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2003年04月05日
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テーマ:中国旅行(475)
カテゴリ:カテゴリ未分類
集美学村(1)

車に乗って振動に身を任せていると眠くなる。気が付くと1時間ほどうとうとしていたようだ。運転手がどちらへ走ったらいいのかわからなくなったようで、地元の人に道を訊いている。どこの町だかわからないが狭い旧市街を抜けて、また走り出した。サンタナはすっ飛ばしているのでどこにも見えない。それでも何とか南安市街までたどり着き、朝見た鄭成功の石像のあるロータリーを逆行して市街地を抜けたところでようやく路肩に停車しているサンタナを発見した。かなり待っていたようだ。

再び出発してしばらくは我々の前を走っていたのだが、泉厦高速道路に入るとまた見えなくなった。本当に走るのが好きな運転手だ。我々の運転手も、遅れてなるものかと車体を振動させながらぶっ飛ばしている。tetywestにはまたもや不安がよぎる。
「ホンマにこの車、大丈夫なんやろか・・・」
集美地区に近づいた頃ようやく前方にサンタナが見えた。予定にはなかったのだが、永春県の視察が早く終わったのでcjjさんが集美大学へ行く段取りをしてくれたのだ。

集美学村はマレーシアの華僑、陳嘉庚氏が創建した学園都市で、中には大学、専門学校、高校、中学校、小学校、幼稚園まであるのだそうだ。面積はかなり広く、学園内の建物は西洋風の建築式と中国風の建築様式が見事に折衷されている。cjjさんは日本での研修を終えて帰国した後、16ヶ所で「日本農業について」の講演をしたのだが、そのとき集美大学へも来たのだそうだ。


集美学村の門


サンタナが先導して右手は海、左手には湖が見える学園内の道路を走っていく。湖の向こう側には大きな集美大学の建物が見える。と、突然警備員に止められた。ここから先は許可証のない車は入れないのだそうだ。しかし、サンタナは何の問題もなく通過している。やっぱりKナンバーはこういう場所でも特権があるのだ。運転手が「前の車の連れだ」と説明したらしくて、我々もその特権の恩恵に与れることになった。


集美大学


4時30分、石畳の道を走って学園の建物からどんどん遠ざかって行き、本当に海のすぐ傍で車は停車した。そこは陳嘉庚氏の墓がある鰲園(ごうえん)だった。入場料を払って中に入る。入り口付近にはボランティアの大学生がいて、無料で園内を案内してくれる。一人の女子学生が笑顔で近づいて来て、「案内しましょうか」と言ってくれたのだが、話せるのは中国語と英語で、日本語は出来ないそうだ。可愛い娘だったのに、残念。

鰲園(ごうえん)とは大きな鰲(ごう)に似た小島で、もとは鰲王宮があったが日本軍の砲撃で焼失した。その後、陳嘉庚を記念するために1961年に公園として整備されたという。面積は9万平方メートルと広い。・・・と言われても鰲(ごう)とは一体どんな魚なのかまったく想像も出来なかったので、帰国後調べてみた。

漢和辞典によると「鰲(ごう)」は「鼇(ごう)」とも表す。説明は「大きなすっぽん」と素っ気ない。しかし、王宮の名前に使うくらいだからもっと謂れがあるはずだとインターネットで検索していると、やっぱり面白いものに行き当たった。

「鰲(ごう)」は巨大な亀であり魚であるという理解しがたい存在で、龍が生んだ13の子供の1つであると言われている。その姿は海中では亀もしくは魚で、海上(空中)では龍となるのだそうだ。

かつて渤海の東に蓬莱をはじめとする3つの島があり、神仙が住んでいた。それらの島々はばらばらに浮いた根無し島で波間を漂っており、どこに流れてゆくか知れない。そこで聖帝が15頭の鰲(ごう)を送って、島を背負わせて動かなくしたという伝説があるそうだ。また、科挙の試験に主席で合格することを、「独占鰲頭」を取るといい、鰲(ごう)を彫った玉は試験に受かるお守りだったという。龍、玄武、麒麟、ミズチ(角のない龍)を始め架空の動物を数多く創造した中国ならではの魚(すっぽん?)なのだ。

その故事に肖ったものかどうか、わが母校、観音寺第一高等学校の阪神地区同窓会の機関誌は「巨鼇(きょごう)」という。一説には四国88ヵ所の第六十六番札所である雲辺寺山 (927m) の別称なのだそうだ。

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Re:果樹部会中国へ行く(43)(4/2) cjjさん

>お茶はナンバー2で、年間4000トンの生産量だそうだ。
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その「ナンバー2」は泉州市のナンバー2かも知れません。南平市では、お茶の年間生産量5000トン以上の県(市)が三つあり:建欧市7300トン、政和県5400トン、武夷山市5300トン。

Re:果樹部会中国へ行く(43)(4/2) cjjさん

>永春の自由市場
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最近、中国では、[自由市場]という言葉はあまり使わないようになりました。改革開放前、自由経営できませんでした、1978年から、トウ小平さんのおかげで、自由経営できて、「自由市場」が盛んになりました。でも、今の市場は、普通「農貿市場」とか、「服装市場」とか、直接に経営の内容を市場の名前としています。自由のある時代こそ、「自由」を名前として使う必要がないでしょう。

Re:果樹部会中国へ行く(43)(4/2) cjjさん

>日本人は、中国の人はウーロン茶を飲んでいると思いがちだが、これは福建省の独特の習慣で、普通は緑茶を飲んでいる。
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地方によって、人によって、習慣が違います。福建省では、ウーロン茶の好きな人が多いですが、うちではウーロン茶を飲んでいる人は私だけです、ほかの人は緑茶です。セッコウ省の人、普通は緑茶を飲んでいますが、広東省では、ウーロン茶は一番人気があります、紅茶を飲んでいる人もたくさんいます。中国の北方、ジャスミン茶は人気があります。中国のどこのお茶の店にも、お茶の種類がたくさんあります。

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最終更新日  2003年04月07日 12時25分13秒
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