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鶏が口だけでも飛び立ちます

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2005.06.03
XML
カテゴリ:AI
昨日の、心の社会では脳のそれぞれの部位が独自に動いて、それらの全体として
頭脳を形成しているという話をした。ミンスキーはその部位のことをエージェン
トと呼んでいて、コンピューター技術ではエージェント志向という考え方に結び
ついていきました。

エージェント志向のプログラミングは、システムの中にたくさんのエージェント
がいます。それらのエージェントは、あるデータを受けとるとあらかじめ入って
いるプログラムをデータに応じて実行したり、自分の属性が変化したときに実行
したり、定期的に実行するというように単独で生きているような動きをします。

話は戻りまして、脳の中の部位はそれぞれアリのような生命のようなものではな
いかというのが私自身の10年前に持っていた仮説です。ホロンのような考えでい
えば、私たちは人間という一個の固体です。そして脳はその人間の指令センター
です。その指令センターの中にはたくさんの職員がいる。ここの動きはわからな
いけれど、全体として何か動いている。考えたり、感情をもったりしている。

そこまでがミンスキーの考えです。

では、それらの職員(部位)はなんなのか?どういったものか?と考えたとき、
それぞれの部位はいつできたのでしょうか?最初にできたとき、赤ちゃんのよう
に未発達なので、単純な機能しかもたないと想定できます。

それからどのように育っていったのでしょうか?人間の成長とともに、脳はどの
ように育ったのでしょうか?ちょうど生き物が地球上で進化してきてそれぞれの
時代の環境に適応してきたように、脳の中で外部環境と適応してきているのでは
ないだろうかと考えるのは考えすぎでしょうか?

なんてちょっと考えていたところで、研究生活を終えてしまいました。



ここで終わってしまうと、申し訳ないのでその考えのもとになった人工生命の話
をします。

人工知能を人間でなく、虫などもっと単純な生命に落とした場合どうなんだろう
かと考える研究者がいました。人間どころか、虫の知能もわからないじゃない
か?最近のロボットは二足歩行ができますが、当時はできませんでした。蛇が前
をすすむ方法や、ムカデの足すらきちんと実現できないじゃないかって。実際に
足を持ったロボットをつくっても、平面はともかく凸凹の地面を進むことはなか
なかできませんでした。

Brooksという人が彗星のごとく現れました。彼は6本足のムカデのようなロボッ
トをつくりました。
従来の方法では、足や目のセンサーを取り付け、足にサーボモータをつけて、中
央のマイコン(単純なコンピューター)がコントロールします。
しかし、彼は足それぞれにマイコンを取り付けました。それで6つの足を独自に
動かします。すると、それぞれの足が勝手に動くようにみえますが、おたがいの
相互作用でうまく動くのです。そして、凸凹の地面も平気で乗り越えていきまし
た。それまでは全ての動きをコントロールする複雑な動きをするプログラムを
作っていました。とても大きなプログラムでした。しかし彼がそれぞれの足に用
意したマイコンのプログラムはかなり単純なものです。

このことから、私たちが動物の動きをみて、とても複雑な動きをしていること
は、実はそれぞれの部位ではとても単純なことをしているにすぎない。それらが
一緒に動くので、複雑に見えるだけだということがいえます。

私は人間の脳も複雑なようでいて、意外と単純なんじゃないかと思いました。い
つもボーっとしているし、ギャグもうけないものばかりなんで、単細胞なんてい
わないでくださいね。


また、日本の奈良にあるATR研究所で研究している(た?)、トム・レイという
人がいます。かつては、コスタリカのジャングルで進化について研究していた生
物学者だそうです。動物が進化をして変わるのは百万年ぐらいかかります。そん
なことを実験的に起こすまでには研究者の寿命の方が間に合いません。

そこで彼はコンピューターの世界の中で、進化するモデルを考えました。ティエ
ラというプログラムです。あらかじめ、ある遺伝を持つ生命をメモリー空間の中
に解き放ちます。その生命の遺伝子をときどき少し変えるのです。すると、遺伝
子が少しずつ変わった生命がいくつか出てきます。

メモリー空間は現実の世界のように環境があります。その環境によって、生命が
生存するか繁殖するか決定されます。また狭い世界なので、生命の数には上限が
あります。繁殖力の高い生命がいれば、世界全体を支配することもあります。

そういうのをあらかじめ定義して世界を起動すると、あたかも本当の世界のよう
に、生命が繁殖して多数支配したり、別の進化した生命が出てきて勢力を伸ばし
たりまた衰退したりします。突然変異を起こしてもほとんどの場合は、すぐに死
に絶えてしまうのですが、ときどき生き残って強い勢力になるのもあります。

とても単純なしくみですが、小さなコンピューターの世界で、本物の生命の進化
と同様なものをつくることができたというのは、驚きでした。


こんな人工生命のようすが、脳の発達過程で起きている可能性があるのではない
かということを10年前に考えていました。科学というのはシンプルであるべきで
す。物理の法則はどれもシンプルです。複雑なものはありません。ただ、複数の
相互作用で我々は複雑にモノをみてしまう。だから脳の部位(エージェント)の
原則もシンプルであるべきです。

私たちは何でも複雑にものごとを考えがちですが、還元的に捉えてシンプルに捉
えた方がいいかもしれません。


※あのときああすればということがよかったと思うことが自分の人生には多く感
じます。いつでも人生の選択では後悔することがないように、なんでもチャレンジしてきたことが多いのですが、当時一生の仕事だと思っていた、人工知能と人工生命の研究が、ふと気の迷いで羅針盤が狂わしてしまった遠い大陸のような気がしてなりません。

当時、人工生命の考え方を人工知能に応用したいと思って、今では人工生命の第一人者となった名古屋大学教授の有田先生とお話したことが懐かしく思います。みなさんがんばってください。





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Last updated  2005.06.03 21:50:30
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