PM)
私も以前古いアパートに住んでいたのですが、
寒さになれると気にならなくなるものですよね。 お茶を飲んだり、こまめに体を動かしたりして全然平気だったんですけど、 今はセントラルヒーティングのあるアパートなので、つい便利さにかまけてしまいます。 私はドイツで環境の研究をしているので、Solar08さんの記事、大変興味深いです。またブログにお邪魔しますね。 (2010/04/14 12:10:49 AM)
はじめまして、どうぞよろしく。
私の実家は東京のど真ん中なのに、古い家で、隙間風が吹くのに、暖房は火鉢一個でした。60年代でも父が環境意識が強すぎて、石油ストーヴご法度だったのです。屋内でも凍りましたが、そのときに鍛えられたためか、ここ数年、風邪を引いたことがありません。 今も、セントラルヒーティングとはいえ、いくつかの部屋はパネルのメモリを1にして、ほとんどつけません。これも慣れですよね。 ドイツの環境についての詳しい情報は「著書・訳書リスト」に挙げたいくるかの本も参考にしていただければうれしいです。過去のブログにはいくつか環境情報を入れましたが、近頃はドイツの環境政策もさえないので、もう学ぶことは少なくなってしまいました。まあ、ある程度、やれることはやったということでもありますが。 これからもどうぞよろしく。 (2010/04/14 10:38:21 PM) |
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