●自閉症と気づいて●8日目(就園予定幼稚園にて)
少し前の事になります。1/16に初めて専門医師に【医学検査が無ければ極めて自閉傾向が強いと言えます】そう言われた翌日、診断を受けた3歳5ヶ月の息子の報告と入園用品購入の為、姉の通う幼稚園へ出かけました。(息子ソウは4月から未就園クラスという在園児弟妹対象のクラスに月に1.2度行っています。 担当してくれている主任先生からは、今年4月から年少さんに入園可能とお話を頂いています)主任先生は教室で2人きりで話す時間を設けてくれました。(先日も設けていただいたのですが・・・恐縮です!)昨日の保健所での話をしました。●ソウが【医学検査の異常がなければ、自閉傾向極めて強し】と診断された事。●今後療育施設の面談をし、療育に通うことになる事。●医学検査を受けること。主任先生は、「そうですか、わかりました。 担当の保健婦さんと相互連絡を取らせていただいてもいいでしょうか? 色々連携を取りながら、園でもどうすれば彼に一番いいのか考えます。 大丈夫ですよ。年少は担任が2人いますし、ソウ君についていられます。 彼に一番良い様に、皆で考えながらやって行きましょうよ、お母さん! 4月から彼の様子を見せていただいています。 療育に通う年少のお子さんも何人かいるんです。 お子さんやお母さんの無理の無い様に、療育の日は休んだり、早退したり また決めていきましょうね。」少し前の事で、はっきりと覚えているわけではありませんが、こういうった内容の事を言っていただきました。障害を抱える子供を幼稚園で預かって頂くのは、難しい事を私も知っています。本当に感謝で一杯で、また涙が出てきました。私の住む近隣は、殆どのお子さんが3年保育。ソウの2歳年上の姉が就園時期になり、当時よく行っていた公園のママさん達と話す時期になりました。何かと行事が多い幼稚園。余り遠く無い距離で考えると3つの幼稚園が候補に挙がりました。・教育に力を入れているA幼稚園。 →発表会の時、楽器が上手く吹けない子供に先生が「拭かないようにしてね」と 言っていたのを友人から聞き却下。・伸び伸び幼稚園で、公園お友達の殆どが通うことにしているB園。ただ学区が違う。 →説明会に行くも可も不可もなく帰宅。園児の様子は普通だった。・現在娘が通う幼稚園。知り合いはいく予定なし。学区内。 でもうちは転勤族。小学校まで現住所に住める可能性はきわめて低い。 →説明会に行った時、バスの運転手さんや先生と楽しく遊んでいる。 なんと園児が娘や私に自発的にお茶を持って来てくれる。本当に驚きました。 娘もベビーカーの息子も含めてすごく可愛がってくれる。そして私はこの説明会をきっかけに、今娘が通う園への通園を決めました。主任先生にその話をしたのですが、「不思議なもんです。自発的に子供達は自分でするんですよ。 幼稚園がお子さんに関われる事はそんなに多くはありません。 きっと親御さんがおうちでしっかり教えてくれているんでしょうね。」私は「いえ、先生。私は子供にとって、幼稚園がどんなに大事なところか経験上知っています。」実は私の実家は、私が2歳、弟が生後1ヶ月で、自宅が全焼しました。父は養子で、家を新築するまでの1年間、市内の父の兄のお宅に家族6人でお世話になりました。(既に父の両親は他界)火災保険にも入ってなかった為、新築した家のローンを返すため、家族は昼夜無く働きました。食事時以外家族が誰もいない生活。喧嘩が絶えない両親。かまってもらえない寂しさで一杯の幼少期でした。夜小さい私達を寝かせに、敷地内の工場から母が来ます。保育所に通う小さな私達姉弟は、すぐに寝付かない私達に母がイライラしているのを感じていました。私達は寝たフリをし、工場に再び音が響きだすのを聞いて「お母さんまた働きに行ったね・・・」「うん・・・」そういった会話を毎日繰り返していました。保育所から帰宅した私くらいしか弟に話しかける相手はいません。3歳の通園までその生活が続く弟は、発達も遅く、おねしょをよくしていました。弟も保育園に通いだし、少しの時間の昼寝の後のおもらしは毎日です。おせっかいな私と同級生の女の子が、わざわざそれを私に知らせに来ます。弟の様子を見に行くと年少の弟が大勢の先生に囲みこまれ、睨まれて怒られていたり、押入れに閉じ込められていました。当時年長の私は、かわいそうで見ていられませんでした。弟の保育所時代は惨めなものでした。私は自分の経験を話し、主任先生に子供にとって幼稚園がどれ程大事な場所であるかここの園児の優しさは幼稚園の先生やいつも遊んでくれる運転手さん、皆さんの力が大きいと思う事を伝えました。主任先生は今まで見た事のないような笑顔でした。たまたま選んだ幼稚園。娘は一度も幼稚園に行くのを嫌がった事がありません。私は幼稚園に行くと園児とよく遊ぶ一風変わった母親です。私は娘の通う幼稚園の園児が大好きです。そしてこの園で息子を受け入れてくれる事、それが何よりありがたく嬉しいのです。担任が1人になる年中になって通い続ける事ができるのかは、わかりません。だからこそ、来年度の1年間を大事にしたいと思います。