テーマ:パンを焼こう!(15270)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
Spitzkornlinge posted by (C)solar08 ドイツでもパン焼き好きたちのブログやホームページやフォーラムがたくさんあります。 その一つ、Ketex Hobybaeckerというプログを書いているGerdさんは、ご自宅の広い一室を「パン工房」のようにして、パン教室も時々開いている男性。 ブログには二十以上のレシピがくわしく載っていて、ときどき参考にさせていただいています。 今回、おいしそうなパンを見つけました。 Spitzkornlingeという名前がついています。直訳すれば、コーン入りの尖った小さなパンとでも言いましょうか。 ライ麦の全粒粉やヒマワリ種・麻の実などがたっぷり入った、いかにもドイツっぽい茶色いミニバゲットです。 材料がいろいろなので手がかかるように見えますが、実際には簡単です。 前の晩に準備すること 1.ルヴァンまたはライ麦サワー種またはブドウなどの自家製酵母で元種を発酵させる。 ライ麦全粒粉120g、水(液体の自家製酵母の場合は液体)120g、ルヴァンやサワー種の場合はその元種12g を混ぜて、18時間おく。 2.フランスパン用粉100g、水100g、粉イースト微量を混ぜて、室温で2時間、その後冷蔵庫で16時間発酵させる。 3.ヒマワリ種80gを炒ってから粗引きし、麻の実40gと混ぜ、熱湯230ccをかけておく。 翌日 4.上の1と2と3(汁ごと)、フランスパン用粉220g、ライ麦全粒粉120g、水140g、粉イースト4g、塩18g、あればライ麦モルト粉7gを混ぜ、よく15分こねてから、30分ぐらい置く。 5.生地をレシピでは14個にわけ(私は8個に)、丸めてしばらく置き、楕円形に伸ばし、丸めてミニバケット型に成形する。 6.パンシートや麻布でうねを作り、粉をふってから並べて、室温で1時間から2時間二次発酵。 7.ライ麦をまぶし、二本クープを入れて、230度に予熱したオーヴンで20分から25分(大きめに分割した場合)くらい、スチーム入れて焼く。 その結果が↑の写真。 もっと、クラストが歯が折れるくらいゴツゴツ・カリカリするのを期待したのに、どういうわけか、このところパンはどれも皮が柔らかくて、薄くなってしまいます。 クラムも Spitzkornlinge、Krum posted by (C)solar08 モチモチ・フワフワでがっかり。 もっとぎゅっと詰まった、いかにもドイツパンっていう感じになるかと思ったのに。 ま、これはこれで、差し歯にとっては楽チンだし、味は濃厚でとってもおいしいです。 やっぱりレシピどおり、生地を14個(1個当たり100g)に分けて、細め・小型にすれば、皮がもっと固くなったのかもしれません。 焼き始めの温度を250度にするのも、良いかも。 スチームを途中で止めて、後はふつうに焼いた場合よりも、最後までスチーム入れっぱなしの方がクラムが少々かりっとなりました。 冷凍してあった煮豚のスライスをのせて食べたら、もりもり食べ過ぎてしまいました。 Gerdさんのレシピでは、モッツァレラチーズとトマトが合うと、書かれていました。 材料がバゲットよりも多種多様なので、面倒に思えますが、バゲットよりは簡単です。 気泡とか気にしなくてよいから。 そして、冷めてから、または翌日とか翌々日に食べる場合には、こういう全粒粉など内容成分が濃いパンの方がおいしいです。 ふつうのバゲットは翌日には捨てるフランス人(ドイツ人も)が多いですもんね。 白いパンは、日にちがたつと味がどーんと落ちるから。 ちなみに、ドイツ人が作るフランスのトラディショナル・バゲットは、日本の巨匠ブロガーさんたちがおつくりになるバゲットほど、クープや気泡が美しくはありません(ぜんぜんこだわらないらしい)が、これは趣味の問題なんでしょうね。 彼のレシピでクロワッサンを焼いてみたら、かなりのところまで行けました(まだ不完全ですが)。よく捏ねるとか、折込時の生地をあまり薄く伸ばさない、などの点が日本でよく紹介されているレシピと違う点。どっちが成功につながるのか、いまだにわかりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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