[memo]猫さんの眼から人間たちの眼へ
日本の獣医療では他の薬剤同様、人間用の点眼液も使われています(動物用もあります)。「猫と抗生物質」の「 ●外用薬 ◇点眼・点鼻」部分でいくつか挙げているほかにも、人間の緑内障用の目薬など数種類が使われています。猫と人間とでは共通する約250種の遺伝病があり、眼の病気も多く共通するそうです。*1,2"the feline genome project(猫ゲノムプロジェクト)" では、他の動物:犬やラット、マウス、鶏、人類と同じように、遺伝子配列の解明作業がなされているようです(the National Institutes of Health の the National Human Genome Research Institute が主導)。そのモデル猫に選抜された Cinnamon(シナモン)という名前の猫さん。Kristina Narfstrom,a University of Missouri-Columbia veterinary ophthalmologist(ミズーリ大学コロンビア校獣医学部・眼科獣医)氏のもとで研究に従事しているそうです。氏の専門分野は眼の網膜に関する病気です。詳しくは下記の記事をご覧くださいませ。●大学公式記事 *1・An Unassuming Missouri Cat Is the Archetype For Feline-Human Scientific Research Worldwide @ College of Veterinary Medicine●新聞記事・ScienceDaily (Jan. 10, 2007) *2 Researcher Placing Eye Implants In Cats To Help Humans See[web魚拓]●関連記事(初稿の日付順)・ネコの目を助けることは人の眼を助けることと・・・ @ 内科開業医のお勉強日記 ‥人間の網膜色素変性症の患者さんに人工シリコン網膜チップを移植して視力回復を試みる研究実験についての記事(2000.7.3)リンクもあります(「重度の緑内障あるいは糖尿病による失明患者には効果がない」)。・Bionic Borg Cat Eye Implant Holds Promise For Blindness Cure @ docinthemachine(Steven F. Palter, MD)・チップの移植で視力を回復する試み @ ギズモード・ジャパン ●関連項目・基礎眼科学専門家・獣医眼科学専門医制度(日本)←[Home]に戻る※[memo]は筆者の備忘録としての記事です。※ はじめてこのblogにいらした方は[はじめに]をご覧ください。