テーマ:パンを焼こう!(15270)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
ポーさんのザウワータイクの本 posted by (C)solar08 いったん夏みたいなお天気があった後、ここ二週間は夜中は零度近くになる寒さ。日中も10から15度で、冬みたい。おまけに雨が降り続いています。 家内を暖めるために、パン焼き。はは、電気だからエネルギー効率悪いけど、どうせエネルギー使うならパンも食べられるし・・。 二年前にも書きましたが、ずっとライ麦や小麦と水から起こした酵母でパンを焼いています。 粉と水から起こす天然酵母はドイツ語ではザウワータイク(サワー種)、フランス語ではルヴァンと呼ばれています。 日本ではザウワータイクの名前は普及しませんが、ルヴァンというフランス語名は今、どんどん広がっているみたいですね。 面白いですね、カフェ・オ・レーとかコンフィチュール、フランボワーズなど、フランス語の言葉はどこか「かっこよく」響くんですよね。 フランスで観察していると、フランスのブーランジェリー(ははは、パン屋と書くよりもブーランジェリーと言った方がかっこよく響くかと思って・・・)にもルヴァンのパンはあるにはあるけれど、バゲットなどよりは少ないし、買う人も少ないです。 一方、ドイツではザウワータイク、つまりはルヴァンで焼いたパンはとても好まれ、さまざまなザウワータイクのパンが売られ、買われています。 ドイツには「ザウワータイク・フォーラム」という、ネット上で交流する大きな会もあります。ポートさんという「ルヴァンの神様」みたいな男性が主催していて、ルヴァンの作り方やさまざまなアイディア、レシピが詳しく紹介されているだけでなく、登録した人々が各種さまざまなレシピを載せ、コメントや質疑応答で毎日、いろいろな人が議論やチャットをしています。 私のルヴァンのレシピも、元はこのサイトからです。 このサイトにポートさんが詳しく書いていることが、最近、「ザウワータイク、知られざる存在・・・簡単にできる種起こし、手入れ、パン焼き」という本となって出版されました(写真冒頭)。 もちろん、ここに書いてあることは、ネットを見れば読めるのだけれど、やっぱり一冊の本になってまとまっている方が読みやすい。それで思い切って買いました。 お値段はかなり高いのに、小さくて、写真も少ない本。 でも、ルヴァンの歴史、化学的な解説、各種の穀物の紹介から、具体的な作り方や元種の継ぎ方、保存方、面白いレシピまで、詳しく紹介されていて、一機に読んでしまいました。 ルヴァンで焼いたゴマパン、ドイツのルヴァンの本 posted by (C)solar08 面白いのは、ルヴァンで顔のパック(マスク)ができるという話。 小麦粉からつくったルヴァンの種にハチミツとかオイルを加えて、顔に塗り、20分ほどおいてから洗い流すとお肌が快復するのだそうです。 まだ試していませんが、ルヴァン種はいつもあるから、パック(マスク)を買わなくてもよさそうなのはうれしい。ルヴァンファンの方、試してみてください。 あ、ライ麦のルヴァンは酸が強すぎるので、小麦のルヴァンの方が適しているそうです。 私はもっぱらルヴァンをライ麦から起こしています。 ライ麦のルヴァンと小麦のルヴァンでは、ライ麦ルヴァンの方が粉の分解能力は強く、パンの日持ちが良いのに対し、小麦のルヴァンはイースト機能、つまり膨らます機能が強いそうです。 小麦のルヴァンで焼いたバゲット posted by (C)solar08 どういうわけか、私が小麦でルヴァンを起こすと、失敗しがちなんです。上のは粉がフランス製のミックス粉で、粉の中にイーストや余計なことにベーキングパウダーまで入っていたから膨らんだだけ。 ライ麦のルヴァンで焼いた全粒粉パン posted by (C)solar08 今、しょっちゅう焼いているのはライ麦のルヴァンに小麦、胡桃、クランベリーを合わせたカンパーニュ。 ライ麦ルヴァンとスペルト麦の胡桃・クランベリーパン posted by (C)solar08 ふつうの小麦のカンパーニュのようには膨らみませんが、かりっとおせんべいのようなクラストの歯ごたえと、クランベリーの甘酸っぱさと胡桃の香ばしさがたまらないの。 先日は、あわてて塩を忘れてしまいましたが、ブルーチーズをのせて食べたら、チーズの塩気が補ってくれて、無事食べることができました。 昨日は、失敗小麦ルヴァンにちょっぴりイーストを合わせて、ゴマ・亜麻の実・アーモンド入りのパンを焼いてみました。 まあね、食べられないことはないわね。 話は変わりますが、ドイツでは豆腐がどんどん普及して、ふつうのスーパーでも買えます。私は「慎重を期して」、エコショップのエコ豆腐を買っていますが(味がしっかりしている)。 豆腐の普及に合わせて、豆腐を使った料理のレシピもよく見られるようになりました。 面白いと思うのは、日本人が考えないような材料の組み合わせがあることです。 この「バーベキュー用豆腐ハンバーグ」もその一つ(ある食品メーカーの広告に出ていた)。 ドイツ風豆腐ハンバーグ posted by (C)solar08 ミンチした豆腐に、みじん切りのズッキーニ、ニンジン、万能ネギ、おろしチーズたっぷり、パルメジャーノのおろしも少々、トマトペースト、コーンスターチ、卵を混ぜ、形を整えて、アルミフォイルに包んでバーベキューするか、オリーヴ油で焼きます。 野菜のみじん切りの歯ごたえとチーズの味がおいしさの決め手。 私はすっかり好きになってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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