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テーマ:ワイン大好き!(30343)
カテゴリ:倫理
2008年は、 環境問題に関する倫理が 人間の身近な行動に関する倫理 になったことが明らかになる年であろう。 人間環境系倫理を考慮するにあたり、 1)個人に焦点をあてた倫理に関する考え方を マイクロ・エシックス 2)科学全体と社会の関係などについて考察する マクロ・エシックス に便宜的に区分けしてきた。 しかるに、環境問題、地球温暖化などの状況が シリアスになるにつれて、それが個人的行動規範 などに影響を与えることが大きくなり、 個人的行動規範の倫理の中に、 環境問題や地球温暖化などに対する 緩和行動などが身近な行動規範である倫理が 含まれる様になったことが明らかになったのが、 現在の状況である。 人間の身近な行動の中に、 環境改善行動に対する制約などが倫理規範として すでに登場する様になった。 このことは、マクロ・エシックスと ミクロ・エシックスの境界が 考えれば考える程「相互浸透的(Transactional)」 となり、ミクロ・エシックスをマクロ・エシックスと 切り離してかたることが難しくなりつつある。 ミクロ・エシックスと マクロ・エシックスとの間には、 「インタフェイス(Interface)」の関係が成立していて、 身近な行動の世界と科学全体や社会の世界との 関係が、相互関係、相互浸透的関係、全体論的関係 を有する様になってきているわけである。 こうした状況の中で人間環境系倫理を考察するには、 マクロ、ミクロの両方が渾然一体となっている事実を 観察することに成るのである。 すなわち、身近な人間の行動指針が、 マクロな世界における制約や倫理に 左右される状況であり、 それぞれの人が、 行動するときに、頭を使って行動しなければならない 状況が今後どんどん増えてゆくことを意味している。 これには、人々に科学的社会的思考力といわずとも、 行動の理由について責任をもつことが 求められることを示しているのが、 2008年以降の傾向であろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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